「海開き」は「海の日」からじゃないの?
「海の日」は7月第3月曜日で、国民の祝日ですね。
「海の日」として国民の祝日となったのは、今から20年前の1996年8月に制定されたものです。
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この日は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願うこと」とされ、祝日とされています。
皆さんは「海の日」から「海開き」して、海水浴ができると思っていませんか。
(写真:姥の懐マリンプール_deece.jp)
実は「海の日」と「海開き」をして海水浴できることとは、違うようです。
○どうして「海の日」から「海開き」をしないの?
春節の時期は「春分の日」から、秋節は「秋分の日」からと決まっているのに、どうして「海の日」から「海開き」をしないのでしょうか。
それは「海の日」が制定された理由にあるようです。
1876年当時、明治天皇の東北地方巡航のときに、軍艦ではなく汽船である「明治丸」で航海し、7月20日に横浜港に着いたことを、記念して「海の日」となり国民の休日となっています。
(写真:明治丸_www5e.biglobe.ne.jp)
「海開き」は、砂浜のレジャーの場として、提供され始めることで、その日に行う行事となります。
海水浴シーズンを迎えるにあたり、海水浴の安全を願い、神主などが神事として執り行うことになっています。
(写真:加太海水浴場海開きの神事_senbei551.exblog.jp)
○「海開き」は各地によって様々!
「海開き」は各地によって違ってきます。
南の沖縄県の「海開き」が早く、3月下旬から4月に「海開き」が行われています。
(写真:沖縄の2106年の海開き_trend-blog-site.com)
続いて九州・四国地方から本州にかけては、6月下旬から7月上旬がほとんどとなっています。
本州の中でも、和歌山県の南紀白浜海水浴場がもっとも早く、5月上旬に「海開き」を行い、海水浴を楽しんでいます。
もっとも遅い北海道では、「海の日」とほぼ同じ日に「海開き」行っています。
最近では、地球温暖化に伴い更に早く「海開き」を行うところも、多くなってきているようです。
ちなみに日本で最も早い「海開き」は、東京都の小笠原諸島になります。「父島」では、1月1日の元日に海開きを行っています。
(写真:5年】「日本一早い海開き」_ameblo.jp)
しかし「海開き」だからと言って、海水浴するとまだ海水の温度が低いので、注意が必要になります。
「海の日」あたりから、一番海水の温度が上がり、泳ぎやすくなっていきます。
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○「山の日」は最近できたの?
最近「海の日」があるんだから「山の日」もあってもいいじゃないかということで、「山の日(やまのひ)」が国民の祝日の一つになりました。
日付は8月11日で、2016年に施工されています。
(イラスト:山の日』8月11日が国民の祝日に!)
「山の日」の趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」こととなっています。
「海の日」のように特別な出来事によって、国民の祝日となったわけではないようです。
○まとめ
・「海の日」は7月の第3月曜日で、国民の祝日となっている。
・「海の日」は、明治天皇が東北を巡航するときに、軍艦ではなく汽船で巡航したことを記念して、「海の日」が1996年8月に制定された。
・「海の日」から「海開き」するのではなく、「海開き」はもっと早い時期に各地で行っている。
・沖縄県の「海開き」は3月下旬から4月に行っている。九州・四国地方、本州は6月下旬から7月上旬に行っている。
・もっとも早い「海開き」は東京都の小笠原諸島で、1月1日の元日に行っている。
・「山の日」は2016年8月11日から、国民の祝日の一つとなった。
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