雨季と梅雨の違いとは?北海道は梅雨がないって本当?
雨季(うき)は、1年の内の降水量の多い時期のことを言います。その反対に降水量の少ない時期を乾季という。
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梅雨(つゆ、ばいう)は、日本では北海道や小笠原諸島、朝鮮半島南部、中国南部の長江領域にかけての沿岸部、台湾、東南アジアの広範囲にわたりみられる「特有の気象現象」で、雨季の一種ということになります。
(写真:xn--n8j822ndei6s2b.net)
日本の雨季の時期は、6月~7月とされています。
この期間は、雨の量が一年を通して多くなっています。
○なぜ北海道には梅雨はないの?
北海道には、梅雨入りはないとされていますが、実は北海道でも南部地方にあたる函館などでは、「梅雨らしきもの」がありますが、梅雨前線が北海道にかかり、2週間ほど天気が悪く雨が続きます。
北海道では、この時期を「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼んでいるのです。
6月には函館でも72ミリ、7月は130ミリと梅雨入りと称してもいいくらいです。しかし、気象庁では北海道の梅雨入りを発表していません。それは北海道全体としてみれば、「梅雨がない」ということになっています。
また北海道は台風も少なく、仮に台風が上陸しても温帯低気圧となって、上陸することが多いことが主な理由となっているようです。
○最近増えている集中豪雨とは?
最近雨季に関係なく集中豪雨があり、年間降水量が多くなることがあります。
最近夏になると、1時間に100ミリ以上という、集中豪雨が見受けられます。
このように集中豪雨をもたらす原因としては、積乱雲が風上(かざかみ)で次々と発生して移動してくるので、風下(かざしも)では雨が降り続く現象となるのです。
(図:silverrapide.blog94.fc2.com)
2014年8月の広島の豪雨、2013年7月に発生した山口県や島根県での大雨では、集豪雨が発生している。
地上付近と上空付近での風向きや風速が違う場所では、発生した積乱雲が風下に移動し、新しい積乱雲ができやすいので、集中豪雨が発生しやすいとされています。
この集中豪雨の発生を事前に予測するは困難とされています。
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○雨上がりに、虹が見えるのはどうして?
多すぎる雨は、被害をもたらしますが、雨上がりに見られる「虹」は、すがすがしい感じがします。
(写真:lgf01a201311021000)
どうして、雨上がりに「虹」が見えるのでしょう。
これは虹が空気中のある水滴によって起こる現象です。
太陽が水滴にあたると、その中で屈折と反射を起こし、赤、オレンジ、黄、緑、藍(あい)、紫の7色にわかれるとされています。ここで、光の色が連続的なので、人によって色の区別は様々となります。
空中にある水滴に太陽の光があたると、屈折と反射を起こして、反射する水滴の場所によって人の届く光の色が変わり、7色の帯のように見えるのです。
日本では7色が主流とされていますが、海外では6色、5色に分けることが多いと言われています。特に藍色は外国人には区別が難しいとされているようです。
そもそも虹の7色を決めたのは「ニュートン」と言われている。
しかしニュートン自身、7色見えていなかったのではないか。
ニュートンは最初虹の色は赤、黄、緑、青の5色と表現していましたが、途中からオレンジ、藍を入れて7色としています。
途中から7色にした理由は定かではないですが、宗教観なのか音源である、ドレミファソラシドの7つの音階に対応させたという説が考えられています。
○まとめ
・「雨季」は1年間の内で最も降水量多い時期を言う。
・「梅雨」は、雨季の一種で東南アジアの広範囲にわたりみられる、
特異的な気象現象を言う。
・北海道は南部地方の函館はなどは、本州と同じように雨が降るが、広い北海道全体からすると「梅雨入り」にはならない。
・集中豪雨は、積乱雲が風上から次々と発生して移動してくるので、風下では雨が降り続く。
・虹は、太陽の光が水滴にあたり、屈折と反射を起こし、7色にわかれて虹ができている。
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