無線LANとWiFiの違ってあるの?携帯のLTEって何?
よく家庭使われているWiFiや無線LAN、携帯で使われているLTEについて、ご存じでしょうか。
これらは、パソコンや携帯などでインターネットを使用するときの通信となります。いろいろな通信の名称をしているため、何がなんなのか混乱してしまいますよね。
そこで、これらの通信について、まとめてみました。
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○「Wi-Fi」は通信規格じゃない?
よく耳にするのが、Wi-Fiという言葉ではないでしょうか。
Wi-Fi(ワイ・ファイ)と呼ばれ、Wi-Fi Allianceによって認定された、無線LANの規格ということになります。
厳密に言うと、国際標準規格であるIEEE 802.11規格ではないのです。
それでは、Wi-Fiとは何でしょうか?
Wi-Fiは、Alliance(アライアンス)という、無線LAN製品の普及促進を図ることを目的としたアメリカの業界団体です。
Wi-Fiは、Allianceのブランド名になるのです。
Wi-Fi Allianceは、主に相互接続性試験方法の策定、製品の認証およびWi-Fiの普及に向けて活動し実施する団体なのです。
この団体ができた背景としては、初期の無線LAN機器において、IEEE規格の曖昧さや相互接続試験方式の策定がなかったことから、利用者の間では、無線LAN製品を購入しても使用できないなどの問題が発生していました。
そこで、Wi-Fi Allianceがそれらの無線LANの試験方法などを策定して、相互接続認証プログラムを2003年に発表しています。
そこで取得した製品のブランド名を「Wi-Fi」と定義するようになったのです。
逆に言うと「Wi-Fi」製品として売るには、この団体の認証を受けなくてはならないのです。
2011年11月には、参画企業数はおよそ500社になっています。
「Wi-Fi」は、アメリカのAlliance(アライアンス)の認可を受けた無線LANとなります。
しかし、無線LANを使用することに違いはありません。
○「無線LAN」と「LTE」の違いとは?
無線LANとは、IEEE(アイ・トリプル・イー)によって策定された通信規格になります。無線LANは、IEEE 802.11の通信規格となります。
1997年にIEEE 802.11が策定され、当時はインターネットの公称速度は、2Mbpsという遅い速度でした。
その後、IEEE 802.11b、IEEE 802.11a、IEEE 802.11gと通信速度が54Mbpsと速くなってきています。
2013年には、IEEE 802.11adという無線LAN規格となり、4.6Gbps~6.8Gbpsの速度まで出るまでになってきています。
出典:www.gov-online.go.jp
周波数帯も、2.4GHzが主流だったのが、5GHz、57GHz~66GHzまでの高い周波数帯で使用することが可能となっています。
さて「LTE」についてですが、無線LANはIEEE 802.11の無線規格となっていますが、LTE(Long Term Evolution)は、携帯電話で使用される、新たな通信規格となります。
昔の携帯電話の通信は、W-CDMAやCDMA2000という第3世代携帯電話(3G)が主流でした。
今では第4世代携帯電話(4G)の技術により、国際通信連合が認可しています。
無線LANはIEEE 802委員会が、ローカルネットワークなどの規格を定めているのに対して、
携帯電話は、国際通信連合が通信規格を策定したものになります。
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○「LTE」と「WiMAX」の違いって何?
「LTE」とは先ほど説明した、国際通信連合が策定した規格で、
3G(W-CDMA)→3.5G(HSPA,HSPA+)→3.9G(LTE)→4G(LTE-Advanced)へと進化してきています。
-LTEとWiMAXの変遷
出典:http://www.infraexpert.com/study/wireless46.html
WiMAX(ワイ・マックス)は、無線LANと同じくIEEEの規格の一つで、IEEE802.16およびIEEE802.16aとなります。
出典:www.pickmypussy.com
これは、無線通信技術の一つなっていて、無線LANはローカルネットワーク=室内で使用される無線LANになります。
WiMAX(WorldWide Interoperability for Microwave Access)は、LTEのように広域な通信となります。
LTEとWiMAXが一緒になったモバイル通信も、出てきています。
-「Speed Wi-Fi NEXT W02」モデル
出典:UQ
最近では高速通信を可能とするために、WiMAX2(IEEE802.16m)が登場し、最高速度は330Mbpsとなっています。
しかし、「WiMAX」は通信領域が狭いので山間部などでは、通信ができないこともあります。
その点「LTE」は広域に使用できるので、新幹線の中でも意外と使用できるのです。
「LTE」も「WiMAX」も4Gとして位置付けています。
○まとめ
・WiFiは通信規格ではなく、アメリカのWi-Fi Allianceが無線LAN機器において、策定した製品のブランド名である。
・無線LANとは、IEEEによって策定された通信規格で、IEEE 802.11の通信規格となる。
・LTEは、国際通信連合が策定した通信規格で、昔はW-CDMAから進化してきたもの。
・WiMAXは、IEEEによって策定された通信規格で、IEEE802.16となる。
・LTEとWiMAXは4Gの無線通信として扱われている。
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