彗星は惑星と天体どっち?彗星の数はいくつあるの?
皆さんが知っている彗星といえば、一番に思い出すのは「ハレー彗星」ではないでしょうか。
ハレー彗星は、75.3年ごとに太陽を公転している天体で、最も最初に周期が確認された彗星としても知られています。
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約76年周期で地球に接近し、大きな話題となったのです。
前回地球に接近したのは1986年に回帰し、次回は2061年にと言われている。
(図:ハレー彗星の軌道_handel.at.webry.info)
ハレー彗星の軌道を最初に発見した「エドモンド・ハレー」の名前から採られたものとなっている。
エドモンド・ハレー(1656年-1742年)は、イギリスの天文学者、数学者、地球物理学者である。ハレー彗星の軌道計算をはじめ、多くの科学的業績を残しています。
(絵:エドモンド・ハレー_www.nissay.co.jp)
その他に彗星は、アイソン彗星、エンケ彗星、ビエラ彗星、フェイ彗星など、数千個の彗星があると言われています。
ハレー彗星以外の彗星は、彗星として呼ばれているだけなのです。
天文学に詳しい方は、彗星の名前や周期はご存じのことでしょう。
○彗星って何?
よく水星と間違えてしまうかも知れませんが、水星は惑星で、彗星は天体なのです。
そもそも彗星とは、どんな天体なのでしょうか。
太陽系の中で、惑星のような大きさを持たない、太陽系小天体と呼ばれるものが多く存在しているのです。
彗星は太陽から非常に遠いところにあって、氷や雪、チリなどを多く含んでいます。
それが太陽に近づくと太陽の熱で、氷が蒸発してガスやチリを噴き出すのです。それが長い尾を引いて、長いもの数億キロにも及ぶと言われています。日本では、「ほうき星」というように言われているのです。
(写真:blogs.yahoo.co.jp)
彗星は年間50個以上も見つかっていますが、肉眼で見えるほどの明るい彗星はほとんどありません。太陽の熱で消滅してしまう彗星がほとんどだからです。
アイソン彗星などは、太陽に近づくのは数十年から50年に1回なので、彗星を観測できることで期待されているのです。
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○彗星と病気について
彗星の核となる成分は、ほとんどが水ですが、二酸化炭素、アンモニアやメタンなど、様々な物質が氷結したものになっています。
その氷の塊は、「汚れた雪だるま」とも言われています。
昔、彗星が近付くと有害ガスが地球に降り注ぎ、人類は滅亡する言われていました。
そこで人々は、ガスマスクを購入したり、ひと昔では、息を止める練習もしていたと聞きます。
しかし、それもまんざらウソではなく、彗星が接近する前後では、百日咳きを患う患者も多くなったと言われています。
百日咳の流行と彗星の周期が一致しているという統計も報告されています。
エンケ彗星などは、公転周期は3.3年で、もっとも短い周期として知られ、地球の内側に位置して太陽を公転しています。
エンケ彗星は、何度も太陽に近づくため、尾をつくるだけのダスト量が少ないので、ほとんど尾が無い状態となっています。
○地球の水は彗星からもたらされていた!
46億年前の地球は、非常に高温で、地球に水が存在していたとは言い難いと考えられている。
(イラスト:彗星、地球、月_amanaimages.com)
地球の近くの惑星や彗星などが、地球にぶつかって主な水を供給され、地球が冷やされていったという説が有力となっています。
一説によると、地球は2つの惑星がぶつかってできたものという説もあります。
ぶつかって飛び出したものが現在の月として、地球の周りを惑星として周っているという説もあります。
○まとめ
・彗星は太陽の周りを周っている天体。
・もっとも有名なハレー彗星は75.3年ごとに太陽を公転している。約76年周期で地球に接近する。
・ハレー彗星はイギリスの天文学者である「エドモンド・ハレー」によって始めて起動周期を計算し実証された。
・その他の彗星として、アイソン彗星、エンケ彗星、ビエラ彗星などがあり、年間50個以上の彗星が見つかっている。
・アイソン彗星は、数十年~50年に一回太陽に接近するので、観測ができる彗星として期待している。
・彗星が地球に接近する周期と百日咳きの周期がなぜか一致している。
・46億年前から、地球は彗星から水を供給されていた。
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