現在、世界の人口は増えているの?減っているの?
7月11日は「世界人口デー」の日というのはご存じだろうか。
1987年7月11日に、世界の人口が50億人を超えたことから、世界の人口問題への関心を深めるために、1989年に定められた。
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日本においては、2015年に行った国勢調査の結果、日本の総人口は1億2711万人で、5年前の調査から約95万人減少している。
これは1920年から調査が開始以来、初の人口減少となっている。
(図:日本人口推移_www.panahome-neos.com)
さて世界の人口はどうなのか、増えているのか、逆に減ってきているのか。
実は現在世界人口は「70億人以上」と増え続けているのです。
(図:世界人口の推移_connected.jugem.jp)
国連によると、世界の人口は1950年には約25万人だったが、1974年には約40億人、1987年には約50億人、そして1998年には約60億憶人と増加傾向にある。
2011年10月31日には、ついに70億人を超えることになった。
2010年の世界の統計によると、世界中で1年に1億3千万人が生まれ、6000万人が亡くなっている。圧倒的に生まれる数の方が多いことになる。
世界の人口で一番多い国は、中国の約13億人以上となっている。次にインドで約12億人、アメリカの約3億人と続く。
このまま世界の人口が増え続けていくと、どうなってしまうのか。
どんな問題が予想されるのか。考えてみたいと思う。
○中国では一人っ子政策を廃止!
中国では昨年2015年「一人っ子政策」を廃止されたのである。
1979年ごろから中国指導部は、爆発的に増える人口を抑制するため、生活水準向上を推進のために、「一人っ子政策」を実施してきた。
中国では2年前から、いづれかの親が一人っ子家庭だった場合、その夫妻は子どもを2人まで持てるように規制してきたが、それも廃止され、「一人っ子政策」を全面廃止となった。
(写真:中国「一人っ子政策」廃止)
なぜ、中国は「一人っ子政策」を廃止したのか?
中国は約13億人と世界一人口の多い国のはずであるが、実は中国の労働年齢人口(15歳から64歳)は劇的に縮小しているのである。
国連の調べでは、中国は2010年から30年間で約6700万人の労働者が減ると予測している。
いわば、日本と同じで中国も「少子高齢化」となっているのだ。
今では中国はGDP(国民総生産)は、日本を抜き世界第二位の経済大国となっている。
しかし、農村部では一人っ子政策が免除されたからと言って、家族を増やしたがらない傾向にある。
それは2人目以上の子どもを持つことによる、貧困化が影響するという。
ここでも、日本でいう「格差社会」が問題となっている。
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○人口が増えると、どういう問題になるの?
このまま人口が増え続けていくと、どういう問題となっていくのか。
・資源不足
このまま人口が増加していくと、水や食料、石油などの資源が不足してくる。
日本ではあまり実感がないと思うが、世界では8億人ぐらいの人が安全な水を手に入れることができない状況である。
一方で、一人あたりの水の消費量がどんどん増えている。
より貧困層の人たちが、干ばつ、洪水、地震、暴風雨、津波などの自然災害に悩まされている。
・少子高齢化
このまま人口が増加していくと、より一層の少子高齢化になっていくと考えられている。
そうすると、労働人口が減っていくので、必要な物資を生産できないので、どんどん格差社会が加速していくことになる。
人口増加の約90%以上が、開発途上国に集中していると言われている。
アフガニスタンや多くのアフリカ諸国では5人以上の子どもを持っている。そのた、教育、仕事、食糧、飲料水、住居、エネルギーなど満足に得られない人も多くなっていく。
・地球温暖化
今や世界で問題となっている「地球温暖化」が加速していく。
地球温暖化は、人間の生活することで排出されたものにおいて、温室ガスが主因となって、引き起こされたされる「気候変動」である。
人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は90%を超えてとされている。
このまま人口が増加していくと、家庭や産業において温室効果ガスが排出され続け、自然破壊や気候変動によって、地球は危機的状況となり、深刻化の一途たどることになる。
○日本では東京圏集中している!
都道府県別にみると、人口が最も多のは東京都で1351万人で、次いで神奈川県、大阪府の順となっている。
関東(東京、神奈川県、千葉県、埼玉の4都県)地方だけでみても、3600万人余りで、これは全国の人口の4分の1以上を占めている。
最近の5年間で、約51万人増えているという。
一方で人口が減ったのは、秋田県や福島県、大阪府など39都道府県となる。
人口の減少する中で、関東圏では逆に人口増となっている。
このまま関東に人口が集中すると、地方では過疎化が深刻な社会問題となっていく。
(写真:shibuya)
最近政府も関東集中を避ける狙いで、政府機関の地方移転へ向けた政策が行われつつある。
42都道府県から移転提案があった69機関のうち、検討対象を34機関に絞り込んでいる。
しかし、各政府機関も地方での移転に難色を示し、国会対応や他省庁との連携などの問題を懸念し慎重論が根強い。
○まとめ
・7月11日は「世界人口デー」の日となっている。
・日本の人口は2015年の国勢調査で、1920年以来初の減少となった。
・世界の人口は、70億人以上と逆に増加傾向にある。
・中国は13億人と世界一人口の多い国であるが、14歳から64歳の労働人口が減少してきている。
・そこで中国は1979年から行ってきた「一人っ子政策」を廃止して、更に人口を増やそうとしている。
・このまま人口が増え続けると、水や食料、石油などの資源が不足してしまう。
・少子高齢化が加速して、労働者人口が減る一方となる。
・地球温暖化が加速し、温室効果ガスが増加し自然破壊や気候変動によって、地球は危機的状況になってしまう。
・日本の人口は減少傾向にある中、東京圏は逆に増加傾向にあり、東京圏集中がますます深刻化していく。
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