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どうして台風は起こるの?台風の進路はどうして日本を縦断するの?

台風は、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が約17m/s以上にまで発達したものを言います。

強風域や暴風域を伴って、強い風や雨をもたらし、しばしば気象災害を引き起こします。




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近年世界で、台風による被害は、昔に比べて大きくなっています。
日本では、6月から10月ころに台風のシーズンがやってきています。

ここで疑問なのは、南の熱帯地方でできた台風は、どうして日本に向かってくるのでしょうか。また日本を縦断するのは、どうしてなのでしょうか。

○台風は暖かい海で生まれる!

強い風が吹き、多くの雨を降らせる台風ですが、ときには大きな被害がでることもあり、自然の恐ろしさを感じる人も多のではないでしょうか。

台風は日本のずっと南にある、熱帯地方の海の上で生まれます。
熱帯地方は熱く、太陽の強い日差しが照りついています。

海水はその強い日差しで暖められ、どんどん蒸発して水蒸気となり、周りの暖かい空気といっしょに空に上がっていきます。

空は高いところほど気温が低く、水蒸気は空で冷やされ、水のつぶになり、それが集まって雲になります。

(台風のしくみ – 出典:日本気象協会)

雲の下では、空気が上に上がっていくので、空気が少なくなってます。すると、周りの空気の多いところから、空気が吹き込んできます。これが上昇気流というものになります。

さらに海水が蒸発し、雲はどんどん増えて大きくなっていきます。空気もどんどん吹き込み、強い風を伴っていきます。

この風は時計と反対向きに回っていて、全体の渦をまいた風のかたまりとなっていきます。
この風によって雲が、外側によせられ、中心に雲のない「台風の目」ができると、やがて「台風」と呼ばれるようになります。

(台風の目_出典:住工房)

これが「台風」が発生するメカニズムになのです。




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○台風を動かすのは風!

台風自体は、自分で動くことができません。台風はを動かしているのは、「風」なのです。

風に乗って、行く方向が決まるのです。風は季節によって吹く方向が変わってきます。

そのため、台風は一年中生まれていますが、日本にやってくるのは6月から10月にかけてになります。台風の呼び名は、地方によっては「ハリケーン」と言ったり、「サイクロン」などと言ったり、さまざまな名称で呼ばれています。

(台風の仲間たち_出典:四国電力)

台風の威力は、水蒸気を含む暖かい空気なので、海の上にの台風が、陸地の上や気温の低いところに行くと、威力が弱まって、しだいに熱帯低気圧に変わり、台風が消滅することがあります。

○台風はなぜ日本を縦断するの?

日本列島の南の海上で発生した台風は、8月から10月にかけて、日本にやってきます。

それは、日本に吸い寄せられように、やってくるのです。

日本列島を横切り、そのまま通り過ぎてくれればいいのですが、沖縄から北海道まで縦断して、熱帯低気圧になることが、しばしばあります。

先ほど述べたように、台風自体は方向を決めることができません。そこで台風の進路を決めるは、風なのです。

日本付近に台風がきて、急に日本列島に向かって進路を変えるのは、日本の上空には「偏西風」が吹いているからなのです。

(台風の進路を変える偏西風)

季節風や貿易風によって日本列島まで運ばれた台風は、日本上空の偏西風により進路が変わり、日本列島を縦断することになります。

貿易風は緯度30度以下で逆に東から吹く風になります。一方で偏西風は緯度35度~65度の間で西から吹く風になるのです。

季節風は、モンスーンとも飛ばれ、季節によって向きが変わる風になります。

○台風の雲の渦はどうしてできるの?

台風の渦が回るのは「反時計回り」に回っていることはご存じでしょうか。

台風の渦の巻き方は「コリオリの力」が関係しているのです。

「コリオリの力」とは、回転する物体が移動した際に、移動方向と垂直方向に、移動速度に比例した大きさを受ける慣性力の一種になります

北半球と南半球では渦の巻き方が逆になります。北半球からみると地球の自転は反時計回りに、南半球からみると時計回りになります。

「コリオリの力」は回転方向の逆に働くので、北半球では反時計回りの向きに風が曲げられるます。

そのため台風の渦は、時計回りに曲がる北半球では左巻きに、反時計回りに曲がる南半球では右巻きになるのです。

南半球でできた台風は反時計回りで、日本にやってくるのです。

(日本に台風_一般社団法人 出典:全国建物診断サービス)

最近の台風は、猛威をふるうことがあるので、皆さんも台風情報を聞いて、気をつけて行動しましょう。

○まとめ

・台風は、強風域や暴風域を伴って、強い風や雨をもたらし、しばしば気象災害を引き起こす。

・台風はを動かしているのは、「風」である。

・風は季節によって吹く方向が変わる。

・日本列島の南の海上で発生した台風は、8月から10月にかけて、日本にやってくる。

・日本付近に台風がきて、進路を変えるのは、日本の上空には「偏西風」が吹いているから。

・台風の渦の巻き方は「コリオリの力」が関係している。




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