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若年性更年期障害が増えてきている!?

更年期障害は、特に女性に多くかかる障害で、生成熟期から生殖不能期にあたる45歳~55歳で、平均50歳ぐらいで訪れると言われている。




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更年期障害は、自律神経失調症と精神症状が交互に関係しあって起こる、不定愁訴(ふていしゅうそ)の総称と考えられている。

不定愁訴とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「良く眠れない」などの、何となく体長が悪いという自覚症状のことある。

この病は、検査しても原因となる病気が見つけにくく、客観的所見に乏しいのが特徴とされている。

症状が安定しないため治療も難しく、周囲の理解も得られにくとされている。

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出典:any-stress.com

更年期障害の症状が重い人は、重症化し死にいたる場合もあるということである。

私の会社同僚のお母さんが更年期障害に苦しみ、長く病院に通い治療を続けてきた。

ある夜はいつもと変わらず、「お休み」のあいさつをして寝た。

次の日、母が起きてくるのが、いつもより遅いことに気づき、見にいくと、既に布団で亡くなっていたという。

あっという間の出来ごとに、家族はただ呆然とするばかり、後で悲しみとなって、どっとこぼれ落ちたことは言うまでもない。

家族でも、ましてや他人には理解されにくい「更年期障害」とは何なのか。

○最近、若い女性に更年期障害の症状が!?

最近、若い女性の間でも更年期障害とみられる症状が増えきているという。

月経が不規則になったり、ほてりや手足の冷え、頭痛などいろいろな症状がでてきている。

この中には、整理が不順となったり、月経がなくなって、更年期障害と同じような症状を訴える人が増えてきているという。

日本女性の平均閉経年齢は、50歳と言われている。

この前後10年間ぐらいで間が更年期の時期と言われ、卵巣の働きが徐々に低下していく。

閉経が近付くと、エストロゲン(一般的に卵巣ホルモン、または女性ホルモンという)の分泌の量が徐々に少なくなってくる。

卵巣からエストロゲンの分泌する能力が低下しているのに、脳から卵巣を刺激するホルモンが、どんどん分泌される。

こうしたホルモンのアンバランスから自律神経の働きの乱れを起こす。

しかし、最近20代、30代の若い女性にも、こういった症状が増えてきているという。

○若年性更年期障害の原因とは?

女性が社会進出が当たり前の時代になってきている。

女性も男性と同じように仕事を任され、休日出勤や残業などを行い、精神的にも、肉体的もストレスを抱えるようになった。

女性の場合、身体はデリケートで、女性ホルモンのバランスを乱れ、さまざまな症状がでてくる。

また過度のダイエットなどで、食事を制限したりすると、皮下脂肪が少ないほど、女性ホルモンの分泌が減ってしまう。

体脂肪率が20%を下回ると、かなり更年期障害の症状が影響されてくるようだ。

激しい運動も肉体的には大きなストレスとなり、女性ホルモンの分泌が減り、これも月経が止まる原因となる。

体操選手やバレリーナの人は、不妊症の女性が多いと言われている。

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出典:free-photos.gatag.net

それは女性たちの、極端にスリムな体形をみるとうなずける。

女性ホルモンが少なければ、妊娠しにくくなるのは当然となってくるのである。

たとえ妊娠しても、流産する危険性も高くなる。

○更年期障害の治療方法とは?

更年期障害の程度は、本人の性格や精神状態や周囲の環境に大きく影響を受ける。

まず生活習慣や生活改善の見直しが必要となる。

発汗などを中心とする自律神経失調症状には、エストロゲンによるホルモン補充療法や自律神経調整薬などによる外的投与療法が中心となる。

エストロゲンや黄体ホルモン製剤を併用することも、有効な方法と言われている。

黄体ホルモン製剤を周期的に投与すると、月経に似た出血を繰り返すが、続けて用いることで、次第に不正出血はなくなっていく。

しかしホルモン補充療法は、平均5年以上ホルモンを補充する女性と、行っていない女性にくらべ、乳がんのリスクが1.3~1.4倍高くなったという報告結果もある。

ホルモン補充療法は、定期的な子宮がん、乳がん検診のもとで、数年間をメドに行うのは、問題ないと考えられている。




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○更年期には、適度な皮下脂肪をつける!

女性ホルモンを正常に分泌させるためには、適度な皮下脂肪をつけることが望ましい。

それに加え、ビタミンEとCが必要となる。

特にビタミンEが不足してくると、卵巣ホルモンが黄体ホルモン(受精卵を子宮内膜へ着床させる働き)に変わらない。

ビタミンEが不足すると、活性酸素が体内を酸化させる事を抑えられず、動脈硬化などの生活習慣病を招く、恐れがあるとされている。

血行不良を引き起こし、肌のくすみなどの美容にも悪影響を及ぼす。

ビタミンCが不足すると、肌のハリが失われ、さまざまな病気に侵されやすくなる。

このようにビタミンEとCは、身体の悪影響を抑える働きをもっている。

・ビタミンEが多いとされる食物
野菜なら、らっかせい、モロヘイヤ、西洋かぼちゃ果物、赤ピーマン、だいこん葉、パセリ、ふきのとう、よもぎ、あしたば、にら、ブロッコリー、たらのめ、ほうれんそう。かいわれだいこん、みずな、さつまいも、アスパラ、わさび、サニーレタスなどである。

魚介類なら、あんこうのきも、すじこ、イクラ、うなぎ、たらこ、なまず、かずのこ、にじます、ほたるいか、いせえび、うに、あまえび、にしん、あこうだい、あなご、ずわいがになどである。

果物では、うめ、アボガド、ドリアン、ぐみ、マンゴー、あんず、ブルーベリー、レモン、ネクタリン、プルーン、キウイフルーツ、ラズベリー、もも、かりん、にほんすもも、さくらんぼ国産、バナナなどである。

・ビタミンCが多いとされる食物
赤ピーマン、黄ピーマン、ゆず(果皮)、パセリ、芽キャベツ、レモン、ピーマン、ゴーヤ、めんたいこ、柿、キウイフルーツ、レッドキャベツ、モロヘイヤ、いちご、獅子唐辛子、ブロッコリー、カリフラワー、パパイヤ、ハム(ロース)、ベーコン(ロース)、きんかん、かいわれだいこん、焼きのり、味付けのり、抹茶、フライドポテトなどである。

○更年期障害は男性にもかかるの?

一般に「更年期障害」というと、女性の障害だと思われがちであるが、実は男性でも同じように起こる障害なのだ。

年齢とともに、男性ホルモンである「テストステロン」が叙徐に減り始めていく。

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男性のテストステロンは20代をピークに減少の一途をたどる。

一般的に男性ホルモンが減少すると、性的欲求が減退すると言われているが、精神的にも大きな影響を及ぼしている。

男性の更年期障害の症状としては、うつ病、筋肉痛、心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高くなる。




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