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なぜ強い風が吹くの?

暑い夏はまだまだ続いています。
そこで風がスーッと通り抜けると、涼しく感じるものです。
よく海辺の近くは、風がよく吹いています。

ところで、この風はどうやって吹いているのでしょうか。




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風(かぜ)は、空気の流れのこと、空気には気圧(きあつ)があり、その気圧の差によって、風を発生させることなります。

気圧に違いがあると、高い気圧から低い気圧へ空気が移動し、この空気の移動が「風」となるのです。

その気圧の差が大きければ、大きいほど強い風となっていくのです。

天気予報では、気圧を結んだ線を等圧線で表され、等圧線の間隔が狭いほど、強い風が吹くことになり、等圧線の間隔が広いと緩やかな風が吹くことになります。

気象庁_www.jma.go.jp(図:気象庁_www.jma.go.jp)

うちわで仰(あお)ぐと、風が起こるのは、平たい面を動かすと、面で押された空気は圧縮(あっしゅく)され、空気の密度(みつど)が高くなります。
空気は圧力の高い方から低い方へと流れて、風を生じているのです。

○季節風の風は、どうして強いの?

まず風は、地上の近くにある空気は、太陽の光で暖(あたた)められた地面の熱によって、どんどん暖(あたた)かくなっていきます。

すると、空気には暖まると上にいく性質をもっています。逆に空気が冷たくなると下にいこうとします。

地上で暖められた空気は、上空の方へと上がっていくことになります。

反対に今度は上空の方で冷やされた空気は、重くなって下降してきます。

高気圧・低気圧 風_okitsuri.com(図:高気圧・低気圧 風_okitsuri.com)

そうすると、上昇した空気のあとに、周(まわ)りから別の空気が流れ込み、下降した空気のあとにも、周りから別の空気が流れ込んでくるのです。

このように空気の動きが、風として感じられるようになるのです。

ここで、どうして季節の風は強い風が吹くかというと。

冬の終わりから春のはじめにかけては、寒気と暖気が交り合っている状態です。

寒気が強く低気圧や前線を寒気が日本の海上まで押し下げ、それにより関東は春先は雪が降りやすかったりします。

しかし春本番になると、寒気は徐々に勢力が弱くなり、代わりに暖気(春~初夏の風)が段々と勢力を増して、徐々に北へと進でいきます。

低気圧や前線(ぜんせん)も日本海を通過する低気圧(日本海低気圧)に変わります。

季節風_katsujuku8317061.ti-da.net(図:季節風_katsujuku8317061.ti-da.net)

日本海低気圧が日本に接近すると、東北以南や以西は寒冷前線に暖気側に入り込んでくるため、南からどんどん暖かい空気が流れ込み、強い風となるのです。




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○ビル風は、どのように吹くの?

ビル風は、大きな建物の周辺の狭い範囲で発生する風のことを言います。

建物の形状や配置や周辺の状況により、非常に複雑な風の流れとなります。

www.agb.co.jp(イラスト:www.agb.co.jp)

ビル風には、いろいろな風が吹いています。

・吹き下ろし
風は建物にあたると、建物の高さ60~70%付近で、上下、左右に分かれていきます。
空気の流れは直方体をよけるように、風上(かざかみ)側の4辺をかすめて流れていきます。
このとき上下、左右ともほぼ対称な風の流れが生じることになります。
建物の側面(そくめん)の上方から下方に向かう速い流れとなり、これが吹き下ろしとなって吹いているのです。

・逆流
風が建物にあたると、一部は地面に沿って上空の風とは反対の方向に向かう風が吹きます。
この風は逆流と呼ばれ、特に高層ビルの前面に低いビルがあるような場合は、ますます強い風となります。

・開口部風
ピロティー風とも呼ばれ、建物の下層部分にピロティーのような開口部が設けられていると、建物の風上(かざかみ)側と風下(かざしも)側が1つに結ばれ、風が吹き抜けやすくなります。
迷い風とも呼ばれ、開口部風(ピロティー風)と呼ぶことがあります。

・街路風
市街地での風は街路や路地に沿って風が吹こうとします。
規則正しく配置された建物や家並みであるほど、また道路が広ければ広いほど、風は街路に沿って吹きぬけやすくなります。
このような性質をもつ風は一般に、街路風や道路風などと呼ばれています。

この他にも、建物の風下から上空へと風が吹く「吹き上げ」、建物の背後にできる「渦流」などがあります。

○まとめ

・風は、空気の流れのこと、空気には気圧があり、その気圧の差によって、風を発生している。

・気圧の差が大きければ、大きいほど強い風となっていく。

・冬の終わりから春のはじめにかけては、寒気と暖気が交り合って、強い風が吹いている。

・ビル風は、大きな建物の周辺の狭い範囲で発生する風のことを言いう。

・建物の形状や配置や周辺の状況により、非常に複雑な風の流れとなる。




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