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お箸の持ち方のマナーはあるの?

毎日ご飯を食べるときに使っている「お箸(はし)」ですが、大人の人でも「お箸の持ち方」が悪い人も多いものです。

また「お箸」は、やってはいけないマナーもあります。





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「お箸」は東アジア地域を中心に広く用いられる食器(しょっき)で、物を食べるときの道具となっている。

2本で一対(いっつい)となる棒状(ぼうじょう)のものを片手で持ち、ものを挟(はさ)んで移動させ、口に運ぶために用いられている。

お箸は、木や竹、金属、プラスチック、象牙(ぞうげ)のお箸などもあります。

今では「エジソンのお箸」といって、持ち方の悪い子でも、簡単にお箸を使うことができるように、工夫したお箸もあります。

○「お箸」でやってはいけないマナー

マナーの悪い箸の使い方を「嫌い箸(きらいはし)」といいます。

この「嫌い箸」をしてはいけない理由は、以下の3つがあります。

①縁起が悪から
「はしわたし」のように、死んだ人の骨を拾う姿を思わせるなど。

②食器や箸を傷つけるから
「よせばし」「かみばし」など。

③いっしょに食事をしている人に嫌な思いをさせるから
「ねぶりばし」「まよいばし」「にぎりばし」「さしばし」など。

%e9%a3%9f%e4%ba%8b%e3%83%9e%e3%83%8a%e3%83%bc_girlschannel-net(イラスト:食事マナー_girlschannel.net)

ここで取りあげた「嫌い箸」のほかに、食器を箸でたたいて音を鳴らす「たたきばし」や、食器に箸を渡して置く「わたしばし」や、口いっぱいに食べ物をほうばり、さらに箸で食べ物を押し込む「きみばし」などがあります。

「嫌い箸」はついついやってしまいがちですが、正しい箸の持ち方をマスターし、ルールを守って楽しい食事の時間を過ごしましょう。

○正しい「お箸」の持ち方

正しい「お箸」の使い方をマスターすると、今まで食事をするとより効率的に箸を使うことができ、食事を楽しく便利にしてくれるものになります。

一本の親指と人さし指と中指で挟(はさみ)み、もう一本を親指と薬指(くすりゆび)で支えるようにして持ちます。

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これが正しい「箸の持ち方」となります。

お箸を正しく持つのは、少し難しいと感じるかも知れません。

でも、宇宙では、お箸が活躍していることは、ご存じでしょうか。

ふわふわ浮かぶ無重力(むじゅうりょく)の状態では、フォークで突き刺すよりも、お箸で挟んだ方が簡単で、しっかり持てるからだそうです。

いつか宇宙旅行をしてみたいと思っている人は、がんばって練習しておきましょう。

○「お箸」はいつ頃から使われるようになったの?

お箸を使う歴史は古く、今から3000年以上前の中国で使われたと言われています。

今から3000年以上前にある町にあった場所から、金属でつくられたお箸が見つかったことから、それよりも前からお箸が使われていることがわかっています。

恐らく、それ以前では「木でつくられたお箸」が使われていたはずですが、木のお箸では腐(くさ)ってしまうため、昔の遺跡(いせき)などから見つかりにくいのです。

日本では、3世紀に書かれた「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に、「倭人(日本人の意味)は、手食する」と記載(きさい)がある。

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これは当時は、まだお箸を使っていなかったのであろう。

しかし、「日本書紀(にほんしょき)」や「古事記(きじき)」では、お箸の記載があることから、この頃から箸の文化となっていったと思われる。

7世紀の聖徳太子の時代に、小野妹子(おののいもこ)らが遣隋使(けんずいし)として、中国から帰国したときに、たくさんの中国文化を持ちかえっています。

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その中に中国の箸食(はししょく)があったという説があります。

その頃に中国からお箸文化が伝来して、当時はまだ朝廷の箸食の儀式でしか採用されていませんでした。

このときは、まだお箸文化は一般の人々には広まらず、一般の人に普及したのは、8世紀ごろからだと言われています。

韓国(かんこく)などでは、今でも鉄製(ぎんせい)の、お箸が主に使われています。

これは王族など重要人物(じゅうようじんぶつ)の料理に毒を混ぜて暗殺(あんさつ)するという事件が多かったため、これを防ぐために、銀製の食器を使用したことに由来しているのです。

銀は、毒にふれると色が変わるため、毒が入っているか見極めることができるのです。




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○どうして「お箸」と言うの?

「お箸」の語源には、4つがあります。

①「挟むもの」という意味。
②端(はし)の方で掴(つか)むことから、「はし」になった。
③二本の棒が「橋」や「柱」などの形に似ているから。
④鳥のくちばしに似ていることから。

その語源の由来ははっかりしていませんが、恐らく端(はし)で挟んで掴むものというのが、一般的と言えるでしょう。

○まとめ

・毎日ご飯を食べるときに使っている「お箸」ですが、大人の人でも「お箸の持ち方」が悪い人も多いもの。

・「お箸」は、やってはいけないマナーがある。

・「お箸」は東アジア地域を中心に広く用いられる食器で、物を食べるときの道具となっている。

・お箸は、木や竹、金属、プラスチック、象牙のお箸などもある。

・マナーの悪い箸の使い方を「嫌い箸(きらいはし)」という。

・一本の親指と人さし指と中指で挟み、もう一本を親指と薬指で支えるようにして持つ。

・お箸を使う歴史は古く、今から3000年以上前の中国で使われたと言われている。

・「日本書紀」や「古事記」では、お箸の記載がある。




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