肉じゃがは、ビーフシチューの失敗作から生まれた!?
肉じゃがは、日本の煮込み料理の中の一つで、今ではレシピもいろいろあります。
昨日のカレーで余った具材で、肉じゃがを作る人も多いです。
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肉じゃがの基本的な具材としては、肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、糸こんにゃくなどとなります。
味付けとしては、かつお出汁、醤油(しょうゆ)、みりん、砂糖などになります。
そんな美味しい肉じゃがですが、最近キムチを使った肉じゃがや、じゃがいもの代わりに、長芋を使ったレシピやグラタン風にアレンジ料理法もあります。
肉も牛肉だけでなく、豚肉や鶏肉などを使って料理している人も多いと言います。
○肉じゃがは、ビーフシチューの失敗作から生まれた!
海軍の司令長官であった、東郷平八郎(とうごう へいはちろう)は、イギリスに留学していた。
(写真:東郷平八郎_www12.plala.or.jp)
東郷平八郎は、日本の幕末から明治にかけて薩摩藩士で軍人である。
階級は元帥海軍大将(げんすいかいぐんたいしょう)で、とても偉い方でなのです。
東郷は、23歳のときに、海軍士官として明治4年(1871年)から8年間イギリスに留学している。
そこで、はじめてビーフシチューを食べることになる。
(写真:ビーフシチュー_www.15emit.net)
日本に帰国した東郷は、料理人にビーフシチューを作ってほしいと、お願いする。
しかし、料理長は当時ビーフシチューなど知らなかったのである。
当時ビーフスチューに必要なワインやバターなどないため、醤油、砂糖、ごま油などで味付けをしたのです。
できあがったものは、ビーフシチューとはまるで違うものでしたが、食べてみると、意外においしい食べ物であったのです。
(写真:matome.naver.jp)
それが、「肉じゃが」のはじまりとされています。
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○「肉じゃが」発祥の地は2つある!?
東郷が作らせた「肉じゃが」ですが、地域ははっきりしていない。
京都府の舞鶴市と広島県の呉市の2つが、発祥の地とされている。
どうして、このように2つが発祥の地となってしまったのか。
京都府の舞鶴市では、1995年(平成7年)に、「肉じゃが発祥の地」として宣言しています。
広島県の呉市では、1998年(平成10年)に「肉じゃが発祥の地?」を宣言しています。
どうして、呉市は「発祥の地?」としたのかは、先に発祥の地として、宣言した舞鶴市に考慮して”?”を付けたとされています。
東郷は、京都の舞鶴より10年前に、広島県の呉市に赴任しています。
そこで東郷は「肉じゃが」を、作らせたのではないかという説があるからなのです。
「肉じゃが」の本当の発祥地は、どこなのかほとんど資料が残っておらず、今も分かっていません。
○肉じゃがの作り方!
(写真:www.kashikoi-life.sakura.ne.jp)
①材料
牛肉・・・・・・100g
じゃがいも・・・3個
玉ねぎ・・・・・1/2個
にんじん・・・・1/2本
しらたき・・・・100g
サラダ油・・・・小さじ2
だし汁・・・・・かつお出汁 1と1/2カップ
砂糖・・・・・・大さじ1/2
みりん・・・・・大さじ3
しょうゆ・・・・大さじ2
②具材を切る
じゃがいもの皮をむいて、芽があれば取り、半分に切って一辺が3cmを目安に切り分ける。
じゃがいもを、たっぷりの水に10分ほどさらす。
表面のデンプンも取れるので、料理の仕上がりもすっきりする。
玉ねぎは、くし型切りにする。
縦半分に切りへたを切り落とす。
切り口の中央から包丁を入れて、等分に切っていく。
にんじんは、乱切りにする。
にんじんは食べやすい大きさに、回しながら切っていく。
牛肉は5cm幅程度の食べやすい大きさに切る。
しらたきは、熱湯でさっとゆでてアク抜きを行う。
食べやすい長さに切る。
③炒める
鍋に油をひき、熱した鍋に玉ねぎを炒め、油が回ったら牛肉を入れて炒める。
ここで玉ねぎを最初に炒めると、鍋に肉がくっつきにくくなる。
肉はほどほどに赤みがある程度で、次はじゃがいも、にんじん、しらたきを入れて炒め合わせる。
全体に軽く火を通す。
③煮る
かつお出汁を鍋に注ぎ、沸騰したらアクを取っていく。
※かつお出汁は、かつお節を煮込んで作っておく。
しょうゆ、砂糖、みりんなどの調味料を加えていく。
落としふたをし、煮汁が全体に行き渡るようにする。
沸騰したら弱火にし、15分~20分程度煮込んで、味をふくませる。
これで、おいしい肉じゃがの完成です。
皆さんも少し手まですが、肉じゃがを作ってみては、いかがでしょうか。
○まとめ
・肉じゃがは、日本の煮込み料理の中の一つ。
・肉じゃがの具材は、肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、糸こんにゃくなどである。
・味付けとしては、醤油(しょうゆ)、みりん、砂糖、お酒で甘煮したもの。
・肉じゃがビーフシチューの失敗作から生まれた。
・東郷平八郎が、イギリス留学に食したビーフシチューを作らせたことから、肉じゃがとなってしまった。
・肉じゃが発祥の地は2つあり、京都府舞鶴市と広島県呉市の2つある。
・東郷は京都の舞鶴より10年前に、広島県の呉市に赴任していたことによる。
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