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タゴールはアジア初のノーベル賞文学賞を受賞した詩人!

2012年に行われた「世界平和ランキング」では、158か国のうちで日本は第5位、アジアでは堂々の1位でした。

日本は昔から世界の中でも、治安のよい国と言われています。拳銃を持っているいる人が街を歩いたり、子どもだけで学校にいけなかったりすることもありません。

そんな治安がよい日本は、人々が安心して暮らせる国であることは、間違いありません。





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さて、インドを代表する詩人「ラビンドラナート・タゴール」も、およそ今から100年前に日本を訪れ、穏やかな日本人の暮らしぶりに感動した外国人と一人なのです。

○「タゴール」ってどんな人?

タゴールはインドの詩人で、思想家でもあります。

meigen.keiziban-jp.comラビンドラナート・タゴールRabindranath Tagore(1861 – 1941)

タゴールはベンガル語というインドの近くで使われる言葉で詩集を書くようになり、それを英語に翻訳され、世界でも高く評価されることになる。1913年にアジア人として初めて、「ノーベル文学賞」を受賞した人なのです。

タゴールは1861年5月7日に、ベンガル州カルカッタの名門タゴール家に7人兄弟の末っ子として生まれています。
タゴールの父は宗教家でカルカッタ有数の大商人として有名でした。

幼い頃より詩を書くのが好きでタゴールでしたが、イギリス流の厳格な教育馴染めず、いくつかの大学を辞めています。
ロンドンにも留学していましたが、1年半を過ごし卒業は失敗しています。しかしに西欧文化に直接触れたことで個人の詩人として大きく成長することになる。

○タゴールと日本の関係

タゴールは日本にとても関心も深く、5度に渡って訪日しています。その中でも、岡倉天心、河口慧海、野口米次郎らとの親交を持つようになります。

タゴールの作品には、いろいろな国々を旅して書かれた紀行があり、
その作品の中に「日本紀行」もあり、自分の生まれた国・インドやアジアの国々が、ヨーロッパやアメリカなどの巨大な国に支配されていく中で、みごと明治維新をなしとげ、外国の力に負けなかった、日本に強い憧れを抱いていると、高く評価してしています。

日本の子どもたちが、安心して町の通りや川岸で自由に遊んでいるのは、きっと周りの人々が、花をいとおしく見つめるように、子どもたちを優しく見つめているからだろうと、タゴールは感じたと言う。

○タゴールの日本批判

タゴールは1924年3度目の訪日の際に、「第一次世界大戦」下の「対華21か条要求」などの行動を「西欧文明に毒された行動」であると、日本を非難しています。

タゴールは1929年を最後に日本に来日することはなくなりました。

平和なことはとても、良いことであるが、時として人は自らの行為の残虐性を行い、それを正当化してしまうのです。

タゴールの詩の中で、次のように表している。
”「人びと」は残酷だが、「ひと」は優しい”

人間ひとり一人は、とても良い人であるが、これが集団で間違った方向へ何かをしようとしたとき、一人の人間がどこかに行ってしまい、集団の残酷と化してしまう。

○タゴールとアインシュタインの対談

アインシュタインは、皆さんご存じない方はいないと思いますが、アインシュタインと、同時期に大詩人家であるタゴールと1930年に対談しているのです。

sonia.aichi.jp(写真:sonia.aichi.jp)

まさに詩人と科学者の東洋と西洋の激しい論争がそこにはあったのです。

話しの内容は、タゴールは「自然界と人間は、密接に関係している」と説いていますが、アインシュタインは心理は人間とは無関係であると説いています。

要するには、タゴールは人間の意識の中にしか自然(ここでは月)は存在しないというもの。

しかし、アインシュタインは自然(月)と人間の存在とは無関係であると言っているのです。ちょっと難しい話しを双方が語りあっているのです。

詩人は自然と人間は密接に関係しあって生きていることも分かります。
しかし科学者は自然界の法則を人間心理にあてはめると、理論を導き出すことができなくなるので、理論の条件として外して考えることも分かります。

相対する対談は、お互い納得出来得るものではないでしょう。




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○タゴールの名言集

ここで、大詩人家であるタゴールの詩を少しご紹介しようと思います。どう感じるかは、あなた次第です。

『立って水面を見つめるだけでは、海を渡ることはできない』

『「可能は不可能に尋ねた、「君の住所はどこ?」「無気力者の夢の中です」と不可能は答えた」』

『「人びと」は残酷だが、「ひと」は優しい』

『幸せになるのはとてもシンプルなことです。しかし、シンプルでいることはとても難しい』

『すべての過ちに戸を閉ざせば、真実も締め出されてしまう』

『危険から守り給えと祈るのではなく、危険と勇敢に立ち向かえますように』

『人生という戦場で味方をさがすのではなく、自分自身の力を見いだせますように』

『不安と怖れの下で救済を切望するのではなく、自由を勝ち取るために耐え忍ぶ心を願えますように』

『成功の中にのみあなたの恵みを感じるような卑怯者ではなく、失意のときにこそ、あなたの御手に握られていることに気づけますように』

『信仰とは、夜明け前の闇の中で光を感じ歌っている鳥のようなもの』

『死は生に属する、生誕がそうであるように。歩みは足を上げることにある、足を下げることでもあるように』

『友情の深さは、付き合いの長さに左右されるものではない』

『雲が私の人生に漂ってきた。もはや雨嵐を連れてくるのではなく、私の夕焼け空に色彩を加えるために』

『真の友情は蛍光のようなもの。すべてが闇に包まれるとき、より一層と輝く』

『人生から太陽が消えたからといって泣いてしまえば、その涙で星が見えなくなってしまう』

『小さな英知はグラスの中の水のようなもの。濁りなく透明で、純粋。大きな英知は海の中の水のようなもの。暗く神秘的で、底が見えない』

○まとめ

・タゴールはインドの詩人で、1913年にアジア人として初めて、「ノーベル文学賞」を受賞した人。

・タゴールは日本にとても関心も深く、5度に渡って訪日している。
岡倉天心、河口慧海、野口米次郎らとの親交をもっていた。

・第一次世界大戦に訪日ときは、日本を「西欧文明に毒された行動」と非難している。以後日本を訪れることはなかった。

・タゴールとアインシュタインの対談していた。




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