インフルエンザのワクチンを接種する時期はいつごろなの?
インフルエンザは流行性(りゅうこうせい)のもので、一旦(いったん)流行が始まると、短期間(たんきかん)のうちに多くの人がインフルエンザに感染(かんせん)が広がります。
日本では11月~4月に最も流行(りゅうこう)します。
インフルエンザのワクチンは流行する前の、10月頃から遅くとも12月中には、インフルエンザのワクチンを接種(せっしゅ)することをお勧(すす)めします。
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今インフルエンザの流行(りゅうこう)により、学校などでは学級閉鎖(がっきゅうへいさ)になるケースが多くなります。
またインフルエンザが治(なお)った直後は、移りやすくなるため、更に他の子どもに感染(かんせん)してしまうケースもあります。
インフルエンザの予防接種(よぼうせっしゅ)を行っていると、たとえインフルエンザにかかっても、重症化(じゅうしょうか)することないと言われています。
インフルエンザの流行の歴史(れきし)では、科学的(かがくてき)に立証(りっしょう)されたは、1900年ごろからと言われています。
中でも1918年に始まったスペインのインフルエンザは、当時インフルエンザによる死亡者数(しぼうしゃすう)は全世界(ぜんせかい)に広がり、2000万人とも4000万人とも、犠牲者(ぎせいしゃ)が出たのです。
当時日本でもインフルエンザが流行し、約40万人もの犠牲者がでた言われています。
(写真:インフルエンザの発生状況_healthil.jp)
1957年には、アジア・インフルエンザ(A/H2N2亜型)が流行し、1968年には「香港型(ほんこんがた)インフルエンザ(A/H2N2亜型)」が、世界的に大流行しています。
○ワクチンは、何のために接種するの?
ワクチンは、インフルエンザの病気にかかるリスクを軽減(けいげん)するために、事前に免疫(めんえき)をつけるためにするものです。
そこで、ワクチンを開発(かいはつ)して、インフルエンザがかかる前に予防するようになっていったのです。
(イラスト:ワクチンのしくみ_www.know-vpd.jp)
新しいインフルエンザが流行するたびに、ワクチンをつくり事前(じぜんn)に予防(よぼう)するようになっていきました。
人間の人体(にんたい)に、細菌(さいきん)やウイルスなどの病原体(びょうげんたい)が侵入(しんにゅう)したときに、それを排除(はいじょ)し、免疫機能(めんえききのう)を備(そな)える役割(やくわり)があります。
しかし、ワクチンを摂取(せっしゅ)したからといって、インフルエンザにかからないのか?というと、そういうことでもありません。
重症化(じゅうしょうか)しやすい病原体(びょうげんたい)に対して事前(じぜん)に免疫力(めんえきりょく)を高めておく役割が、ワクチンなのです。
インフルエンザのワクチンは、病原体により重症化するのを防ぐためにあります。
○ワクチンの種類にはどんなものがあるの?
ワクチンには、「生(なま)ワクチン」と不活性(ふっかせい)ワクチン、トキソイドがあります。
(写真:trendstyle96.net)
・生(なま)ワクチン
生きた状態(じょうたい)の病原体(びょうげんたい)の毒性(どくせい)を弱めたものになります。
昔から「毒をもって毒を制す」という諺(ことわざ)があります。
まさに、毒を毒のワクチンで病気(びょうき)を治(なお)すというものになります。
従って、副作用としては、もともとの病気に似(に)た症状(しょじょう)がでることもあります。
生ワクチンを接種してから、27日(4週間)以上あけて別のワクチンを接種(せっしゅ)することが必要になります。
例としては、BCG、風しん、おたふく、水ぼうそうなどのワクチンとなる。
・不活化(ふっかせい)ワクチン
免疫(めんえき)をつけるために必要(ひつような)な成分(せいぶん)だけを病原体(びょうげんたい)から取り出し、病原性(びょうげんたい)を消失(しょうしつ)させたり無毒化(むどくか)したものになります。
これは1回接種しただけでは、免疫力(めんえきりょく)が十分でないため、数回に渡(わた)って接種(せっしゅ)することになります。
不活性(ふかっせい)のワクチンを接種してから、6日(1週間)以上あけて、別のワクチンを接種することになります。
例としては、DPT三種混合(さんしゅこんごう)、インフルエンザ、B型肝炎(Bがたかんえん)、肺炎球菌(はいえんきゅうきん)、日本脳炎(にほんのうえん)、A型肝炎(Aがたかんえん)、狂犬病(きょうけんびょう)などがあります。
・トキソイド
不活性のワクチンの一種で、細菌(さいきん)の毒性(どくせい)だけを取り出したものになります。
例としては、ジフテリア、破傷風(はしょうふう)などになります。
○ワクチンを接種して、死亡することがあるの?
残念ながら、ワクチンは万能(ばんのう)ではないので、全国の人が全員に効果()こうかがあるとは限りません。
ワクチンを接種したことで、人によっては他の副作用(ふくさよう)を併発(へいはつ)して亡くなるケースもあります。
日本では昭和51年から平成6年までに、インフルエンザ・ワクチンの接種により引き起こされ、死亡した例として、約2,500万接種で1件という割合で、死亡例が報告されています。
また併用している薬で逆に、悪くなることもあります。
特に高齢者は、他の薬を飲んでいると、ワクチン接種により、副作用で悪化することもあるので、気を付けた方がいいでしょう。
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○薬の飲み合わせってあるの?
薬は治すものですが、正しく飲まないと体に悪く作用することもあります。
薬はコップ1杯の水で、飲むことをお勧めします。
少量(しょうりょう)の水を飲むと、薬がのどにひっかかったまま溶(と)けだして、のどの炎症(えんしょう)を起こしたります。
さらに他の飲み物との飲み合わせもあります。
牛乳やコーラなどと一緒(いっしょ)に飲むと、効き目が弱くなったり、逆に強くなって体に悪影響(あくえいきょう)を与えることがあります。
納豆(なっとう)は、血液(けつえき)が固まりにくく、ワーファリンの薬(くすり)の効(き)き目を弱くします。
マグロは肺(はい)の病気、結核(けっかく)の薬であるイスコチンと合わさると、頭痛(ずつう)や吐(は)き気を起こすことがあります。
薬はどうしても、相性(あいしょう)というものがあるので、薬の説明書(せつめいしょ)や薬剤師(やくざいし)と相談(そうだん)した方がよいでしょう。
○まとめ
・インフルエンザは流行性のもので、一旦流行が始まると、短期間のうちに多くの人がインフルエンザに感染が広がる。
・日本では11月~4月に最も流行する。
・インフルエンザのワクチンは流行する前の、10月頃から遅くとも12月中には、インフルエンザのワクチンを接種する。
・予防接種を行っていると、たとえインフルエンザにかかっても、重症化することないと言われている。
・ワクチンは、細菌やウイルスなどの病原体が侵入したときに、それを排除し、免疫機能を備える役割がある。
・インフルエンザのワクチンは、病原体により重症化するのを防ぐ。
・ワクチンには、「生ワクチン」と不活性ワクチン、トキソイドがある。
・ワクチンを接種したことで、人によっては他の副作用を併発して亡くなるケースもある。
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