「金縛り」は眠りに原因があるの!?
皆さん一度は「金縛り」にあったことはないでしょうか。
寝ているときに、起きようとしても体が動かない!なんてことは経験はないでしょうか。
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ある調査によると日本人の約半数の人が「金縛り」の経験があるという結果が出ています。
世界的にみても「金縛り」は、霊によるものや悪魔、魔女、妖精、空想上の生物の仕業と考えられています。
(金縛りの原因_出典:お役立ちの杜)
金縛りは昔から霊や妖精のせいだと言われていましたが、今ではそのメカニズムが、はっきりしているのです。
「金縛り」は「浅い眠り」のときに起こります。よく夏の暑い夜に、そのようなことが起こる場合があるのです。
筆者も、よく出張先などのホテルで「金縛り」にあうことはあります。このとき、ホテルの部屋でよく霊がいるのではないかと思っていました。
○「金縛り」は霊でも魔物でも関係ない!
金縛りは、実は心霊現象ではなく、科学的に証明された「睡眠障害」、「睡眠マヒ」の一つとされています。
睡眠障害ですから、頻繁に金縛りにあう人は、病気が隠れている可能性もあるので、お医者さんに診てもらうことを、お勧めします。
何らかの原因で目が覚めると、頭は起きていて、体は眠っている状態になる場合があります。
(金縛り_出典:情報戦隊!暮ラスンジャー)
このとき、頭では「動け」と指令を出していても、体が思うように動かなくなっています。
これが「金縛り」のメカニズムなのです。
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○脳が起きている「レム睡眠」に起こる!
眠りには2種類あることはご存じでしょうか。
浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」があります。
私たちは、眠っているときは、この2つの睡眠の状態がリズムで眠っています。
「ノンレム睡眠」はとても深い眠りで、夢はほとんど見ません。
一方、体は深く眠っているのに、頭が起きている浅い眠りを「レム睡眠」と言います。
夢をよく見るのは、この「レム睡眠」のときです。
この2つの睡眠のリズムは、約90分の周期で繰り返し起こっているのです。
朝目覚めが悪いのは、浅い眠りの「レム睡眠」の時に起きれば、簡単に起きられますが、深い眠りのとき「ノンレム睡眠」のときに、無理やり起こされると、気分が悪くなり、体の調子が悪くなります。
このような人は、起きる時間を見こして、眠る時刻を調整した方がよいかも知れません。
○「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」
人が眠りについたときは、はじめは浅い「レム睡眠」となります。時間とともに、眠りが深くなり「ノンレム睡眠」となっていきます。
その後、再び「レム睡眠」となり、また再度深い眠り「ノンレム睡眠」と周期的に繰り返しています。
(レム睡眠・ノンレム睡眠_出典:眠りのポータルサイト)
これは睡眠の量にも左右されますが、30歳の平均ではおよそ90分の周期で繰り返し起こっています。
レム睡眠の持続時間は若年層で5分~40分ぐらいで、その後ノンレム睡眠の状態に入ると70分~110分の睡眠のサイクルが繰り返されます。
・レム睡眠とは?
レム睡眠は、よく夢を見ることがあり、外部から感覚が遮断され、脳は浅い睡眠に近い眠りになります。この間に脳は記憶を整理しています。
起床時刻が近付くにつれ、レム睡眠の時間が長くなり、深部体温も上昇して覚醒の準備をしていきます。
・ノンレム睡眠とは?
ノンレム睡眠は、脳を休める眠りで、ノンレム睡眠の間は、知覚、思考、記憶などをつかさどる大脳皮質や、体など活発に活動するときに働く、交感神経などを休ませています。
脳内は知識としての記憶の定着が行われ、ストレスが取り除かれています。体の緊張は低下しています。
深部体温は低下させ脳の冷却のために体の熱が放出され、寝汗をかくのが特徴です。
多少の物音では目覚めないため、大声で呼びかけたり、体を揺さぶったりしないと起きません。
このように睡眠には、2つのリズムを繰り返し眠っているのです。
ノンレム睡眠の周期が終了し、浅い眠りとなるときに、頭はレム睡眠状態となり、体はノンレム睡眠となっているため、このとき「金縛り」になることが多いものです。
「金縛り」はよく、ストレスからくるものと考えられています。
環境が違う場所で寝ているときなど、あまり眠れず、浅い眠りの時間が多くなってきます。
しかし、同じ環境下で眠っているのに、「金縛り」によくあう人は、睡眠障害となっているので、医師に一度相談してみてはいかがでしょうか。
○まとめ
・日本人の約半数の人が「金縛り」の経験がある。
・世界的にみても「金縛り」は、霊によるものや悪魔、空想上の生物の仕業と考えられている。
・「金縛り」は「浅い眠り」のときに起こる。
・金縛りは、「睡眠障害」、「睡眠マヒ」の一つとされている。
・睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つのリズムで寝ている。
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