カシオペア座やオリオン座のような星には神話があるって本当!?
夜空を見上げると、たくさんの輝く星が見えます。これらの星がえがく形を「星座」と呼んでいます。
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10月の時期に、北の空をみるとアルファベットの「W」を縦にしたような形に星座が並んでいるのが見えます。これは「カシオペア座」と呼んでいます。
(カシオペヤ座_出典:www.cul-spo.or.jp)
「カシオペア座」は、日本では「カシオペヤ座」と呼ばれることもあり、ある国では、「城の鍵」、またある国では「らくだのこぶ」とも呼ばれている星座なのです。
また、冬になれば明るい3つの星が横に並んでいるのが見えます。この星座は「オリオン座」の一部です。
(オリオン座_出典:ウェザーニュース)
「オリオン座」は一等級星が2つ、二等星が5つと明るい星をたくさんもっている星座です。これほど雄大で美しい星の配列の星座は他にはないでしょう。
○空の上には神さまがいる?
「カシオペア」や「オリオン」というのは、実は大昔のギリシャ神話に出てくる名前なのです。
昔のギリシャの人たちは、空の上にはたくさんの神さまがいて、人間と同じように、生活していると考えられていました。
アメリカの映画で1981年に「タイタンの戦い」という映画があります。2010年にはリメイクされ映画化されています。
(タイタンの戦い_出典:ワーナー・ブラザース公式サイト)
この映画は、ギリシャシ神話をもとに製作された映画で、大神ゼウスの血を受けて生まれた英雄ペルセウスが、王女アンドロメダを守るため戦う映画となっています。
カシオペアは、エチオピアという国の女王でしたが、自分は女神たちよりもきれいだったので、神さまに罰を与えられたと言われている。
ギリシャ人の人たちの目には、あの「W」の形が、カシオペアがいすに座ったところに見えたようです。
(カシオペア座_出典:www.cruz-net.com)
またオリオンは勇敢な男の人という意味で、3つの星は、オリオンが腰に巻いていたベルトだと言われています。
○国によっても見方が変わる!
このように、私たちが知っている星座を昔考え出したのは、ギリシャの人たちでしたが、世界中にそれを知らせたのは、「国際天文学連合」という、宇宙を研究する学者たちでした。
(国際天文学連合_出典:福岡市科学館)
また他の国でも。星をつなげて、何かを連想する人たちもいました。
例えば、北の空に水をすくう「ひしゃく」のような形の星座があるのはご存じでしょうか?
(春の星座解説_出典:(株)リブラ)
あれは「おおぐま座」の一部ですが、中国では「北斗七星」と呼んでいます。日本でも七つの星が見えることで有名な星座になっています。
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○十二星座はどうして生まれたの?
黄道十二星座(こうどうじゅうにせいざ)とは、88の星座のうち黄道上に現れる12星座を指します。本当は13星座です。
(十二星座_出典:イラスト素材:パンコス)
黄道は、天球上における太陽の見かけの通り道のことです。
これらの12星座は、メソポタミアが起源で、てんびん座を除けばすべてメール時代までさかのぼることができます。
その後、惑星(太陽や月を含む)の通り道にあたる黄道を重要視され、天体観測もこの黄道十二星座がある黄道帯を中心に行われるようになっていきました。
私たちになじみの深い十二星座は、かに座、しし座、おとめ座、ふたご座・・・などがあります。
黄道十二星座は、メソポタミアで星占を取り仕切っていた神宮によって設定されたとも言われています。
実際には13星座あると言われています。
その除外された星座は「へびつかい座」という星座も黄道上にあるのですが、歴史的な理由などからこの星座は無視されています。
十二星座は、一般に誕生月の星座として、皆さんに浸透しているものです。
○まとめ
・10月の時期に、北の空をみるとアルファベットの「W」を縦にしたような形に星座を「カシオペア座」と呼んでいる。
・冬になれば明るい3つの星が横に並んでいるのが見えます。この星座は「オリオン座」と呼んでいる。
・「カシオペア」や「オリオン」というのは、実は大昔のギリシャ神話に出てくる名前。
・昔のギリシャの人たちは、空の上にはたくさんの神さまがいると信じられていた。
・十二星座は、88の星座のうち黄道上に現れる12星座を指す。
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