猫のひげは便利!人間の ひげは意味あるの?
8月8日(はちがつようか)は「ひげの日」というのは、ご存じだろうか。
また8月8日は、グレゴリオ暦で年のはじめから220日目にあたり、年末の12月31日まで145日となる。
人間でヒゲが生えると、漢字の「八」の字に似ていて、88が「パパ」と読めることから、「ひげの日」となっている。
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猫に限らず動物には、口やあごなどから「ひげ」が生えている。
猫のからだ全体をおおっているヒゲは他の毛とは違って、神経がたくさん通っていて、とても大切なひげなのである。
昔から猫のひげは、狭いところを通るときに、ヒゲで判断して通れるか通れないか、判断していると言われている。
(写真:news.livedoor.com)
チンパンジーやゴリラや人間には、そのような機能はない。
どうして人間は、無意味と思えるヒゲが生えてくるのか。
ひげが生える理由については、今もっても不明とされている。
体を保護することを目的にヒゲが生えているという説もあるが、定かではない。
体を保護するのであれば、子どもや女性にはヒゲが生えてこないのはどうしてかと疑問になる。
そのためヒゲに生物的な機能としての意味合いが薄く、特に現代において、おしゃれ的な意味合いしかない。
ヒゲは6,000本から25,000本ほどであり、平均すると一日あたり0.4mm程度伸びるとされている。
○どうして男性はヒゲが生えるの?
犬や猫や猿といった哺乳類の多くは、体のほとんどが毛でおおわれている。
実は人間も、体のほとんどの場所に毛が生えているが、それはとても細く短いので、あまり目立たない「うぶ毛」となっている。
その中でも、人間は体の一部にはっきりとした毛が生えている。
男の人の場合は、大人になると顔の顎(あご)にも、毛が生えてくる。
高校生ぐらいになると、男性ホルモンという物質が、体の中でたくさん分泌されるようになると、ヒゲが生えてくるようになる。
中学生くらいに、男の子は声変わりをするが、これも男性ホルモンが影響されている。
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○ヒゲの種類は?
顔に生えるヒゲは、場所によって性質が異なっている。
口ヒゲに生えるヒゲを「髭(シ)」と呼び、ほほのヒゲは「髯(ゼン)」、顎(あご)ヒゲを「鬚(シュ)と呼ばれている。
口ヒゲやあごヒゲ、ほほヒゲなどは、生える場所によっても、ヒゲの本数が違ってくる。
平均すると1ヘイホーセンチに約120本。
総数としては平均2万本から3万本くらいと言われている。
実は、ヒゲには違った役目もある。
極寒の地で、ヒゲを生やすことによって顔を寒さから、しのぐ役割を持っているのである。
(写真:ja.aliexpress.com)
○江戸時代に「ひげ」の武士はいなかった!?
戦国時代には、織田信長をはじめ加藤清正、豊臣秀吉などは、あごヒゲを生やしている。
(写真:織田信長_detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)
ところが江戸時代になると、突然ヒゲの武士は姿を消している。
いったい、どうしてなのか。
これには2つの説がある。
一つは、ヒゲは下剋上の戦国時代を連想させるもので、江戸幕府の三代将軍・徳川家光が嫌ったとされるもの。
四代将軍・徳川家綱は1670年に、「大ひげの禁止令」を出している。
もう一つは、江戸初期の大名で、土井利勝(どいとしかつ)にまつわるもので、利勝は江戸幕府を築いた家康と顔がそっくりだったため、家康の子ではないかと、当時噂された。
これを嫌った利勝が、顔つきを変えようとヒゲを剃(そ)ったとされている。
これらの理由より、江戸時代はヒゲの武士がいなかったとされている。
(写真:江戸時代の武士_www.gekiyaku.com)
逆に明治に入ってから、ヒゲを生やす人が多いのは、ヒゲはその時の分化を象徴している。
○世界でもヒゲの分化はあった!
イスラムでは、あごヒゲは伸ばしたままとし、口ひげは剃らずに刈ることとされている。
趣旨としては、異教徒のような姿をすることを避けるためとされている。
ユダヤ教ではヒゲを剃ることを禁じている。
一般的に正統派ユダヤ教徒はヒゲを生やしている。
エジプトで世界の大発見される、ツタンカーメンの黄金のマスクからも、顎(あご)から伸びる棒状の部分は、付けヒゲとされている。
(写真:ツタンカーメン マスク_store.shopping.yahoo.co.jp)
逆にヒゲを剃ったとされる話しもある。
アレクサンドロス3世は、若く見られたいということから、史上初めてヒゲを剃ったとういう伝説もある。
それ以前に貝殻を用いてヒゲの手入れをしたとされているが、紀元前3000年頃には銅製のカミソリを用いたようだ。
○まとめ
・8月8日は「ひげの日」とされている。
・猫のヒゲは、神経がたくさん通っていて、とても大切なヒゲで、狭い所を通るときに、通れるのかヒゲで判断している。
・男の人の場合、男性ホルモンの分泌により、口やあごなどにヒゲが生えてくる。
・戦国時代にはヒゲを生やしている武将が多かったが、江戸時代になるとヒゲを生やしている武士はいなかった。
・エジプトのツタンカーメンの黄金のマスクには、付けヒゲを生やしている。
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