日本で一番多い名字は「佐藤さん」!
日本人の名字は、十数万あると言われていますが、その中で一番多いのは「佐藤さん」です。
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人ごみで「佐藤さーん!」と呼べば、何人も振り返ると言われています。
(写真:portal.nifty.com)
続いて多いのは「鈴木」、「高橋」、「田中」、「伊藤」・・・と続いています。
日本には「佐藤」のように「藤」のつく名字が多く、ベスト10に3つ(「伊藤」、「加藤」など)も入っています。
日本において「佐藤さん」の人口は250万人とも言われています。日本の人口で比較すると約1.6%は、「佐藤さん」ということになります。
(写真:www.njg.co.jp)
○東は「佐藤・鈴木」、西は「田中・山本」が多い!
名字は地域によっても特色があり、「佐藤さん」の名字は、北海道や青森県を除く東北5県と新潟県で、圧倒的に多いことがわかっています。
(図:blog.livedoor.jp)
「鈴木さん」は、南東北や関東に、特に多い名字となっています。
関西や中国地方の西日本では、「田中さん」や「山本さん」が目立って多い。
(図:pomeyama.hatenablog.com)
沖縄県で多い名字は、「比嘉(ひが)さん」、「金城(きんじょう)さん」、「大城(おおしろ)さん」などで、他の県に比べて大きく異なっています。
名字に一番多く使われている「田」で、田中、山田、岡田などの田のつく名字をもつ人は、全国に1300万人ほどいると言われています。
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○なぜ「佐藤さん」の名字が一番多いの?
「佐藤」という名字は、西日本では1~1.5%、東日本では2~3%くらいとなります。
秋田県や山形県での「佐藤さん」の比率は、全国で占める割合では、なんと7%にもなります。
「佐藤さん」のルーツは、平安時代の「藤原」性に由来しています。
(絵:菅原道真公)
当時「藤原」を名乗る性が多かったため、不便を感じていた役職人が、「藤原」以外の性を考えるようになります。
区別用に地名や役職などと「藤原」の性を組み合わせることになっていきます。
○役人の役職名+「藤」をとっていた!
当時の役職の役人は四等級に分けられていました。
上から長官(かみ)・次官(すけ)・判官(じょう)・主典(さかん)に割り当てられています。
今でいうと、課長、係長、主任などの役職に相当しています。
長官(かみ)は役所を総じて把握し、次官(すけ)はこれを補佐し、判官(じょう)は役所内をまとめ、書類などを審査します。
主典(さかん)は、書類案文や公文を作る役所を担っています。
その中で次官(すけ)ですが、「佐(すけ)」の役職と「藤」を組み合わせて、「佐藤」になったのではないかと言われています。
○まとめ
・日本で一番多い名字は「佐藤さん」です。
・「佐藤さん」は東日本に多く、「田中さん」は西日本に多い名字である。
・「佐藤」の名字は、「藤原」性に由来している。
・「佐藤」の「佐」は役職名に「藤」を組み合わせて作られていた。
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