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コンピュータの誕生と歴史!

皆さんが、いつもインターネットをしたり、メールをしたりしている、パソコンやスマートフォンは、今や生活にかかせないものになっている。

今では、携帯などポケットに入れて持ち運べる、小さくて便利な、道具となっている。




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パソコンとは、パーソナルコンピュータの略で、個人のパソコンという意味になる。

パソコンが普及する以前は、「マイコン(マイクロ・コンピュータ)」と名で、日本で普及していた。

○昔のコンピュータは、どんなものだったの?

実はコンピュータの歴史は古く、紀元前100年前の古代ギリシャで、「アンティキテラ島の機械」とされている。

「アンティキテラ島の機械」は、天文運行を計算するために作られたとされる歯車式計算機である。

アンティキテラ島の機械_karapaia.livedoor.biz(写真:アンティキテラ島の機械_karapaia.livedoor.biz)

1901年に、海の底にあった沈没船(ちんぼつせん)から回収され発見された。

1642年に、パスカル19歳のときに、計算機について研究を始め、「歯車式計算機パスカリーヌ」の加減算式計算機の試作機をつくり販売した。

Schickards Rechenmaschine

(写真:歯車式計算機パスカリーヌ_ja.wikipedia.org)

しかし、当時は計算が複雑なものがほとんどで、商品としては売れなかったという。

それから、今のパソコンの原型とされる「ノイマン型コンピュータ」が1945年に発明された。

フォン・ノイマン型のコンピュータ_engineer-intern.jp(写真:フォン・ノイマン型のコンピュータ_engineer-intern.jp)

ノイマン型は、計算機に必要な基本的な構成である、コンピュータ・アーキテクチャーの基本原型をつくった。

ノイマン型コンピュータの構成_wiki.bmoon.jp(写真:ノイマン型コンピュータの構成_wiki.bmoon.jp)

プログラム内蔵方式で、CPU(中央処理装置・ちゅうおうしょりそうち)、記憶装置(きおくそうち)、入力装置(キーボード)、出力装置(ディスプレイ)などの、今のパソコンの原型モデルとなっている。

それ以前のコンピュータは、機械的に加減算を行うものが主流で、今でいうと、電卓のようなものであった。

○パソコンの普及で大衆向けコンピュータが登場した!

冒頭でも触れたが、パソコンが普及する以前は、日本ではマイコン(マイクロ・コンピュータ)が普及していて、大学や研究所などで使われることが多かった。

当時、一般向けにシャープのMZ(エムゼット)NECの8006/8086富士通のFMVなどが、8ビットマイコンとして販売を開始していた。

シャープのMZ_museum.ipsj.or.jp(写真:シャープのMZ_museum.ipsj.or.jp)

世界で最初の「パソコン(パーソナル・コンピュータ)」は、1974年につくられたとされている。

○世界で最初のコンピュータは誰がつくったの?

アメリカの大学で物理学を勉強していた、ジョン・アタナソフが、日頃から使っていた「機械式計算機」に不満を持っていた。

ジョン・アタナソフは、ブルガリアの家系で生まれた、アメリカ人物理学者。

彼は、やがて大学で働くようになり、研究をしながらコンピュータの開発をするようになっていった。

そして1936年には、コンピュータの原型となる計算機をつくった。

それから、より正確な計算機をつくろうと研究を続け、ついに1937年に後輩(こうはい)の、クリフォード・ベリーと一緒に「アタナソフ&ベリー・コンピュータ」を完成させた。

アタナソフ&ベリー・コンピュータ_type.jp(写真:アタナソフ&ベリー・コンピュータ_type.jp)

これが、世界で最初のコンピュータとされている。

しかし、1945年にノイマン型コンピュータのデジタル式コンピュータが出るまでは、機械式のコンピュータであった。

しかし、この「アタナソフ&ベリー・コンピュータ」は、皆さんが仕事で使っている机ぐらいの大きさであり、重さはなんと320kgもあったいう。

あまり大きく重かったため、つくった場所から動かすことができず、その後、大学の建物といっしょに壊されてしまったと言われている。

しかし、この世界初のコンピュータをもう一度つくろうと、1997年に再現され、大切に保存されているという。




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○世界初より、有名なコンピュータがあった!

1945年にノイマン型コンピュータがつくられてから、一年後の1946年に、「ENIAC(エニアック)」と呼ばれるコンピュータがつくられた。

ENIAC_www.infonet.co.jp(写真:ENIAC_www.infonet.co.jp)

これはアメリカ軍の大砲が、どういったところを通って飛んでいくかを計算するためにのコンピュータで、なんと25mプールと同じ大きさだったと言う。

このコンピュータはその後特許をとり、しばらくの間は「世界初のコンピュータ」として広まっていった。

しかし、その後「アタナソフ&ベリー・コンピュータ」が、世界初のコンピュータということで、1973年に裁判の判決が下り、ENIACは世界初のコンピュータではなくなった。

このニュースは、あまり人々に知られることがなく、今でも「ENIAC」が世界で初めてのコンピュータと思っている人も多い。

それから、コンピュータの世界では、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズといった人たちの登場により、より小さくて高性能のコンピュータへと進化していった。

○コンピュータ用語の常識!

コンピュータ用語でして、注意してほしいのは、「コンピューター」や「プリンター」などのように、最後の「ー」は付けないのが一般的である。

また、今流行(はや)りの、タブレット端末であるが、実はコンピュータ用語として、今のタブレットはタブレット(tablet)とは言わないのである。

タブレットとは、ペン入力操作によりタブレットの液晶画面にカーソルが表示され、ペンでなぞったりタッチすると、操作が行えるものをいう。

今のタブレットは、タッチパネル式となるわけである。

圧倒的に、世間の評判がタブレット端末として普及しているので、タブレットという名称が一般的になっている。

最近のニュースで、ノート型PCの父と言われている「J・エレンビー」氏が、死去したニュースを見かけた。

今では、ノート型PCを使って、仕事をやっている人も多い。

パソコンの蓋(ふた)を開けると、キーボードと画面が現れ、コンパクトなコンピュータは、超画期的なパソコンであった。

エレンビー氏は、1982年にノート型パソコン「コンパス」を発売した。

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(写真:ノート型PC_jisakunin.com)

本体はノートパソコンでも相当重かったという。
値段はなんと、日本円で当時200万円もする高級なパソコンだったのである。

当時はまだ、デスクトップ型パソコンが登場したばかりで、米アップル社の「マッキントッシュ」を発売したのも、コンパスの発売の2年後であった。

それから、2005年にようやく、ノート型パソコンの販売が、当時主流であった、デスクトップ型パソコンを、徐々に上回っていった。

持ち運びに便利な、ノート型パソコンが勝った瞬間でもある。

ノートパソコン_pcrental.ifdef.jp(イラスト:ノートパソコン_pcrental.ifdef.jp)

今では、より小さいパソコンということで、携帯型スマートフォンなどが主流になりつつある。

○まとめ

・今や、パソコンやスマートフォンは、今や生活にかかせないものになっている。

・パソコンとは、パーソナルコンピュータの略で、個人のパソコンという意味である。

・コンピュータの歴史は古く、紀元前100年前の古代ギリシャで、「アンティキテラ島の機械」が最初と言われている。

・1642年に、パスカルが19歳のときに、「歯車式計算機パスカリーヌ」の加減算式計算機の試作機をつくり販売した。

・しかし、当時は計算が複雑なものがほとんどで、商品としては売れなかった。

・1945年に、今のパソコンの原型とされる「ノイマン型コンピュータ」が発明された。

・世界で最初のコンピュータは、1937年の「アタナソフ&ベリー・コンピュータ」が最初とされている。

・仕事で使っている机ぐらいの大きさであり、重さはなんと320kgもあったいう。

・1946年に、「ENIAC(エニアック)」が最初のコンピュータとされていたが、「アタナソフ&ベリー・コンピュータ」のコンピュータとされるようになった。




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