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熱中症の症状と対策・予防はどうしたらいいの?

近年世界中で、温暖化により気温が高くなっています。それゆえに人々の体は熱に対する対策を行う必要がでてきます。





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小・中学校でも、熱中症対策として毎日水を入れた水筒を持たせて登校するように、アナウンスされます。

また最近では、小・中学校で毎年10月に行う「運動会」を、夏の残暑で「熱中症」にかかるお子さんが多いという理由で、春に行う学校も増えてきています。

www.city.kitami.lg.jp(イラスト:www.city.kitami.lg.jp)

地球温暖化の影響で、一昨年ごろインドの首都ニューデリーでは、過去最高気温の45.5度を記録し、アスファルトが溶けたという珍事なできごともありました。
それが原因で、心臓発作で倒れる患者が続出し、死者総数1200人を超える自然災害となりました。

※参考:地球温暖化が原因で異常気象!日本にもたらす影響とは?

○熱中症にかかるとどうなるの?

そもそも熱中症は、どんな症状なのでしょうか。

「熱中症」とは、体内の温度が高い状態が長く続くと、発汗して水分や塩分が失われてしまいます。

また湿度が異常に高いときは、汗が蒸発せずに、体の中で熱がこもった状態になります。

trenddailynews.com(イラスト:trenddailynews.com)

脱水症状による体温上昇は、体の内部の臓器の血流低下と多臓器不全の原因となり、「熱中症」が原因で死亡するケースもあるのです。

熱中症の症状には3段階あり、ひどい場合は救急車で運ばれることも少なくありません。

・症状Ⅰ度
めまい、失神、筋肉痛、こむら返りや大量の汗をかきます。

・症状Ⅱ度
頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)、脱力感などの症状になります。

・症状Ⅲ度
意識障害、けいれん、手足の運動障害などになり、救急車で運ばれる事態となってしまいます。

これは外だけではなく、家などの室内でも発症するケースも増えてきています。

○人の汗には2種類あるって本当?

汗が出る場所を「汗腺」といいます。

汗腺には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、暑いときは全身から汗が出ますが、緊張したときなどは、エクリン腺から汗がでてきます。

エクリン腺は全身に数百万個あり、ここから出る汗は99パーセントが水分で、菌がない状態では無臭です。

一方、アポクリン腺は身体の一部しかありません。
特にわきの下に多く、ここから出る汗はタンパク質やアンモニアを含んでいて、体臭の原因となっています。

普段体温は内臓が動きやすい温度36度~37度ぐらいに保たれていますが、運動などで体温が上昇するとエクリン腺から汗が出て、汗をかきます。

汗が空気に触れて蒸発するときに体から熱を奪います。これが「気化熱」となり、周りの熱を奪い涼しく感じるのです。

このように熱を外に出すことで、体温を調整しているのです。




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○「熱中症」にかかったときの対処とは?

環境省では、「熱中症」にかかったときの応急処置の方法をまとめています。

熱中症の症状である、めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛、不快感、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、意識障害、けいれん、手足などの運動障害などの症状になったとき。

・意識がある場合
涼しい場所に避難し、服などをラフにして、体を冷やす。

・意識がない場合は、救急車を呼ぶ。

・水分・塩分などを補給する場合
水よりも電解質と糖質の配合バランスを考慮した「OS-1」を、補給すると良いようです。

・症状がよくなるまで、安静にして十分休憩をとります。

www.jpnsport.go.jp(イラスト:www.jpnsport.go.jp)

○「熱中症」にかからないための予防とは?

「熱中症」の予防としては、水分不足を補うために、十分な水分補給が必要になります。

先ほど「OS-1」が良いと言ったのは、人間の身体の中の体液に近い水分補給で、体内にすぐに浸透してくれることになります。

blog.sankado.com(写真:blog.sankado.com)

また普段から水分補給することは重要でありますが、熱中症にかからないための、予防も普段から心がけていることが重要です。

夏などは食欲不振となり、そうめんのような食べ物だけになってしまいがちです。

そうめんは炭水化物で、それをエネルギーに変えるビタミンB1が必要になります。

ビタミンB1は豚肉や豆腐、味噌、モロヘイヤ、玄米などに多く含まれています。

また免疫力を高めてくれるために、ビタミンCも夏場に積極的にとっておきましょう。

ビタミンCは、カラフルな野菜(赤ピーマン、トマト、レモン、グレープフルーツなど)に多く含まれています。

m.123rf.com(写真:m.123rf.com)

水分不足を防ぐために、「ナトリウム」が必要になります。「ナトリウム」は、水分を保持する働きがあります。

○まとめ

・熱中症とは体内の温度が高い状態が長く続いて、発汗により水や塩分が失われる。

・熱中症には3段階の症状があり、ひどい場合には救急車で運ばれるケースがある。

・人の汗には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類ある。

・熱中症にかかったときの対処として、涼しい場所に移動して水分を補給する。しばらく休むこと。

・熱中症予防として、ビタミンB1やCなどを積極的とる。




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