コンセントのアースは必要なの?
日本では交流(こうりゅう)100V(ボルト)で50Hz(ヘルツ)または、60Hz(ヘルツ)の電化製品(でんかせいひん)を使っています。
スポンサードリンク
まず電気は発電所でつくられ、22万~50万ボトルの超高電圧(ちょうこうでんあつ)で送りだされます。
しかし、そのままではとても危険なので、そのためいくつもの変電所を通して電圧(でんあつ)を下げて、工場やビル、私たちの家庭まで届けられます。
(写真:中部電力_www.chuden.co.jp)
家庭まで届いた電気はコンセントの穴を通して、テレビやエアコン、電子レンジ、パソコンなどの電化製品を使うことができるのです。
(写真:電化製品_www.kinzo78.com)
さて、ここで家庭にあるコンセントの穴は、左右の長さが違うことはご存じでしょうか。
コンセントをよくみると、左右(さゆう)の穴の長さが違うことが分かります。
(写真:www.nks-wa-hakaru.jp)
コンセントを向かって右側の短い穴は、電気が通ってくるための穴です。
左側の長い穴は、アースという役割をしていて、電線を通して地面につながっているのです。
アース(接地・せっち)とは、地面(じめん)に打ち込んだ金属棒(きんぞくぼう)を通して、電気の逃げ道を作ってあげる役割(やくわり)があります。
(図:家庭用コンセント_harmonic-sound.com)
左右の穴の長さがちがう理由は、電気工事(でんきこうじ)をする人がどちらの穴か、ひと目でわかるようにするためです。
コンセントから流れる電気は交流であるので、電化製品(でんかせいひん)などのプラグは、どちらの向きに差し込んでも使うことができます。
また壁のコンセントは、長い穴の方が左にくるように決められているのです。
○コンセントのアースの役割ってなに?
コンセントのアースの目的は、交流の電気を使うことによって、発生する電場(でんば)(電磁波・でんじはのひとつ)を抑制(よくせい)することにあります。
アースすることのメリット
①感電防止(かんでんぼうし)
②電位(でんい)の均等化(きんとうか)
③静電気障害(せいでんきしょうがい)の防止(ぼうし)
④避雷(ひらい)の役割
⑤通信障害(つうしんしゅがい)の抑制(よくせい)
⑥ノイズの防止
などの役割をしてくれているのです。
(イラスト:www.chiko.co.jp)
交流(こうりゅう)なのに、アースがあるなんて気がつきませんよね。
スポンサードリンク
○家庭用の電圧は100ボルト?
以前(いぜん)は、家庭用の電圧は、100V(ボルト)と決まっていましたが、最近では、オール電化が普及(ふきゅう)することになり、火力の強いヒータやエアコンなどを使う家庭も多くなってきています。
そこで、単相(たんそう)3線式(単相3線式100V/200V)と呼ばれる200Vの電気を引き込んでいる家庭が多くなってきています。
200Vの電源がきているので、200V機器(きき)専用(せんよう)のコンセント取り付けるなどの簡単な工事をするだけで、200Vの電化製品を使うことができます。
当然、100Vの電化製品も使うことができます。
古い住宅(じゅうたく)などは、引き込み線が単相(たんそう)2線式(せんしき)が多いので、このままではオール電化(でんか)はちょっと難しいと言えます。
(図:musen.server-shared.com)
多くの家庭は、30A(アンペア)の契約をしていると思いますが、それを40Aに変更する場合や、200V(ボルト)にするためには、引き込み工事が別途(べっと)必要(ひつよう)になります。
100Vと200Vの違いについては、例えば機器(きき)を使った時に流れる電流(でんりゅう)が、100V(ボルト)10A(アンペア)の場合、200Vでは5Aとなり、電流が半分になり電線の負担(ふたん)が軽くなるのです。
また同じ電力を必要とする場合、電圧を上げれば電流は小さくて済(す)みます。
電流が多く流れると熱などに変わって電線が焼けて、火事になることもあるのです。
○タコ足配線は、火事のもと!
タコ足配線(はいせん)は、延長(えんちょう)コードなどを使って1つのコンセントに、複数(ふくすう)の電化製品(でんかせいひん)を接続(せつぞく)して使うことです。
(写真:たこ足_www.town.yakumo.lg.jp)
一度にたくさんの電化製品が使えるので便利(べんり)なのですが、決まった容量(ようりょう)以上の電流(でんりゅう)が、延長(えんちょう)コードに流れ、コードが熱くなって発火(はっか)する恐れがあります。
コンセントが燃(も)えて、火災(かさい)の原因(げんいん)となってしまいます。
○まとめ
・日本の電気は、交流100V50Hzまたは60Hzの電化製品を使っている。
・発電所でつくられ、22万~50万ボトルの超高電圧で送りだされ、いくつもの変電所を通して電圧を下げて、工場やビル、私たちの家庭まで届けらる。
・家庭にあるコンセントの穴は、左右の長さが違う。
・コンセントを向かって右側の短い穴は、電気が通ってくるための穴、左側の長い穴は、アースという役割をしてる。
・壁のコンセントは、長い穴の方が左にくるように決められている。
・コンセントのアースの目的は、発生する電場を抑制する役割がある。
・最近単相3線式100V/200Vと呼ばれる200Vの電気を引き込んでいる家庭が多くなってきている。
・タコ足配線は、火事のもと。
スポンサードリンク