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世界初「ブラックホール」の瞬きを観測!

皆さんブラックホールというと、どんなイメージを持っているでしょうか。

ブラックホールに近づくと、あらゆる物体は吸い込まれてしまうような、

光さえも通さない暗黒の闇が続くばかりというような、そんな怖いイメージを持たれている方も多いはず。




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実際のブラックホールは重力を持った天体なのだ。

ブラックホールの理論ともいうべきものが、100年前に発見されている。

あのアインシュタインの一般相対性理論を発表した直後、

物理学者のカール・シュヴァルツシルトが、大きな質量を持つもには、周りの空間を歪めることで大きな重力を発生させると説明している。

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彼は大きな質量をもったものが、どのぐらい空間を歪めるのか計算したところ、

物質の密度を大きくしていくと、光すらも抜け出せないほどの、巨大な重力をもつ天体となるという。

光は宇宙で一番早いものだが、その光すら通さないような巨大な天体、それが「ブラックホール」なのだ。

地球と同じ質量の天体を半径9mm以下の空間に詰め込めば、ブラックホールを再現できると言っている。

当時は、彼の理論を理解することすらできない状況であった。

そして1917年に、実際宇宙の中で太陽の10倍もの質量をもつほどのブラックホールが、観測されたのである。

その後、天体観測の目覚ましい発達により、いくつかのブラックホールが観測できている。




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○世界初「ブラックホール」の瞬きを観測!

2015年に観測されたブラックホールから突然光を放ち、その後消滅する現象が発見された。

これがブラックホールのアウトバースト(瞬き)と言われている。

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アウトバーストとは、天体が突然数日のうちに100倍以上の明るさを放ち、その後徐々にもとの明るさに戻ることをいう。

まさに「ブラックホールの瞬き」として、最近話題となった。

これは2015年6月30日にNASAにより、天文衛星のX線で撮影に成功している。

ブラックホールにガスが吸い込まれ、明暗現象が発生したとする説がある。

光すら通さないブラックホールであるが、ガスを吸い込み一時的でも光を放ったことは、画期的な発見と言わざる負えない。

○ブラックホールに人間が吸い込まれたら!

先ほど、地球と同じ質量の天体を半径9mm以下の空間に、詰め込めばブラックホールができると言いました。

それほど高密度の中に、人間が吸い込まれた、瞬間に超高温で人間は肉塊となり、蒸発してしまうかも知れません。

ブラックホールは太陽よりも遥かに大きな質量を持っている。光を通さないブラックホールだけに、謎が多い天体なのかも知れません。

今後の研究に期待したいところです。




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