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えんぴつで書ける距離はフルマラソンよりも長い?

みなさんは、えんぴつを使って、仕事に勉強に使用したことがあるかと思います。
今ではシャープペンやボールペンで書いている方もいるかと思いますが、仕事では一般的にパソコンで入力ことが多いので、書くこと自体少なくなってきていると思います。





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でも今でも えんぴつで勉強している、小・中学校も多いようです。

えんぴつ1本で書ける距離は、約50キロメートルと言われています。これは実際にえんぴつでどれだけ、長く書けるか実験した会社があります。

日本の標準的なHBえんぴつ(長さ17.2センチ)の芯だけを機械にはさんで、この芯が無くなるまで円を描くと方法で行われました。

その えんぴつで書く距離が50キロメールと実験で明らかになっています。フルマラソンの距離が42.195キロメートルなので、そのよりも長いということになります。

○えんぴつが六角形の分けとは?

みなさんが使っている えんぴつは、なぜ丸ではなく六角形なのでしょうか。それには理由があるのです。

icosolutions.com(イラスト:icosolutions.com)

えんぴつを机においたときなど、転がらないためとか いろいろありますが、実は六角形という形が持ちやすいからというのが、主な理由となっているようです。

えんぴつを持ったとき、親指、人差し指、中指の3本の指でえんぴつを持っていると思います。角が3の倍数(3や6など)が必要で、一番持ちやすいとされています。

sankeishop.jp(写真:sankeishop.jp)

色えんぴつなどは、文字を書くだけなく、絵を書いたりして色々な持ち方をする場合があるので、丸形としているのです。

○「えんぴつ」のはじまりはいつから?

えんぴつが今の形になるまで、200年かかっています。

最初はヨーロッパで、羊の皮を延ばした「羊皮紙」に、鉛の金属でできた棒をこすって、文字を書いていたと言われ、これがえんぴつのはじまりとなっています。

それから1565年にイギリスで、質の良い黒鉛(鉱物のひとつ)の材料が発見され、それを板や棒のような形に削り、木で挟んで文字を書くようになりました。

Imacon Color Scanner

(写真:nagisa-minami.at.webry.info)

今のえんぴつのような形のものが考えさ出されるのに、それから50年くらい経ってからのことです。

1662年ドイツのフリードリッヒが、えんぴつをつくる許可を、住んでいる町に願い出ているという記録が残っています。
当時のえんぴつは、芯は四角形や八角形の形をしています。

黒鉛が発見されて200年くらいたったころ、ドイツのカスパー・ファーバーが、黒鉛そのものではなく、黒鉛を粉を使って芯をつくる方法が考えだされました。

粉にした黒鉛だけでなく、硫黄を混ぜて溶かして固めた手法になったのですが、当時は書いても途中で引っかかることも多く、書き心地は良いとは言えませんでした。

1795年フランス人のニコラス・ジャック・コンテが、黒鉛と粘土を混ぜて、焼いて固めた芯をつくる方法を考案することになります。
この方法が、今のえんぴつの芯をつくる基本となりました。

1839年に、ドイツのロタール・ファーバーが、今のような六角形の えんぴつをつくったとされています。

matome.naver.jp(図:matome.naver.jp)

その頃に、えんぴつの長さや太さ、芯の硬さなどが決められるようになったのです。

○日本で「えんぴつ」を初めて使ったのは誰?

日本で初めて えんぴつを使ったのは、徳川家康だと言われています。随分昔から えんぴつが日本に入ってきたことが分かります。

これは、静岡県の久能山東照宮博物館には、徳川家康の硯箱(すずりばこ)に、残されていた えんぴつが保存されています。

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当時は筆で字を書くことが主流であったので、ほとんど えんぴつは使われることはありませんでした。

○日本で、えんぴつを使い始めたのはいつから?

えんぴつの材料となる黒鉛を使い始めてから、300年近く経った1885年頃、日本で英語の勉強に使う本が発行されるようになり、同時にアメリカから えんぴつがたくさん輸入されるようになります。

明治初期の日本では、「木筆」などと呼んでいましたが、後に鉛で書く筆ということで「鉛筆」と、呼ばれるようになりました。

えんぴつは、徐々に学校で使われはじめたのです。

日本では えんぴつは、シャープペンシルは えんぴつには含まれていませんが、アメリカでは黒鉛を芯とする筆記用具として、シャープペンシルも えんぴつと分類されています。

www.caseincorso.it

(写真:photomarche.ne)

今では、えんぴつもいろいろ工夫され、様々えんぴつが開発されています。消しゴム付きえんぴつ、赤や青などの 色えんぴつと、進化してきています。




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○まとめ

・えんぴつ1本で書ける距離は50キロメートル、フルマラソンよりも長い。

・えんぴつが六角形なのは、3本の指でえんぴつをもつため、角の3の倍数6か所が必要で、持ちやすいからとなった。

・えんぴつが今の形になるまで、200年以上かかっている。

・えんぴつの材料である黒鉛を粉にして、そこに粘土質の材料を混ぜて芯をつくったことで、芯をつくる基本となった。

・日本で初めて えんぴつを使ったのは、徳川家康である。

・明治に入って、アメリカから英語の本を輸入すると同時に、えんぴつも入ってきた。徐々に学校で使われはじめた。




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