カバンやバッグに使われるファスナーは、だれが考えたの?
カバンやバッグ、衣類(いるい)などに使われている「ファスナー」は、私たちの生活になくてはないらい、とても便利なものになっている。
ジーパンなどに使用される金具(かなぐ)のファスナーは、丈夫(じょうぶ)で激しい運動(うんどう)をしても、開いたりすることもありません。
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ファスナーは、衣類などに用いる留(と)め金具(かなぐ)で、何度でも開け閉めを容易(ようい)に行えるものです。
ファスナーは、「しっかし留めるもの」を意味(いみ)しています。
日本では、ファスナーを「チャック」といったり「ジッパー」などと呼ぶことがある。
○ファスナーにはどんな種類があるの?
ファスナーの構造(こうぞう)として、点ファスナー、線ファスナー、面ファスナーに大別(たいべつ)される。
・点ファスナー
(写真:点ファスナー_Auction )
点ファスナーは「スナップボタン」が主流(しゅりゅう)である。
工業用(こうぎょうよう)として使用され、ボトル、釘(くぎ)、ナットも、点ファスナーに分類(ぶんるい)されている。
アメリカのDOTファスナーズ社が開発したため「ドットボタン」が有名である。
・線ファスナー
(写真:線ファスナー_写真素材)
線ファスナーは、皆さんご存じの衣類やジーパンなどに使われているファスナーになる。
線上に並んだムシが噛(か)みあうことで、両側(りょうがわ)を固定(こてい)するもの。
商標(しょうひょう)から、ジッパーやチャックとも呼ばれている。
・面ファスナー
(写真:面ファスナー_【楽天市場】)
面ファスナーは、草の実が衣類にくっついて取れにくいことをヒントに、1948年にスイスで発明された。
宇宙服を着て作業をするときにも、便利に使われている。
商標(しょうひょう)からベルクロ、マジックテープが有名である。
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○ファスナーのきっかけは靴ひもを結ぶが面倒だったから!?
1891年に、アメリカの「ウィットコム・エル・ジャドソン」という人物が、靴(くつ)ひもを結んでいるときに、ひらめいたことが、発明のきっかけとされている。
(写真:ウィットコム・エル・ジャドソン_Wikipedia)
ジャドソンは、機械販売員(きかいはんばいいん)で機械工(きかいこう)の発明家(はつめいか)をしていた。
彼の最初の特許(とっきょ)は、路面電車(ろめんでんしゃ)の機械的動作(きかいてきどうさ)に関するもので、その後16年間で、30の特許を取得(しゅとく)している。
そのうち鉄道関係(てつどうかんけい)については、14件取得している。
発明家であったジャドソンは、金属製(きんぞくせい)のファスナーを考案(こうあん)した。
彼の発明したファスナーは、複雑(ふくざつな)なカギボックス型ファスナーで、ホックと小穴が並んでいて、ガイドを使ってそれを開いたり、閉じたりできるものであった。
(イラスト:最初のファスナー靴_Gooブログ)
彼は当時、流行(りゅうこう)していた長いブーツに、ひもを結ぶのがとても面倒(めんどう)で、すぐにブーツを履いて、出かけることができなかった。
そこで、彼はブーツのひもを早く結ぶ方法はないかと考え、ファスナーを考案した言われている。
当初、靴ひもの代わりとして、特許を取得している。
彼は苦労してファスナーを発明し、自分の靴に取り付けてみた。
するとこれがとても便利で、靴を履くのもぬぐのも簡単にできるようになったのです。
○ファスナーは改良され、便利になっていった!
1893年に、ジャドソンはファスナーを万国博覧会(ばんこくはらくらんかい)に出典(しゅってん)している。
彼はファスナーを販売する会社までつくった。
しかし、残念ながらファスナーはジャドソンが期待していたほど売れなかった。
当時のファスナーは、急にファスナーが開いてしまうことがあるなど、構造に問題があったからです。
それからしばらくして、1913年にアメリカの「ギデオン・サンドバック」のいう人物が、ファスナーの構造を改良する。
(写真:ギデオン・サンドバック_Wikipedia)
ギデオン・サンドバックは、スウェーデン系のアメリカ人で電気技師(でんきぎし)でもある。
今のファスナーで、ほぼ現在普及(ふきゅう)している形に改良したことで知られている。
これが成功して、まずアメリカの兵隊(へいたい)が着る服に、ファスナーをつけてみたのです。
これが評判(ひょうばん)となり、次に手袋(てぶくろ)やタバコ入れにもファスナーをつけてみました。
こうしてだんだん、ファスナーが使われるものが増えていったのです。
今やファスナーは、あなたの身近なところにあり、生活を便利にしてくれています。
これも、靴ひもを結ぶのが面倒だったことが、はじまりとなり、知恵(ちえ)をしぼって発明し、それから改良して使いやすくなっていっていったのです。
○まとめ
・「ファスナー」は、私たちの生活になくてはないらい、とても便利なものになっている。
・ファスナーは、「しっかし留めるもの」を意味(いみ)している。
・日本では、ファスナーを「チャック」といったり「ジッパー」などと呼ぶことがある。
・ファスナーの構造として、点ファスナー、線ファスナー、面のファスナーに大別される。
・ファスナーのきっかけは靴ひもを結ぶが面倒だったから。
・1891年に、アメリカの「ウィットコム・エル・ジャドソン」という人物が、靴ひもを結んでいるときに、ひらめいたことが、発明のきっかけとされている。
・1913年にアメリカの「ギデオン・サンドバック」のいう人物が、ファスナーの構造を改良する。
・今のファスナーで、ほぼ現在普及している形に改良したことで知られている。
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