航海中の船長は警察や神父にもなれる！？
航海中の船長は、すべての責任をもつ最高責任者です。
航海中に何かあれば、すべて船長の指示のもとに、皆が動くことになります。空ではパイロットの機長がその役割を果たしています。
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ひとたび海に出れば、海には交番も市役所もありません。
船長は船内で盗難事件が起きれば船員に指示を出し、調査を行います。船員に子どもが生まれたり、死者がでたりするたときは、船長が戸籍の管理まで行うことになります。
その他として、結婚式の立会人になることも、しばしばあると言われています。
(写真：hirahira.way-nifty.com)
船長は、船の上では警察官や神父などの役割もすることがあります。
○船長はどうやって決めているの？
まず船長になるためには、航海士である６級から１級まである「海技士免許」が必要になります。
(写真：海技士免許 ameblo.jp)
航海士には、一等航海士、二等航海士、三等航海士などがあります。
(写真：船員さんの見分け方)
船長は海上企業主体によって選任され、船舶共有の場合は船舶管理人が選任を行うことになっています。
船長には航行区域と船舶の大きさに、従って船舶職員や小型船舶操縦者法に定める有資格者のうちから選任されます。
(写真：www.amazon.co.jp)
○船の船籍って何？
船には船籍(船の戸籍)というものがあります。
船籍は船の持ち主の住所にするのが決まりとなっていますが、船長が日本人であり日本で貿易を行っている場合であっても、税金の安い外国にしている船はたくさんあります。
(写真：豪華客船_find-travel.jp)
航海中の犯罪には、日本船籍を所有している場合は「日本の法律」となり、外国の船籍を有している場合は「その国の法律」が適用されることになります。
もし外国籍の場合、船長が犯罪者を見つけても、日本の警察に引き渡すことができません。日本の法律で罰することもできなくなってしまうのです。
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○水兵から英国海軍の艦長に昇りつめた「キャプテン・クック」
一介の水兵から、英国海軍の艦長まで昇りつめた船長がいます。
「キャプテン・クック」の愛称で知られる「ジェームズ・クック」は、イギリスの貧しい家庭に生まれている。
(絵：www.japanjournals.com)
彼は「ハワイ諸島」を発見した人としても有名です。
太平洋に３回航海を行い、世界周航の航海日誌を残し、ニュージーランドの海図を作成もしています。
１７５５年に英国海軍の水兵として志願したクックは、船員としての能力を認められ、彼は１７５７年に航海長に昇進している。
彼の一番すごいところは、綿密な海図を作成することで有名です。
クックの作成した海図は、北アメリカのケベック奇襲上陸作戦の成功に大きく貢献することになったのです。
南米大陸最南端のホーン岬から、ニュージーランド→オーストラリア→ニューギニア→ジャワなどの海域調査を進めながら、インド洋を横断し、喜望峰を北上し「１７７１年に世界一周の航海」に成功しているのです。
(図：homepage2.nifty.com)
クックは多数の地域を正確に測量し、いくつかの島や海外線をヨーロッパに報告しています。
彼が考案した航海術や乗組員の健康管理と共に、２回の航海記の本を出版し、イギリスの海外発展の歴史に大きく貢献し、ひときわ輝く存在として語り継がれています。
○まとめ
・航海中の「船長」は、警察官や市役所の職員や神父にもなれる。
・「船長」になるために、「海技士免許」を持ち、海上企業主体によって選任されれ、はじめて船長となれる。
・「船籍」とは、船の持ち主の住所ということになる。税金の安い国に船籍を置く船長もいる。
・「キャプテン・クック」は、水兵から英国海軍の艦長にまで昇りつめた船長である。
・キャプテン・クックは、ハワイ諸島を発見したことでも有名である。
・彼の一番すごいところは、綿密な海図を作成することである。北アメリカのケベック奇襲上陸作戦に大いに貢献した。
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