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山の天気はどうして変わりやすいの?

2016年から8月11日は「山の日」で、国民の休日となりました。

健康のために山登りをする人も多くなっています。




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つい数年前は、登山ファッションを楽しむ「山ガール」と言って、多くの若い女性も登山を楽しんでいました。

hinata.me(写真:山ガールファッション_hinata.me)
一方で火山などで山の被害もあり、昔と比べて登山する人も減ってきているのも事実と言えます。

また一部の登山客は、荷物になったり暑いという理由で、軽装で登山する人もいます。

中国の登山客が、ガイドが天気が良いので、軽装でいくように勧められ、山の天気が急変し吹雪となってしまい、全員凍傷で亡くなってしまったケースもありました。

登山を経験したことののある人は、お分かりと思ういますが、さっきまで好天だったものが、いきなり天気が悪くなってしまうケースも多いものです。

どうして、山の天気は変わりやすいのでしょうか。

○山の気温は平地より低い!

山は1000メートルで平地に比べて約6度気温が下がると言われています。

3000メートル級の山の場合では、平地で仮に30℃だっとすると18℃下がり、山の気温は12℃と低くなります。

箱根の山_amano.blog.so-net.ne.jp(写真:箱根の山_amano.blog.so-net.ne.jp)

標高が高くなるにつれて、山では風が強くなり、地形によっても風は大きく変化します。

軽装で登山をすると、身体が寒くてとても登山どころではありません。
複数人で登山している場合は、自分だけ下山するわけにもいきません。

その時は、大きなビニール袋などを使って、首と両手のとこを穴をあけて、寒さをしのぐことしかできません。




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○山の天気はどうして、変わりやすいの?

山は、人間の鼻のように、山の頂上などは出っぱっています。

出っぱっているいるから、地面から山頂に向かって吹く上昇気流などの影響で、平地よりも雨が強く、雷などの雨風をともなって、天候が悪くなります。

gakuen.gifu-net.ed.jp(絵:gakuen.gifu-net.ed.jp)

山に登ると、平地では曇りなのに、山の天気は数時間程度で悪くなる傾向にあるのです。

特に夏に登山などをする場合、上昇気流が盛んなため、急激な雨風にみまわれることも多いものです。

湿った風が山にぶつかり、山の上に向かって風が吹くようになります。

山の標高が高ければ高いほど、風は冷たく水蒸気を蓄えておくことができません。
これが雲(山では霧のような状態)になり、雨を降らせることになります。

この雲は、山の斜面に沿って、雲の塊ができやすくなります。

blog.goo.ne.jp(写真:blog.goo.ne.jp)

また、山の空気は平地や海に比べて、温まりやすく冷めやすい性質をもっています。

朝太陽が上って、平地や海はすぐには温まりませんが、山はすぐに温まるのです。

温まった空気は軽くなり、山の近くの空気は上に登っていき、上昇気流が発生し、山に向かって風が吹き込むようになります。

しかし、山に向かった空気は、上の方にいくと冷めやすく、あまった水蒸気が水のつぶになり霧となり、雲を形成し、やがて雨を降らせることになるのです。

このように、山では平地とは異なる仕組みで、雨が降ることがあります。

今後、あなたが山に登るときは、山の天気は変わりやすいことを覚えて、雨具やそれなりの防寒具を用意していく必要があります。

○山の天気のことわざ

山の天気について、ことわざをいくつかご紹介します。

・青夕焼けは大風になる
夕焼けが青っぽいときは、翌日大風が吹く。
・朝雨に傘いらず
朝の雨は天気の前ぶれ
・朝ぐもり、昼日照り
朝のうちに曇っている日の日中は、ひどく暑くなる。
・朝もやの昼日より
麻もや(霧)が立ち込めたあとは晴れる。
・朝焼けは雨、夕焼けは日より
朝焼けした日は雨、夕焼けの翌日は晴れる。
・雨蛙(あまがえる)が鳴くと雨
カエルが鳴くと雨の確率が高くなる。
・ひつじ雲が出ると翌日雨
低気圧が近づくと、天気がくずれる前にひつじ雲ができる。
・魚が水面に出て呼吸していると雨
天気がよい日が続くと水面の酸素が減ってくる。魚が水面で呼吸していると、雨が降る。
・雲が南から東へと動くと晴れ
低気圧が南から東へと去ってしまった時には晴れる。
・煙が東になびけば晴れ
煙が東へなびくのは西風が吹いている。西風は多くの低気圧の通った後に吹く。
・子どもさわげば雨が降る
低気圧が近づくと人間の神経は刺激される。子どもが騒ぐと雨が降る。
・西の雲が曇ってくると雨になる
低気圧は西から東へと移動する。

これはあくまで、ことわざでありますが、人の経験が生んだことわざであるので、全くうそではないようです。

また最近では、地球温暖化にともない、予期もしない天気となる場合があるので、登山を楽しむ人たちは、いつも天候に注意して登山を楽しんでもらいたいです。

○まとめ

・8月11日は「山の日」で、国民の休日となった。

・数年前は、登山ファッションを楽しむ「山ガール」といって、大勢登山を楽しむ女性が多かった。

・山は1000メートルで平地に比べて約6度気温が下がる。

・山に登ると、平地では曇りなのに、山の天気は数時間程度で悪くなる傾向がある。

・湿った風が山にぶつかり、山の上に向かって風が吹くようになる。

・山の空気は平地や海に比べて、温まりやすく冷めやすい性質をもっている。




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