かわいいアマガエルは天気予報士!
最近都会では、あまり見かけなくなったアマガエルですが、アマガエルが鳴くと雨が降るとか、夕立が近付くと高い所に上がる性質があるとか言われています。
果たしてアマガエルは、天気を予測することができるのでしょうか。
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鳴いているのはすべてオスで、繁殖期にメスに向けてアピールしていると言われています。
○アマガエルはどうして鳴くの?そのとき天気は?
筆者の実家は田舎で、田植えを済ませた田んぼには、アマガエルがいっぱいいます。昼夜問わず鳴いていますが、その都度雨が降ることはありません。
アマガエルが鳴くからっといって、必ず雨が降るとは限らないのです。
アマガエルが高い所に登ると雨が降るというのは、実際調べた人がいて、天気予報の的中率は50~70%ほどであるという。
○敏感なヒフで天気の変化を感じる?
アマガエルが鳴くのは、繁殖期にメスにアピールするため鳴く場合と、その他に雨が降ることを知らせていると言われています。しかし、鳴き方が一緒なので区別は難しいでしょう。
(写真:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
アマガエルのヒフは薄くて、乾燥に弱くとても敏感です。そのヒフで湿度の高さや気圧の変化などを、素早く感じ取り鳴いていると考えられています。
また「アマガエルが木などの高いところに登ると雨が降る」ということも言われています。湿り気が好きなアマガエルが活動的になるからだとされています。
高い所に登るという天気予報の的中率はなんと、50~70%ほどだそうです。
このことを実証するために、アマガエルを捉まえてきて観察をした人がいて、観察している中で湿度が高いとアマガエルは飼育ケース中で、上の位置にいることが多いという。
飼育ケースの半分以上の8cmより上にいると雨が降ると、それ以下だと雨が降らなくても、天気が悪いとした。
(写真:vivigomapippi.blog.fc2.com)
しかし、実際には雨が降ることはまちまちで、的中率は70%程度だった。アマガエルが高いところに登ることと、湿度が大きく関係しているようです。気象庁の天気予報の的中率が80%くらいなので、いい勝負していますね。
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○アマガエルの飼育と寿命について
アマガエルは肉食で、動いているものしか食べません。
好物としては、ハエや蛾などになります。つかまえるは大変ですよね。バナナなどを置いといて、ショウジョウバエが集まってくるのを待って、それを食べてもらう方法もあります。
またコオロギなども好みますので、つかまえてみてはいかがでしょうか。アマガエルが食べる姿も貴重な体験となります。
与える量は1日1匹くらいで、2日おきなら1~2匹となります。
あまり餌を与える必要はなさそうです。
アマガエルの寿命は、だいたい飼育下では5年から長い時で8年、最も長く生きたときでも、14年という長寿であることも分かっています。
これは飼育しているときの寿命で、野生のアマガエルは、数年程度と言われています。
○人間を10人殺せるカエルがいるって本当?
中南米のジャングルには、赤やオレンジ、黄色と黒のまだら模様などのきれいなカエルほど、毒を持っています。
(写真:gigazine.net)
きれいだからと言って、安易にさわると危険です。
そのカエルは「ヤドクガエル」と呼ばれており、その名の通りとても強力な毒を持っています。
ヤドクガエルの仲間の中で、一番強力な毒を持つのが、「モウドクフキガエル」で、1匹で成人10人を死にいたらしめるほどの、毒を持っているという。
コロンビアの先住民族であるエンベラ族は、そのカエルから取れる強力な毒を、吹き矢の先に塗って狩りをしているという。
しかし、ジャングルから離れた場所で飼育すると、毒がなくなってしまうのです。
カエルが主食すとするアリ、シロアリ、カブトムシを通して、毒を摂取しているのではないかと考えられています。
アマガエルにも少なからず、微量の毒があることが言われています。日本のアマガエルにも多少なり毒があるので、アマガエルをさわったときには、手洗いなどをしてほしいです。
○まとめ
・アマガエルが鳴くのは、雨が降ることを知らせることもあるが、メスにアピールするために鳴いている。
・アマガエルは夕立が近付くと、高いところに登る習性があるらしい。
・アマガエルの天気予報的中率は50~70%と高い。
・アマガエルの寿命は飼育下では5年~10年、長寿では15年生きた記録がある。
・アマガエルの餌は、ハエや蛾、コウロギなどで、1日1匹で餌を与えれば十分。
・中南米のジャングルにいるカエルは、10人殺せる毒をもっているものもいる。
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