漢字の歴史・成り立ち!いつどこでできたの?
毎年12月12日になると、京都の清水寺(きよみずでら)で「今年をあらわす漢字一文字」が公開される。
あなたもきっと、新聞やテレビなどで一度は見たことはないでしょうか?
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今年の出来事を漢字一文字で表現するといったもので、その年の世相をあらわす字としている。
公表しているのは、日本漢字能力検定協会でキャンペーンとして行われており、1995年に開始されている。
(2016年「今年の漢字(R)」)
○漢字がものの形をあらわしている!
漢字には、文字でありながら、記号のような役目もあり、漢字だけで意味が分かるのです。
例えば、「母」という漢字には、ふたつの点がありますが、これはお母さんのおっぱいをあらわしたものだとされている。
また、「木」という漢字をよくみると、木の枝と、根っ子に見えてきます。
漢字には、物の形をかたどってつくられた文字で、このような文字を「表形文字」という。
漢字よりもずっと、絵に近い文字を使っていた。
例えば、3つの三角形が並んでいるような文字(△△△)は「山」をあらわしている。しかし「山」と書くために、3つも三角形を書くとなると大変なので、三角を一本の線に変えて、「山」と表現している。
○漢字の歴史と現代
漢字が誕生したのは、3000年以上前の中国古代の黄河文明で発祥した表語文字で、四大文明で使用された古代文字のうち、現用される唯一の文字体系である。
漢字の文字体系は、その数10万字を超え、他の文字体系を圧倒している。
現在では中国語、日本語、朝鮮語の記に使われ、20世紀に入り、漢字文化圏でも、日本語と中国語以外は漢字はほとんど廃止している。
だから韓国は、以前は漢字を使っていたが、最近では漢字を使わずに、ハングル文字が主流となっている。
漢字はもともと中国から入ってきた文字であるが、その後日本独自で生まれた漢字などがある。
例えば、山の上り下りをあらわしている「峠(とうげ)」の漢字は、日本独自で生みだされた漢字となっている。
また魚の名前なども、日本独自の漢字でもある。
(魚へん_出典:Tシャツトリニティ)
ラテン文字を使っている人たちが約50億人であり、漢字を使っているのが15億人なので、世界で2番目に漢字を使用していることになる。
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○漢字は表意文字
漢字には、文字そのものに意味を持っている。
漢字の「男」と「女」は、一文字だけで男と女の人をあらわしている。
しかし、英語はアルファベットの文字列なので、そうはいかない。
「Pen」という文字列を書いて初めて「ペン」であると認識できることになる。
漢字のように、それだけで意味のある文字のことを「表意文字」と呼び、英語のように、それだけは意味のない文字を「表音文字」と呼んでいる。
しかし、アルファベットのような文字列の並びと漢字のような複雑な文字では、パソコンや携帯電話が普及している現代においては、圧倒的にアルファベットの方が早く入力することができる。
漢字を見たら、「もともとはどんな形だったのか?」と想像してみるのも良いでしょう。
(秋刀魚(さんま)漢字Tシャツ_出典:Tシャツトリニティ)
漢字を覚えるのが楽しくなるでしょう。
○まとめ
・毎年12月12日になると、「今年をあらわす漢字一文字」が公開される。
・漢字には、記号のような役目もあり、漢字だけで意味が分かる。
・漢字のように、それだけで意味のある文字のことを「表意文字」と呼び、英語のように、それだけは意味のない文字を「表音文字」という。
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