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どうして電話で「もしもし」っていうの?電話の声は本人じゃないの!?

電話が普及して、固定電話から携帯電話といつでも、どこでも電話ができる時代になっています。

しかし、電話が便利になっても、電話がかかってきた相手に対して、「もしもし」と呼びかけるのは、昔も今も変わっていないようです。




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なぜ、電話をかけるとき、「もしもし」というようになったのでしょうか。

携帯電話の話す声は、実は自分の声でないってこと、知っていましたか?

○「申します、申します」とい言葉がちぢまった!?

電話をかけるとき「もしもし」と2回相手に呼び掛けています。

なぜ、そうなったのでしょうか。

昔の電話は今のように、直接相手に繋(つな)がるのではなく、「電話交換手(でんわこうかんしゅ)」という人がいて、いったん電話はその「電話交換手」に繋(つな)がります。

電話交換手_furusatoaioi.com(写真:電話交換手_furusatoaioi.com)

今で言う、不在者案内に電話をかけると、オペレーターに繋がるようなものです。

次に電話交換手に、電話をかけたい相手を伝えます。
それから、やっと電話をかけたい相手に繋がるのです。

その交換手が相手に呼び掛けるときに、失礼にならないように、「申します、申します(申す、申す)」と言って、相手に繋いでいたのです。

この「申す、申す」の言葉がいつのまにか、縮(ちぢ)まって「もしもし」になったと言われているのです。

ここで、「もしもし」と呼んでいるいる前は、何と言っていたのでしょうか。

電話をかけるときに、交換手に呼び掛けるときに「もしもし」ではなく、前は「おいおい」と呼んでいたのです。

受けてである交換手は、「はい、ようござんす」だったそうです。

電話交換業務(でんわこうかんぎょうむ)が始まった、1890年(明治23年)ころ、電話を持っていたのは、地位の高い人たちばかりだったので、そのような失礼な呼び方だったそうです。

「おいおい」とは、失礼な言い方ということで、それから一般大衆にも電話をかけらるようになり、「もしもし」に変わっていったと、言われています。

ちなみに諸外国ではどうやって電話を受けているのでしょうか。

・米国・・・・・・ハロー
・中国・・・・・・ウェイ・ウェイ
・韓国・・・・・・ボセヨ
・タイ・・・・・・ハ(ン)ロー
・フィリピン・・・ハロー
・インドネシア・・ハロ
・ロシア・・・・・アロー、アリョー
・トルコ・・・・・アロー
・アラビア・・・・アロー
・ポーランド・・・ハロー
・フランス・・・・アロ
・ドイツ・・・・・ハロ(-)
・イタリア・・・・プロント
・スペイン・・・・オラ、オイガ
・ブラジル・・・・アロー

電話を発明したアメリカ(米国)のハローに近い、アローが多いことが分かります。




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○「電話の声」は、自分の声じゃない!?

電話をかけたとき、あるいは電話をかけているときに、ふと相手の声や自分の声が、本人の声じゃない?ということを思ったことは、ないでしょうか。

昔は、電話もあまり普及しておらず、アナログが主流でした。

しかし、今は携帯電話の爆発的な普及により、アナログの電話は無くなっています。

littlebets.top(写真:携帯電話_littlebets.top)

今やテレビも地デジタルの時代となっています。

デジタルの携帯電話に変わり、自分の声や相手の声をアナログの音声のように送ったり、受けたりすることができません。

携帯電話で聞こえる声は、「音声符号化(おんせいふごうか)」と呼ばれるアナログの音声信号をデジタル信号にするための技術で、音声データを圧縮して、送ったり受けたりしているのです。

電話の声は、「コードブック」と呼ばれる「音声をモデル化」したものから、本人や相手の声に似ている音声に変換して行っているのです。

あとはコードブックの番号と音韻(おんいん)情報だけを電波に乗せて送っているだけなのです。

これにより、音声のデータ量を小さくすることができたのです。

そして、電話を受けた相手の音韻情報とコードブックの番号をもとに音声合成して再生しているのです。

コードブックとは、数千種類の音声サンプルが予め用意されていて、本人や相手の声を似た音声を合成して、コード化しているのです。

実は本人の声を音声合成して、似せて伝えているのです。

見ず知らずの相手と、本人と間違えて電話で話したことはないでしょうか。

兄弟などは声が似ているため、本人と間違えて話してしまうこともあります。

○まとめ

・なぜ、電話をかけるとき、「もしもし」というようになったのでしょうか。

・昔は電話交換手という人がいて、いったん電話はその「電話交換手」に繋がっていた。

・電話交換手に、「申します、申します(申す、申す)」と言っていた。

・「申す、申す」の言葉がいつのまにか、縮(ちぢ)まって「もしもし」になった。

・受けてである交換手は、「はい、ようござんす」と言っていた。

・「電話の声」は、自分の声じゃない!?

・携帯電話で聞こえる声は、音声符号化と呼ばれるアナログの音声信号をデジタル信号に変換して送っていた。

・電話の声は、「コードブック」と呼ばれる「音声をモデル化」したものから、本人や相手の声に似ている音声である。




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