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消火器の種類でABC法って何?

いざ家庭で火が出た場合、すぐに消せるものが身近にあると安心です。

また、身近に消火器があると安心して火を使うこともできるものです。




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しかし、消火器はあるが一度も使ったことがなく、いざ火を消そうとしても、使い方が分からないということもあります。

消火器は一度使用してしまうと、二度と使うことができなくなってしまうので、一度練習してみようということもできません。

そんな時、近くの消防署で消火器の取扱方法について、訓練してくれる場もあるようです。

www.city.zushi.kanagawa.jp(写真:www.city.zushi.kanagawa.jp)

また長年放置された消火器は、いざ火を消そうしても中のガスが抜けてしまい、火を消すことができない場合もあります。

○消火器のABCの種類ってなに?

よく消化器にABCと書かれているものがありますが、このABCとはいったい何を意味しているのでしょうか。

実はABCとは、火災の種類を表わしているのです。
A(普通火災)、B(油火災)、C(電気火災)の3つがあります。

www.minamiaizu-kouiki.jp(図:www.minamiaizu-kouiki.jp)

①A(普通火災)-白色
普通火災といって、木材、紙、繊維などが燃える火災を意味します。

②B(油火災)-黄色
家庭用油、石油類、その他油などが燃える火災を意味します。

③C(電気火災)-青色
電気設備などの火災を意味します。
タコ足配線や落雷などでコンセントから火災したときなどの火災となります。

最近では、ABCの3種類が使用できる消火器がほとんどになっています。




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○消火器の中には、なにが入っているの?

消火器の中は、火を消す消化粉(粉状)、パイプ、ガスボンベなどが入っています。

このガスボンベの中身は、火を燃やすためのガスではなく、火を消すための二酸化炭素ガスが入っています。

安全ピンを抜いてからレバーを握ると、このガスボンベに穴が開き、二酸化炭素ガスが、勢いよく消化粉のところへパイプを通って移動します。

消火器の種類_www.moritamiyata.com(図:消火器の種類_www.moritamiyata.com)

二酸化炭素ガスと消化粉と混ざると霧のように、ノズルから勢いよく噴出(ふんしゅつ)し、火を消化することができるのです。

○消化器には3種類ある!?

物が燃えるときは、①燃えるもの ②空気(酸素) ③高い温度が必要になります。また④連鎖反応(①~③がつながって起こる反応)が必要になります。

火を消すときはこの3つ ないし4つを取り除けば、火は消えていくことになるのです。

消火器で火を消すときの方法は、

①冷却法(れいきゃくほう)
温度を急激に下げる方法で、火に水をかけるのも、この方法となります。

②窒息法(ちっそくほう)
酸素を遮断(しゃだん)して、酸素がいきわたらないようにします。

③負触媒体法(ふしょくばいたいほう)
連鎖反応を中断させる方法になります。

この3つ方法で火を消すことができるのです。
負触媒体法では、燃えるものと酸素の分子が結びつくのを防ぐ物質(ハロゲン化物など)を含んだ消火器を使います。

○消火器で、実際消化に使われるのはなに?

消火器の中は、粉末系(ふんまつけい)と水系、ガス系の消化とに分かれています。

私たち一般家庭で使用されている消火器は粉末系の消火器になります。

①粉末系(ふんまつけい)消火器
ABC粉末系消火器と言われ、リン酸アンモニウムを主成分とした微粉末で、災の抑制効果が高く素早い消化を行うことができます。
これは一般的な燃焼物が対象となります。

②水系消火器
水系消火器には4種類あります。

・強化液(きょうかえき)消化器
炭酸化カリウムを主成分とした水溶液で、冷却と抑制効果により消火し、最燃焼を防止する効果があります。
主に天ぷらなどの油火災に有効となります。

・中性強化液(ちゅうせいきょうか)消火器
優れた浸透性により、消化しにくい樹脂類(じゅしるい)や繊維類(せんいるい)の消化に効果があり、粉末消火器と併用するとより効果的になります。
これは主に、樹脂類や繊維類に有効となります。

・機械泡(きかいあわ)消火器
油面を泡で被覆(ひふく)することで、油面から発生するガスを抑えて窒息作用と冷却作用により消火します。
これは主にガソリン・灯油などの油類に有効となります。

・水(浸潤剤(しゅんじゅんざい)等入り)消火器
水に浸透性(しんとうせい)や再燃防止効果の高い成分などを添加したもののほか、純水をもとにしたものもあります。
これは主に、精密機器などに有効となります。

③ガス系消火器
二酸化炭素ガスによる窒息作用により消火を行うものになります。

○まとめ

・消火器は火を消す対象としてABCの種類がある。

・A(白色)は普通火災、B(黄)は油火災、C(青色)は電気火災として分類されている。今は3つが使用できる消火器がほとんである。

・消火器の中は、火を消す消化粉(粉状)、パイプ、ガスボンベなどが入っている。

・物が燃えるときは、①燃えるもの ②空気(酸素) ③高い温度が必要で、それから④連鎖反応を起こす。

・消火器で火を消すときの方法は、冷却法、窒息法、負触媒体法などがある。

・消火器の中は、粉末系(ふんまつけい)と水系、ガス系の消化とに分かれている。




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