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肝臓の機能の働き!肝臓を切っても元の大きさにもどるの?

肝臓(かんぞう)の重さは、大人で1~1.5kgと人の体の1/50を占めているのです。

人間の体にとって500以上もの役割(やくわり)を果(は)たしているため、「体の化学工場(かがくこうじょう)」と言われています。





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代表的(だいひょうてき)な役割(やくわり)は、血液(けつえき)を運んできた栄養分(えいようぶん)をためて、全身へ送る働きがあります。

他にも、いらないものや有害(ゆうがい)なものを分解(ぶんかい)して、体の外へ排出(はいしゅつ)したり、胆汁(たんじゅう)をつくったりしています。

胆汁は、腸(ちょう)へ送られて脂肪(しぼう)の吸収(きゅうしゅう)や消化(しょうか)を助ける役割(やくわり)があるのです。

また肝臓は他の臓器(ぞうき)とは違い、70%を切り取られても、元の大きさにもどると言われています。

そのため健康な人の肝臓の一部を切り取って、肝臓を患(わずら)っている人に移植することができるのです。

肝臓の驚異的(きょういてき)な再生能力(さいせいのうりょく)をもっている理由は、今でも謎とされていますが、近年になって解明(かいめい)しつつあります。

○人の体には設計図があるから肝臓は再生する!

人の体を顕微鏡(けんびきょう)などで拡大してみると、ヒフも毛も骨も臓器(ぞうき)も、すべて細胞(さいぼう)という組織(そしき)でできていることがわかります。

大人の場合、約60兆個(ちょうこ)もの細胞でできているのです。

一つ一つの細胞の中心には「核(かく)」というものがあり、その中に「染色体(せんしょくたい)」が入っています。

そこに、二重のらせん構造をした「DNA」が巻きついています。

dna_www-touchsurgery-com(写真:DNA_www.touchsurgery.com)

そのDNAには遺伝子(いでんし)と呼ばれる、私たちの体の形や性格などを決める「設計図(せっけいず)」があるのです。

その設計図をもとに、肝臓が切り取られても元の大きさに再生してくれるのです。

%e8%82%9d%e8%87%93%e3%81%ae%e5%86%8d%e7%94%9f%e8%83%bd%e5%8a%9b_www-benpi-ok-com(イラスト:肝臓の再生能力_www.benpi-ok.com)

○肝臓が食べ物を代謝してくれている!

肝臓(かんぞう)は、ほとんどの物質(ぶしつ)を代謝(たいしゃ)している中心の臓器(ぞうき)なのです。

代謝とは、外から取り入れた無機物(むきぶつ)や有機物(ゆうきぶつ)を素材(そざい)として行う、一連の合成(ごうせい)や化学反応(かがくはんのう)のことです。

新陳代謝(しんちんたいしゃ)の略称(りゃくしょう)。

肝臓が解毒(げどく)や代謝をするために、2000種類以上の酵素(こうそ)を作りだします。

酵素(こうそ)は、壊(こわ)れた肝細胞(かんさいぼう)を修復(しゅうふく)してくれます。

この酵素を作り出すために必要なのがタンパク質になります。

人が食物を摂取(せっしゅ)して、小腸(しょうちょう)でアミノ酸に分解(ぶんかい)・吸収(きゅうしゅう)され、肝臓へと運ばれます。

%e8%82%9d%e8%87%93%e3%81%ae%e5%83%8d%e3%81%8d_www1-kenkou-p-hitachi-kenpo-or-jp(イラスト:肝臓の働き_www1.kenkou-p.hitachi-kenpo.or.jp)

そこで体を構成(こうせい)する、タンパク質に組み替えられるのです。

この時余ったアミノ酸は、ブドウ糖に作りかえられ、エネルギー源になったり、アンモニアに分解され排出(はいしゅつ)されるのです。

肝臓は、他にも糖(とう)の代謝(たいしゃ)、ビタミンの代謝、ミネラルの代謝、胆汁酸(たんじゅうさん)の代謝なども行っています。

肝硬変(かんこうへん)などで肝細胞(かんさいぼう)に障害(しょうがい)が起こると、それにともない合成(ごうせい)されるタンパク質が低下(ていか)していきます。

血液中のタンパク質が減少(げんしょう)すると、低アルブミン血症を引き起こし、血液が水っぽくなり、血管を外から覆(おお)う物が少なくなり、さまざまな病気を発症してしまうのです。




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○肝臓に良い食べ物とは?

胃や腸でアミノ酸に分解されて肝臓に運ばれ、肝臓で再び体を構成するタンパク質を作りだしています。

ダイエットなどでタンパク質が不足した場合、肝臓に脂肪(しぼう)が溜(た)まってしまい、傷ついた肝細胞(かんさいうぼう)を修復(しゅうふく)できず、十分なタンパク質を作ることができなくなります。

肝臓に良い食べものは、皆さんのほとんどが苦手とされるレバーが良いとされています。

レバーにはビタミンAなどがあります。

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ブロッコリーやかぼちゃなどの緑黄色野菜(りょくおうしょくやさい)に含まれるビタミンC、ごまなどのビタミンEなどが多く含まれています。

大豆(だいず)や大豆加工品(豆腐、納豆、みそなど)、玄米(げんまい)、ごまなどの植物性(しょくぶつせい)タンパク質、卵、乳製品(にゅうせいひん)、肉、魚介類(ぎょかいるい)などの動物性(どうぶつせい)タンパク質をバランスよく食べるようにしてください。

○まとめ

・肝臓(かんぞう)の重さは、大人で1~1.5kgと人の体の1/50を占めている。

・人間の体にとって500以上もの役割を果たしているため、「体の化学工場(かがくこうじょう)と言われている。

・肝臓は他の臓器とは違い、70%を切り取られても、元の大きさにもどる。

・大人の場合、約60兆個(ちょうこ)もの細胞でできている。

・DNAには遺伝子と呼ばれる、私たちの体の形や性格などを決める「設計図」がある。

・設計図をもとに、肝臓が切り取られても元の大きさに再生してくれる。

・肝臓は、ほとんどの物質を代謝(たいしゃ)している中心の臓器である。

・肝臓が解毒や代謝をするために、2000種類以上の酵素を作りだしている。

・肝臓に良い食べものは、皆さんのほとんどが苦手とされるレバーが良いとされている。

・ブロッコリーやかぼちゃなどの緑黄色野菜に含まれるビタミンC、ごまなどのビタミンEなどが多く含まれている。




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