人工衛星の数はどのくらいあるの?宇宙はごみだらけって本当!?
人工衛星(じんこうえいせい)を打ち上げることによって、私たちの生活には、とても便利なものになっています。
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その主なものとして、天気予報に使われている「ひまわり」は、日々地呼上の雲の動きを衛星写真で送っています。
また車のカーナビなどでに搭載(とうさい)されている、GPS機能も、人工衛星によって位置情報を送ってきています。
これまでに、世界各国で打ち上げられた人工衛星(じんこうえいせい)は数千個とも言われています。
地上に回収されたものや、高度が下がって落下したものを除くと、地球上の衛星は約3,500個以上もあると言われてます。
宇宙には、壊れたり使い終わった人工衛星や、ロケットなどの爆発や衝突などによってできた細かい破片などが、秒速8キロメートルの速さで地球の周りを回っているのです。
これを「宇宙ごみ」(スペースデブリ)と言います。
10センチメートル以上の比較的大きい宇宙ごみは約2万1000個もあることが確認されています。
それより小さいものは、50万個以上、それよりもっと小さいもので確認できないものまで含めると、数千万個以上あると考えられています。
○宇宙ごみを回収する捕獲衛星の研究も進められている!
ここ数年、宇宙ごみは深刻な問題として取り上げられています。
ロケットを宇宙に飛ばそうとしたときに、宇宙ごみによって衝突して、爆発する事故も起きています。
(ten10s.blog.fc2.com)
各国が人工衛星を上げても、宇宙ごみによって衝突し壊れてしまうこともあります。
今後、さらに宇宙ごみが増えることが予想されています。
そのため宇宙ごみを出さないようにするロケットの設計、宇宙ごみを捕獲(ほかく)する「除去衛星(じょきょえいせい)」の研究・実用化、宇宙のごみリサイクルなど、「宇宙ごみ対策」が急がれています。
(捕獲衛星_気になる 2012(Ⅰ))
○人工衛星の高度と速度はどのくらいなの?
人工衛星の速度は、地表からの高度によって違ってきます。
高度が高ければ、それだけ地球による重力が弱くなるため、遅い速度でも衛星になることができます。
人工衛星が地球を一周することを「周期(しゅうき)」と言い、衛星の高度が高ければそれだけ、周期は長くなります。
人工衛星が地球の周りを24時間で周る高度は、地表から約36,000キロメートルです。
(宇宙情報センター)
これより内側の軌道で周る人工衛星は、地球の自転よりも速くなり、その外側では遅くなるのです。
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○君も人工衛星の名づけ親になれる!?
人工衛星は、「宇宙に花開け」という願いを込めて、1975年ごろから「ひまわり」、「さくら」、「もも」など、人工衛星に花の名前がつけられてきました。
1992年頃になると、宇宙飛行士(うちゅうひこうし)の毛利衛(もうりまもる)さんの宇宙飛行以降、宇宙をもっと身近に感じてもらいたいとの思いで、人工衛星の名づけ親を一般公募(いっぱんこうぼ)するようになりました。
(毛利衛_JAXA)
最近では「かぐや」や「いぶき」などが、公募(こうぼ)で名づけられています。
あなたが名づけた人工衛星の名前が、いつか宇宙に上がるかも知れません。
今まで世界各国で打ち上げられた人工衛星は、約3500個以上が地球の周りを回っています。
日本の打ち上げの数は、144個(2009年現在)となっています。
「衛星きずな」は、インターネットなどの通信サービスに、気象衛星ひまわり7号は、地球上の雲の動きなどを観測して、天気予報に役だっています。
目的別の主な人工衛星は以下の通りとなっています。
通信・放送衛星・・・・・「きずな」や「きく8号」
(きずな_JAXA)
地球観測・気象衛星・・・「いぶき」や「だいち」
(いぶき_JAXA)
天体観測衛星・・・・・・「あかり」や「すざく」
(あかり_JAXA)
月・惑星探査機・・・・・「かぐや」
(かぐや_Gooブログ)
などの人工衛星は目的に応じて打ち上げられて、その目的に合った形をしています。
○まとめ
・人工衛星を打ち上げることによって、私たちの生活には、とても便利なものになっている。
・天気予報に使われている「ひまわり」は、日々地呼上の雲の動きを衛星写真で送っている。
・車のカーナビなどでに搭載されている、GPS機能も、人工衛星によって位置情報を送ってきている。
・世界各国で打ち上げられた人工衛星は数千個とも言われている。
・「宇宙ごみ」(スペースデブリ)と言う。
・「宇宙ごみ」は、約2万1000個もあることが確認されている。
・ここ数年、宇宙ごみは深刻な問題として取り上げられている。
・ロケットを宇宙に飛ばそうとしたときに、宇宙ごみによって衝突して、爆発する事故も起きている。
・今後、さらに宇宙ごみが増えることが予想されている。
・そのため宇宙ごみを出さないようにする「宇宙ごみ対策」が急がれている。
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