栄養のある牛乳!どうして温めると膜ができるの?
牛乳を温めると膜(まく)ができます。この膜の正体は「たんぱく質」と「脂肪」です。
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この膜ができる現象を「ラムスデン現象」と呼びます。
牛乳ではなく豆乳でできる膜を「湯葉(ゆば)」です。
牛乳は温度が40度以上になると、表面の水分がどんどん蒸発していきます。すると、たんぱく質の熱に敏感な成分が形を変えて、表面に溜まりはじめます。
たんぱく質が脂肪を包み込みながら濃くなっていき、硬くなっていきます。これが膜となるものなのです。
膜は、牛乳の温度が高くなればなるほど、厚くなっていきます。
(牛乳の表面にできる膜_明日から使える賢い雑学)
○牛乳を過熱しても栄養は変わらないの?
野菜などを過熱をすると、水分とともに栄養価が失われていくことがありますが、牛乳を過熱しても、栄養価はほとんど変わりません。
(食育冊子_JAきたみらい)
熱に弱い「ビタミンC」が、もともと牛乳には少ないものです。
牛乳の栄養素は、カルシウム、タンパク質、ビタミンA・B2になるので、過熱しても栄養価は失われません。
○1日コップ2杯の牛乳を飲もう!
牛乳には、栄養となる成分がバランスよく、たっぷり含まれています。
(牛乳_kitaoumi.com)
たんぱく質は、血液や筋肉などをつくる主な成分です。
脂肪は、腸の働きを整えてくれるので、便秘に効果があります。
ビタミンは、肌や髪の毛、目の健康を保ったり、食欲をわかせたりします。
カルシウムは骨や歯をつくったり、興奮しているのをおさめてくれます。
このようにいろいろな栄養素がつまっている牛乳なので、1日コップ2杯(400ミリリットル)飲むと良いと言われています。
また牛乳を飲んでいる子どもは、背が高くなったり、成長の度合いが著しく高くなることも言われています。
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○どうして牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするの?
皆さんが牛乳をたまに飲むと、お腹がゴロゴロして下痢になってしまうので、あまり牛乳を飲まない人も多いのではないでしょうか。
(牛乳で下痢_話題集め隊)
これは牛乳を飲んで腹痛になるのは、牛乳を消化するための「消化酵素」が足りていないために起こるのです。
牛乳を飲むと、小腸の内層の細胞で生産される「乳糖分解酵素(ラクターゼ)」により分解さます。
ラクターゼの最適温度は48度と言われている。
この「乳糖分解酵素」が不足すると、乳糖が消化吸収できなくなり、その結果、高濃度なった乳糖が小腸で水分を引き寄せ、下痢を誘発してしまうのです。
これが牛乳を飲むと「お腹がゴロゴロ」する原因とされています。
この「乳糖分解酵素」は成長とともに減っていく傾向にあります。
この酵素を「乳糖不耐症」と言います。
歴史にも乳製品と関わりが深い、ヨーロッパの人たちは乳糖不耐症で悩む人は少ないと言えます。
日本人は乳糖不耐症が多いということは、牛乳を飲む習慣があまりないということが分かります。
最初は牛乳を飲む量を減らして、徐々に牛乳を飲んでいくと治っていくものです。
もし、毎日牛乳を飲んでも治らない場合は、あなたの体質が牛乳に合わない可能性があるので、飲むのをやめた方がよいでしょう。
その変わり乳製品の加工食品を、飲んだり食べたりすると良いでしょう。
○まとめ
・牛乳を温めると膜(まく)ができる。この膜の正体は「たんぱく質」と「脂肪」。
・この膜ができる現象を「ラムスデン現象」と呼ぶ。
・たんぱく質が脂肪を包み込みながら濃くなっていき、硬くなっていく。
・膜は、牛乳の温度が高くなればなるほど、厚くなっていく。
・牛乳を過熱しても栄養は変わらない。
・牛乳の栄養素は、カルシウム、タンパク質、ビタミンA・B2になるので、過熱しても栄養価は失われない。
・1日コップ2杯の牛乳を飲もう。
・乳をたまに飲むと、お腹がゴロゴロして下痢になってしまう。
・牛乳を消化するための「消化酵素」が足りていないために起こる。
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