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お金でお札と硬貨の違いってあるの?日本銀行は何をやっているところなの!?

お金には大きく分けて2種類あり、それぞれつくっているところが違うのです。
千円札、五千札、一万円札などの「お札」と、1円玉、十円玉、百円玉などの「硬貨(貨幣)」の2種類があります。




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お札と硬貨をよく見ると、お札には「日本銀行」硬貨には「日本国」と書いてあります。これは、それぞれ発行元を示してあり、それぞれ違う発行元となっています。

お札は日本銀行で発行していて、硬貨は日本国、つまり日本政府が発行しているのです。

同じお金なのに、どうして発行元が違うのでしょうか?

○日本銀行には特別な権限がある!

日本銀行には、国内に流れるお金の量を調整する大事な役割があり、またお札を発行するという特別な権限が、国から与えられているのです。

(日本銀行_出典:日本を守るのに右も左もない)

このお金の量を調整することを「金融政策」と言い、物価の安定を図り、景気変動を調整しているのです。

それを行っているのが「日本銀行」なのです。日本銀行は「銀行の中の銀行」と呼ばれ、通貨供給量をコントロールしています。

好景気のときは、通貨量や需要を減らす「金融引締め政策」を行い、市場のお金の量を減らします。

逆に不景気のときは、通貨量や需要を増やす必要があり、通貨量を増やす「金融緩和」を行い、市場にお金の量を増やします。

今日本では、物価上昇を行うために、金融緩和を行っているので、通貨量を市場に多く流しているのです。
逆にアメリカでは、金融緩和を行った後に、金融引締めを行い、金利を上げています。




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○お札と硬貨はつくる場所が違うって本当!?

先ほども述べたように、お札は「日本銀行」、硬貨は「日本国」がつくっています。

お札と硬貨はつくる場所も違い、お札は「国立印刷局」硬貨は「造幣局」でつくられています。

(国立印刷局 – 出典:Wikipedia)

その理由は、お金のつくり方が全く違うので、別々の設備が必要になるからなのです。

(造幣局_出典:暮らしのまとめ)

○1円玉をつくるのに1円以上かかるって本当!?

硬貨をつくるときには、原料となる金属が必要です。
1円玉の原料は、アルミニウムとなり、アルミニウムの値段は国際的な取引によって決まります。ここ数年でアルミニウムの値段は上がっているのです。

1円玉をつくるときの原価は、2009年には一枚あたり80銭(0.8円)ほどでつくられましたが、2011年には一枚あたり1円50銭(1.5円)近くになっています。

(一円玉_出典:Naverまとめ)

つまり、1円玉をつくればつくるほど、国は赤字になるのです。
今は消費税が8%(2017年現在)なので、物を買って払うお金に1円玉が含まれます。

これが消費税10%になると、1円玉硬貨を支払うことは、ほぼなくなってくるのです。

2011年3月ごろの硬貨をつくる原価をみると、
① 1円玉(アルミニウム)
・・・1円50銭(1.5円)

(一円硬貨 – 出典:Wikipedia)

② 5円玉(銅と亜鉛の合金)
・・・3円50銭(3.5円)

(五円硬貨 – 出典:Wikipedia)

③ 10円玉(銅と亜鉛・すずの合金)
・・・2円80銭(2.8円)

(十円硬貨 – 出典:Wikipedia)

④ 50円玉と100円玉(銅とニッケルの合金)
・・・13円

(五十円硬貨 – 出典:Wikipedia)

(百円硬貨 – 出典:Wikipedia)

1円玉はつくればつくるほど、赤字になりますが、その他の硬貨は赤字にはなっていませんが、どの原料もここ数年で値上がりしているのです。

○お札にはひみつの暗号がいっぱいある!

私たちの生活になくてはならないお金(お札)。

もし、お札がコピーできたらどうなるでしょうか?
ニセ札がいっぱい出回って、世の中は大混乱におちいってしまいます。

そこで、お札を簡単にコピーできないように、お札にはさまざまな工夫が施されているのです。

(一万円札_出典:education.hohoron.com)

①盛り上がったインク
お札の表の日本銀行券という文字の下に「壱萬円」という漢数字があります。これは高度な印刷術で、盛り上げて印刷されています。さわると盛り上がっているのがわかります。

(お札_出典:人生の寺子屋®』)

②人物のすかし
お札の中央には、人物の「すかし」が施されています。

③特殊インク
お札の判子には、特殊なインクが使われていて、紫外線に当てると輝くようになっています。

④パールインク
「壱萬円」の漢数字の横には、光の当たり方によって、ピンク色に見えることがあります。

⑤ホログラム
光の当たり方によって、模様や数字が光って変化します。

⑥彩文模様
非常に細かい模様で、普通のプリンタでは再現できないようになっています。

⑦マクロ文字
お札の下の方に、10倍ぐらいのルーペで見ると、小さな文字で「NIPPONGINKO」という文字があります。

この他に、普通の印刷では再現するのが難しい中間色を使ったり、赤外線をあてると図柄の一部が見えなくなったり、お札にはまだまだいろいろな技術が使われています。

磁気をふくんだインクを使っていることも、その1つで、その証拠に、1万円札に磁石を近付けるとくっつきます。

○まとめ

・お金には大きく分けて2種類あり、「お札」と「硬貨(貨幣)」がある。

・お札は日本銀行で発行していて、硬貨は日本国、つまり日本政府が発行している。

・お札は「国立印刷局」、硬貨は「造幣局」でつくられている。

・1円玉をつくるのに1円以上かかっている。

・お札にはひみつの暗号がいっぱいある。




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