知って得する雑学集

知って得する雑学の知識を提供

日本に初めてキリスト教を布教した「ザビエル」とは?

日本では、いろいろな宗教が信じられています。「キリスト教」もその中の一つです。

戦国時代に日本で初めてキリスト教を布教したとして知られている、「フランシスコ・ザビエル」(1506年~1552年)は、どんな人物だったのでしょうか。

どうして日本に、キリスト教を布教することになったのでしょうか。




スポンサードリンク

皆さんは、歴史上の人物として一度は耳にした方も多いのはないでしょうか。

フランシスコ・ザビエルが布教してから、日本に信者数も多数となり、今や日本おいてキリスト教信者数は約260万人となっています。

○フランシスコ・ザビエルは宣教師を目指す

ザビエルは、スペインとフランスの間にあった「ナバラ」という国で生まれています。

nandemo-anime-seiyu-sokuho.doorblog.jp(写真:nandemo-anime-seiyu-sokuho.doorblog.jp)

しかし「ナバラ」は、ザビエルが6歳のときに、スペインに攻められ滅ぼされています。

両親は亡くなり、兄弟(兄2人、姉2人)もバラバラになってしまいます。

1525年、19歳のときに名門パリ大学に留学します。

matome.naver.jp(写真:matome.naver.jp)

このとき、肉親の悲しい分かれもあって、キリスト教の教えを、世界中の人に広めたいと「宣教師」を目指すことになります。

このとき、多くのキリスト教の宣教師を目指す仲間と、出会うことになりました。

そこで、ザビエルと6人の仲間たちと「イエスズ会」をつくり、1504年ポルトガルに王様の依頼を受けて、キリスト教の布教を始めることになります。

○日本にキリスト教布教をするきっかけとなったのは?

イエスズ会の仲間と、インドやセイロン、マラッカなどのアジアの国々で布教を広めて7年が経ったとき、ザビエルはマラッカで、一人の日本人に遭います。

その日本人は、鹿児島県出身の「ヤジロウ」という人物だったのです。

その「ヤジロウ」と知り合い、ザビエルは日本という国のことを初めて知るようになるのです。

すると、ザビエルは日本にもキリスト教を布教させたいと、考えるようになります。

そして2年後の1549年に、ヤジロウとともに、キリスト教を布教するために、船で日本に向かうことになったのです。

kagoshima-machiaruki.com(写真:kagoshima-machiaruki.com)

○「ヤジロウ」とは、どんな人物?

ヤジロウは、ザビエルに日本を紹介し、日本のキリスト教の布教において通訳者として活躍し、日本の布教に大きく貢献しています。

ameblo.jp(写真:ヤジロウ_ameblo.jp)

さて「ヤジロウ」とは、どんな人物だったのでしょうか。

ヤジロウは、薩摩国(当時の鹿児島県)の出身で、後のザビエルの書簡によれば、彼は若い頃、人を殺してしまい、当時薩摩や大隅に来航していた、ポルトガル船に乗ってマラッカに逃れたとされています

過去の罪を告白するために、彼は当時ポルトガルに来航していた、ザビエルを訪ねることになったのです。

ヤジロウはもとは貿易に従事していたと考えられているが、フロイスの「日本史」では、海賊であったと書かれています。

後年ヤジロウについては、彼がいかなる人生を送り、どこで亡くなったかは定かでありません。




スポンサードリンク

○ザビエルによって日本の布教がはじまる

ヤジロウとともに船で海を渡り、日本の鹿児島県に上陸することになります。

そして領主の島津貴久の許可をもらい、日本の人々に初めてキリスト教を伝え始めることになります。

ザビエルの教えに感動した人々は、キリスト教を信じるようになり、当時キリスト教を信じる者は200人ほどだった言います。

kagoshima-catholic.jp(写真:kagoshima-catholic.jp)

ザビエルはもっと日本人に布教をしようと、日本全国を布教の許可を得るために、京都に向かうことになったのです。

しかし、熱心に布教の許しを嘆願しましたが、結局布教の許可を得ることはできませんでした。

それでも途中で立ち寄ったいろいろな土地で、布教活動を行い、日本でキリスト教を信じる人は、一気に増えていくことになったのです。

その後、ザビエルは日本を離れてインドに向い、布教を続けていったのです。

次に中国でキリスト教を布教しようと思っていたのですが、その願いは叶わず、病気で亡くなってしまいます。

ザビエルは、日本などにキリスト教を伝えた功績が讃えられ、後にキリスト教の「聖人」として選ばれることになったのです。

ザビエルの遺体はミイラ化されて、今も遺体は存在しています。

amanaimages.com(写真:amanaimages.com)

○まとめ

・日本で初めてキリスト教を布教したのは「フランシスコ・ザビエル」である。

・ザビエルはスペインとフランスとの間にある「ナパラ」出身であるが、スペインによって滅ぼされた。

・ザビエルの親・兄弟はバラバラになってしまう。

・ザビエルは肉親の悲しい分かれもあり、宣教師になろうと決意した。

・パリ大学時代の友人たちと「イエスズ会」を結成し、布教を始めるようになる。

・日本にキリスト教を布教するきっかけは、鹿児島県出身の「ヤジロウ」でだった。

・ザビエルは、ヤジロウとともに船で日本に向かい布教を始めることになった。

・ザビエルの布教の成果もあり、日本でキリスト教を信じる者が一気に増えていった。




スポンサードリンク

 - 世界の偉人, 偉人, 日本の歴史, 歴史