テレビの視聴率はどうやって決めているの!?
皆さん、どのテレビのチャンネルでどの番組を、どのくらい見ていますか。
各テレビ局は、視聴率(人気)が高い番組の製作に一生懸命取り組んでいるのです。
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視聴率とは、ある番組でその地区のテレビ所有世帯のうち、何パーセントを視聴したかを表わす指標(数値)であり、視聴率は各テレビ局のいわば成績表のようなものになります。
どうして、各テレビ局は視聴率を重要視しているかというと、各テレビ局と会社(スポンサー)との間で、CM(広告)の契約を行い、スポンサーは商品を宣伝し、各テレビ局はその宣伝広告料を頂いているのです。
(スポンサーとテレビ局)
皆さんが、テレビを無料で見られるのは、このテレビ局とスポンサーとの間で、スポンサーが宣伝のための広告料支払っているからなのです。
いわばCMは、皆さんのテレビの受信料を肩代わりしてくれていることになります。
CMは、番組の合間に放送されています。
番組の視聴率が高いと、それだけ多くの人にCMを見てもらえるのです。
視聴率があがれば、それだけ視聴者はスポンサーのCMの商品を見てくれるわけで、たくさんの人が見れば、商品の信頼性も上がっていくことになります。
だから各テレビ局は、視聴率を一番大切にしているのです。
○「視聴率」は番組の人気を図るバロメーター!
視聴率というのは、あるテレビの番組をテレビを所有している世帯のうち何パーセントが見たかを示す数値のことです。
視聴率には「個人視聴率」と「世帯視聴率」がありますが、一般に「視聴率」と言えば、「世帯視聴率」を指しているのです。
その視聴率を調査している会社が「ビデオリサーチ(Video Reseach)」という会社です。
(ビデオリサーチ_出典:活用レポート – Yahoo!)
そのビデオリサーチ会社が、調査対象世帯のテレビに専用の機械を取り付け、そこから送られてくるデータをもとに視聴率を算出しているのです。
調査対象世帯は関東・関西・名古屋地区で各600世帯(2016年10月3日から900世帯に拡大)、他の地域では各200世帯が対象となっています。(全国の調査対象地域)
これだけ?と思うかも知れませんが、これだけ調べればだいたいの視聴率がわかるのです。
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○視聴率が高いとスポンサーはお金をたくさん出す!
視聴率は何のために調べているのでしょうか?
冒頭でも説明したように、NHK以外のテレビ局は、いろいろな会社(スポンサー)のCM(広告)を放送して、その広告料でお金を得ています。
番組の視聴率が高いと、多くの人に自分の会社の広告を見てもらえるので、スポンサーはそれだけ多くのお金を払ってくれます。
視聴率の違いは、そのままテレビ局の儲けの違いになるので、どこのテレビ局も視聴率を上げようと、必死にがんばっているのです。
○視聴率には「世帯視聴率」と「個人視聴率」がある!
冒頭での少し触れましたが、視聴率には「世帯視聴率」と「個人視聴率」があります。
一般に視聴率というと、「世帯視聴率」のことになります。
(視聴率調査機 出典:クイナハウス)
・世帯視聴率
テレビを所有している世帯のうち、どのくらい世帯がテレビをつけていたかを示す割合。
・個人視聴率
世帯内の4歳以上の家族の中で、誰がどのくらいテレビを視聴したかを示す割合。
視聴者を性別、年齢別、職業別などに分けて、どれくらい見られたかを知りたいときに利用されています。
ここで疑問なのは、個人視聴率はどうやって、測定しているのでしょうか。
これは「日記式アンケートによる個人視聴率調査」という方法で、視聴率を調査しているのです。
調査員が調査対象の自宅を訪問し、1週間分の視聴記録を回収します。記入漏れや不明点は、その場でチェックします。
入力されたデータは、1週間分まとめてデータセンターで集計されます。日記式個人視聴率の最小単位は5分です。
それら毎5分視聴率をもとに、年齢ごと番組の視聴率や時間区分視聴率を集計します。
その他は、オンラインシステムによる視聴率を調査しています。
オンラインシステムは、記録されたデータは、データ通信回線(インターネット回線もしくは電話回線)を利用して、毎日、早朝に自動的にデータセンターに送信され集計されます。
最近では、PM(ピープルメータ)システムによる視聴率調査を行っています。
チャンネルセンサーで視聴しているチャンネルを測定し、それと同時に世帯内に個人のボタンがあり、視聴の開始時と終了時に押すことにより個人の視聴を登録しているシステムになります。
これだと、調査員が1週間に1回視調査の自宅を訪問しなくても、良いことになるのです。
記録されたデータは、オンラインシステムと同じように、インターネット回線もしくは電話回線を利用して、データセンターに送信され集計されます。
視聴率は、地上波放送、BS放送、CS放送、CATVなどになります。
パソコンテレビによるテレビ視聴は、視聴率の対象となりますが、携帯端末のワンセグ放送、テレビゲームなどは対象になりません。
関東地区では、2016年10月3日より調査世帯を600世帯から900世帯に拡大し、タイムシフト視聴も測定を行っています。
今後、インターネットテレビが普及する時代が来ると予想されています。
(検索ポータル、インターネット広告_出典:www.kogures.com)
それにより見たい番組を過去にさかのぼって、見ることも可能となり、録画して見る時代も終わるかもしれません。
自分の好きな番組を、いつでもどこでも見られる時代が、到来するのも間近となっていってます。
○まとめ
・各テレビ局は、視聴率(人気)が高い番組の製作に一生懸命取り組んでいる。
・視聴率というのは、あるテレビの番組をテレビを所有している世帯のうち何パーセントが見たかを示す数値のこと。
・視聴率を調査している会社が「ビデオリサーチ(Video Reseach)」という会社である。
・調査対象世帯は関東・関西・名古屋地区で各600世帯(2016年10月3日から900世帯に拡大)、他の地域では各200世帯が対象。
・視聴率には「世帯視聴率」と「個人視聴率」があり、一般に視聴率というと、「世帯視聴率」のことになる。
・今後、インターネットテレビが普及する時代が来ると予想されている。
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