秋の虫の鳴き声なぜ秋に多いの?
夏の期間は、セミやカエルの鳴き声が聞こえていましたね。
秋になるといろいろな虫の鳴き声がしています。
野や山にいた、夏の暑さを避けて身を潜めていた虫たちが再び盛んに活動しはじめ、あちこちで虫の声が聞こえてきます。
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初秋には、何匹ものバッタやコオロギ、キリギリスの仲間が一斉に鳴き声を発します。
コオロギは比較的生息場所を選ばないので、都内でも秋の夜には、その鳴き声を耳することができます。
私たち子どものころによく勉強で使った「ジャポニカ学習帳」には、たくさんの昆虫たちの写真がありました。
最近、そこに載せていた虫たちが、親の間で気持ち悪いということで、しばらく昆虫たちの姿が消えた時代がありました。
(写真:ジャポニカ学習帳_karapaia.livedoor.biz)
しかし最近また復活して、季節ごとの昆虫たちを載せることにしています。やはり虫を知らない世代が増えることを避けての処置だったようです。
○鳴き声は求愛のプロポーズ!
虫が盛んに鳴くのは、求愛するオスの虫が、きれいな声でメスにプロポーズをしているのです。
カエルも大きな声で鳴くのは求愛であるように、虫たちも盛んに秋の夜にオスがメスに求愛するために、盛んに鳴いているのです。
どうして、秋に鳴く虫が多いのでしょうか。
それは虫たちが求愛するのは、秋が多いからと言われています。
秋の虫は、卵は冬の間じっと眠っていて、春になると幼虫になり、秋に成虫となり一斉に鳴き出すのです。
これが夏に成虫となり、求愛活動すると、カエルやヘビなどが盛んになる季節なので、天敵に狙われてしまうのです。
ですから虫たちは、秋に求愛活動のため、鳴いているのです。
秋の虫でよく耳にするのは、やはりコオロギでしょう。
その他に、スズムシ、マツムシ、キリギリスも秋の虫の鳴き声として人気があります。
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○秋の代表的な虫の生体について
ここで、秋の虫の生体について、いくつくご紹介します。
・コオロギ
秋の虫で代表的なのはコオロギではないでしょうか。
大きさは15mm~21mmぐらいの小さな虫です。
(写真:コオロギ _ja.wikipedia.org)
時期としては8月~11月で、北海道、本州、四国、九州と広く分布しています。
オスはキリキリキリキリと鳴くのが特徴です。
種類としては、ツヅレサコオロギ、ミツカドコオロギ、エンマコオロギなどがいます。
・マツムシ
マツムシは、バッタ目コオロギ科の昆虫で、昔はスズムシのことをマツムシと言ったり、マツムシのことをスズムシと言ったりして、混同されることが多かった。
(写真:マツムシ_www.hokusetsu-ikimono.com)
8月~11月にかけて生息し、平地から低山帯の乾いた日当たりのチンチロリン、チンチロリンと鳴くのが特徴。
良い草地に生息しています。
分布は、本州、四国、九州、沖縄及び近隣の島にも生息しています。
・スズムシ
スズムシは、バッタ目コオロギ科の昆虫で、昔はマツムシとも呼ばれていました。
体長は17mm~25mmと日本のコオロギ科としてかなり大きな昆虫になります。
(写真:スズムシ_www3.famille.ne.jp)
マツムシのチンチロリンを鈴の音のように鳴くのが特徴。
基本的には夜行性であり、昼間地表の物陰に隠れ、夜に下草の間で鳴き声を上げていますが、曇りの日などは昼夜を問わず鳴いています。
分布としては、北海道、東北南部以南の本州、四国、九州にも分布しています。
・キリギリス
キリギリスは、バッタ目キリギリス科の昆虫。
成虫では25.5mm~36mmと比較的大きな昆虫になります。
(写真:キリギリス_liketimes.me)
ニシキリギリスは、オスが29mm~37mm、メスは30mm~39.5mmにもなります。
キリギリスは、緑を基調とした緑色型と、褐色(かっしょく)を基調とした褐色型があります。
鳴き声は、「ギー!」と「チョン!」の組み合わせとなる。
分布としては、東北地方から九州まで、幅広く分布しています。
・クツワムシ
クツワムシは、バッタ目キリギリス科の昆虫。
別名を管巻(くだまき)とも呼ばれています。
(写真:クツワムシ_i-visualium.net)
オスは「ガチャ、ガチャ」と鳴く。
鳴き声は、ギュワ、ギュワ、ギュワ、ギュワ…ギュルルルルルルルルル…!!」と鳴くのが特徴。
日本固有種で、関東以南から九州まで分布しています。
○まとめ
・秋になるといろいろな虫の鳴き声が聞こえてくる。
・初秋には、何匹ものバッタやコオロギ、キリギリスの仲間が一斉に鳴き声を発する。
・虫の鳴き声は、求愛のプロポーズである。
・秋の虫でよく耳にするのは、やはりコオロギで、スズムシ、マツムシ、キリギリスも秋の虫の鳴き声として人気がある。
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