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ごみのリサイクルってエコなの?

5月3日は「ごみ(5・3)の日」で、これは語呂合わせになっています。「ごみの日」というとゴミを出す日と間違えてしまいますよね。




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皆さんが毎日行っている「ごみの分別」には、意味があるのでしょうか。

家庭から出るゴミは、大きく分けで5つに分けられます。

「粗大ごみ」から始まって、「燃えるごみ」「燃えないごみ」「危険物」「資源ごみ」に分別されています。
それぞれのゴミは、処理の仕方によって違うので、ごみの分別は必要不可欠なものとなっています。

このゴミの処分には、大変な手間やお金がかかるのです。
「生ごみ」などの燃やすごみは、清掃工場に運ばれて、燃やして灰にします。ここで「燃やすごみ」と一緒に「燃えないごみ」があると、作業員が分別し燃えないごみ処理場へと送られます。

燃やすごみは、1000度もの高温で灰にされ、もとの10分の1に縮められます。その時に出た熱はエネルギーとして利用されることになります。これはエコなシステムとなっていますね。

燃えないごみは、不燃ゴミ処理センターで細かく粉砕され小さなブロックの塊にします。

家具などの粗大ごみは、粗大ごみ処理センターに運ばれ細かく粉砕された後に、燃やすものと燃やさないものに分けられます。

再生困難なものは、焼却などの中間処理を経て埋め立て処分されていきます。

びん・カン・ペットボトル・新聞紙などは、資源ごみとしてリサイクルされます。

○アルミ缶は再生可能なシステムが出来あがっていた!

ここで、ジュースなどの鉄缶やアルミ缶のリサイクルについて、説明します。

コンビニなどで出たごみは、例えば鉄缶やアルミ缶はそのまま分別せずに、回収業者へ送られます。
そこで、コンベアにかけられ磁石によって鉄は磁石にくっつき、アルミ缶は磁石にくっつかないので、そのままコンベアで運ばれます。

アルミ缶はプレスされ、50センチ角に圧縮され、粉砕工場へと送られ、アルミ缶の中の紙くずやたばこの吸い殻などは、空気を当てて飛ばして分別されます。

このアルミ缶は最後は、溶解炉へ投入されリサイクルされるのです。

鉄などは、そのまま放置すると錆びてしまうので、再生できないこともあります。再利用する場合でもアルミ缶よりも、より高温で処理する必要があるわけです。

今後このアルミ缶は、再生可能資源として注目されつつあります。
今後ジュースなどの缶は、アルミ缶に代わっていくかも知れませんね。

この缶ジュースの鉄缶とアルミ缶では、完全機械化されているので分別する必要はなさそうです。

このように、コンビニでた缶ジュースやアルミ缶などは、ある程度システム化されているので、分別しなくても、良さそうですが、他の生ゴミや資源ゴミなどは、分別しないと、それだけ再生するために大変苦労することになります。

○再生紙は全然エコじゃなかった!

意外と普段会社で使われているコピー用紙、家庭などの新聞紙などを再生して、使おうとするとコストがかかってしまうもの。

再生する場合、石油を大量に使ってインクを落とし、その上漂白して、紙を再生していきます。
そこで汚水もでるので、廃棄にもお金かかります。
新しく紙をつくるよりも、意外と再生紙はコストがかかるものです。

本来再生紙を使わなくても、新しい紙を購入する方がコストがかからなくて済むのに、どうしてコストのかかる再生紙を使うのでしょうか。

これは時代の流れもあり、新しい紙を使っている企業と再生紙を使っている企業では、企業イメージが違うということに他なりません。

本来、エコであるべきものが企業イメージだけで、エコじゃない体制はいかがなものかと思われます。




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○ごみのリサイクルは「江戸時代」に始まっていた!

よく耳にするのが、100年以上前の江戸時代にはリサイクルシステムがあったと言われています。

江戸の町は人口100万人で、今の東京の人口の10分1でした。
その江戸で世界的にも誇れる、きれいな町だったことが知られています。

金属製品の修理をする鋳かけ(いかけ)なる業者があったそうです。これは古い鍋や釜など、底に穴があいたものを修理する専門業者にになります。その業者に修理して再度使っていました。

また茶碗などの瀬戸物を修理する業者もあったそうで、、陶磁器類の接着に漆を使って白玉粉で接着して再利用していました。

その他、すり減ってしまった下駄の歯入れをする業者や、鏡研ぎ業者もあったそうです。昔の鏡は今と違って青銅の表面に水銀メッキを施し使用していましたが、使っているうちに曇って見えにくくなってしまうので、そんなとき業者に頼んで磨いてもらっていたのでうす。

江戸時代に浪人が傘を修理する姿を時代劇などで、よく見かけたことはないでしょうか。傘の修理をする業者も多くいたそうです。

今では修理して再利用なんてしない時代となってしまっていますが、再利用して再度使えるものもたくさんあります。

しかし昨今修理するより、新しく勝った方が安いこともあります。もし自分が使っているものに愛着があるのなら、多少お金がかかっても再利用して使った方が、良い場合もあります。

○ごみをリサイクルして、埋立地に!

ごみを再利用して使うことだけではありません。
大量のごみを埋め立てに利用しようというものです。

埋め立て理は、廃棄物や土砂、建設残土などを大量に積み上げることによって、人工的に造成された土地を指します。

その多くは港湾を形成し整備することが目的とされています。これは既に江戸時代から増加し、東京湾でも日比谷入り江が最初とされています。

当然廃棄物には悪臭が付き物で、その悪臭を一切取り除いて、土地造成に役だっているのです。

その後高度経済成長期には、各地の工業地帯で埋め立て造成が進み、大阪南港、川崎の東扇島、長崎港などが埋め立て造成されていったのです。

○ごみ同然のものを売って年商100億円稼ぐ!?

あなたが案外ごみだと思って捨ててしまうモノが、実は他の人には宝モノになる場合があります。

昔趣味でためていた、例えば切手や子どものころ集めたベーゴマ、カルタ、コーラ瓶のフタなど、自身ではなんともなく、今ではゴミ同然としか思えないものでも、他人にとっては貴重な宝物であることもあります。

そんなごみ同然のモノを集めて、求める人に売って年商100億円稼いだなんて話を聞いたことがあります。
実際、新聞や雑誌にもよく聞きます。

そんなあなたの周りにもお宝は眠っているかも知れません。

○まとめ

・5月3日はごみ(5・3)の日です。

・ごみを大別すると「粗大ごみ」、「燃えるごみ」、「燃えないごみ」、「危険物」、「資源ごみ」に分類される。

・ごみの処分には大変な手間とお金かかる。

・アルミ缶は再生可能なシステムが出来上がっている。

・古紙の再生は全然エコじゃない。

・ごみのリサイクルは江戸時代から始まっていた。

・ごみを再利用して埋め立て地にしている。

・あなたがごみ同然のものでも、他人には宝モノということもある。




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