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全身麻酔のリスクってあるの?世界で初めて全身麻酔をしたのは日本人ってほんとう!?

手術をするときに、手術による痛みを伴わないために麻酔(ますい)を使います。




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麻酔は、手術する患部だけにする「局所麻酔(きょくしょますい)」と、体全身に行う「全身麻酔(ぜんしんますい)」があります。

私も以前手術したことがあり、最初全身麻酔については抵抗がありました。

自分の意識が遠のくって、何か恐ろしい気がしたのです。

最初、局所麻酔を望んでいたのですが、局所麻酔は術後、局所のみ麻酔が効いている状態なので、手術が終わっても麻酔が切れるまでに時間を要するということです。

そこで全身麻酔の場合、手術後麻酔から覚めれば、終わってしまうので、全身麻酔の方が、術後の経過としては良いのではないかということで、全身麻酔を選択したことがあります。

しかし、局所麻酔と違って全身麻酔は、リスクを伴うもので、術前に問診票を書いて、全身麻酔のリスクについて誓約書にサインすることになります。局所麻酔も同じですが。

また、全身麻酔の場合、家族の誰かが付き添いが必要になるということになります。

私の場合、麻酔が投与され、意識はすぐに遠うのいて、手術後医師から、「○○さん、起きてください」という声で、目が覚めました。

その後、病室に戻りましたが、麻酔がまだ利いているせいで、とても眠かった気がします。

○全身麻酔のリスクってなに?

全身麻酔は、脳に作用させることで、麻酔状態をつくり、脳が手術による痛みを感じさせないようにする処置となります。

(全身麻酔_現代ビジネス)

全身麻酔は、麻酔によって脳の副作用を起こす、いわば人によってアレルギーを起こすことがあるようです。

アレルギーを引き起こすことは非常に希(まれ)で、アレルギーによって死亡するケースも無いわけではありません。

全身麻酔で、自律神経に影響を及ぼし、呼吸系が機能しない場合もあると言います。

他の症状としては、吐き気やおう吐、頭痛などを引き起こすこともあります。

皆さんは、それらを知った上で、局所麻酔か全身麻酔を選択してください。

○世界で初めて「全身麻酔」をした人は日本人!?

全身麻酔は海外で、取り入れたもので、それが日本で導入されたと思っていませんか。

以外にも、全身麻酔は日本人が初めて行ったものなのです。

それが江戸時代の外科医「華岡青洲(はなおかせいしゅう)」という人が、世界で初めて全身麻酔を用いて手術を成功させた人なのです。

(華岡青洲 – Wikipedia)

青洲は紀伊国(きいこく)、今の和歌山県で生まれ、父の医師を継ぎ、青洲も幼いときから、病気やけがで苦しむ人を見て育っている。

青洲が23歳になると、医者の勉強をするために、京都に行く。

青洲は草などを薬にして病気を治す「漢方(かんぽう)」という中国式の方法と、手術で病気を治そうとする、西洋式の両方を勉強した。

その頃青洲は、「中国のある医師が、麻酔を使って、病気の人が痛くないように手術をしている」という、うわさを耳にする。

そこで青洲も、自分も麻酔薬をつくろうと思うになっていった。




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○悲しい犠牲の上で全身麻酔は成功した!

やがて医師になった青洲は、故郷の和歌山県に戻り、毎日訪れる患者の病気を治しながら、勉強を続け、薬になる薬草や麻酔薬について研究を続けた。

そしてついに、6種類の薬草を混ぜ合わせることで、麻酔ができることが分かった。

本当に自分でつくった麻酔が効くのか、不安があった。
そこで動物を使った実験を行い成功した。

しかしこの麻酔薬は、人間に効くのか不安が残った。

麻酔のもとになる薬草には、微量ながら毒が含まれているので、もしかしたら、その毒で死んでしまうかも知れないという不安もあった。

青洲は悩んだ。

その時、青洲の母と奥さんの二人が「私たちを実験台に」と青洲に願いを申し出た。

青洲は苦しみながらも、肉親を実験台にすることを選んだ。

何回か実験を繰り返していく中で、肉親の母が亡くなってしまう。
青洲の奥さんも実験により、目が見えなくなってしまった。

こうして肉親の犠牲の上で、完成した麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」が完成する。

青洲は1804年に、世界で初めて全身麻酔での手術に成功することができた。

青洲はそれから医師として、一生懸命働きながら、麻酔薬の研究を続け、家族や弟子に見守られながら、76歳で亡くなっている。

肉親の犠牲のもとに麻酔薬を完成させた青洲のおかげで、今の医学に大いに役立っているのです。

○まとめ

・手術をするときに、手術による痛みを伴わないために麻酔を使う。

・麻酔は、手術する患部だけにする「局所麻酔」と、体全身に行う「全身麻酔」がある。

・全身麻酔は、麻酔によって脳の副作用を起こすことがある。

・アレルギーを引き起こすことは非常に希で、アレルギーによって死亡するケースも無いわけではない。

・江戸時代の外科医「華岡青洲」という人が、世界で初めて全身麻酔を用いて手術を成功させた。




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