スイカの種類と収穫時はいつなの?
夏に食べるスイカですが、最近品種改良が進みいろいろなスイカが、出回っていますね。
今ではハウス栽培が行われるようになり、比較的安定的にスイカを供給することができるようになりました。
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夏に食べるスイカですが、いったい何種類のスイカがあるのでしょうか。それから収穫時期はいつ頃なのでしょうか。
スイカに、よく塩をかけて食べると甘く感じるのは、どうしてでしょうか。
スイカに塩をかけるのは日本人だけだそうです。海外の人はスイカに「塩」をかけて食べるという習慣はないそうです。
最近ニュースで知ったのですが、
千葉県富里市では、毎年6月下旬の日曜日に「富里スイカロードレース大会」が開催されています。
市民マラソンですが、各給水ポイントには名物のスイカが用意されていて、マラソンをしながらスイカが食べらるという、なんとも美味しいマラソンですね。
(写真:富里スイカロードレース大会)
ゴール後もスイカは食べ放題という、ユニークなマラソン大会となっています。
○スイカの種類
スイカの大きさで、大別して重さが5kg~8kgくらいが「大玉スイカ」、1.5kg~3kgくらいが「小玉スイカ」となります。
それぞれ、各産地でブランド化されています。
・大玉
大玉では一般的に知られている「縞玉スイカ」や「富士光スイカ」、「天竜2号」、「旭都」、果肉が黄色い「こがね」などがあります。
(写真:縞玉スイカ_www.marutane.com)
・小玉
小玉では、「紅小玉」、「黄小玉」、楕円形をしている「マダーボール」などがあります。
(写真:黄小玉_kotobank.jp)
また表面が黒に近い濃緑色の「でんすけ」や「くろがね」などがあります。
(写真:高級品 でんすけ_yaplog.jp)
スイカの値段もさまざまで、品種やブランドによって価格もいろいろで、手ごろな値段でも1000円~1500円が相場の値段となります。
関東ではスイカが出回るのが6月後半から7月ぐらいで、その頃には1000円くらいの相場になってきます。
スーパーなどでは、スイカを切り身して、売っていることも多いものです。
この時期でしか味わえないスイカとなっていますが、最近ではハウス栽培により、夏のシーズンだけでなく、冬にもスイカを食べることができるようになっています。
○スイカの収穫時期はいつ?
最近ご家庭園芸として、スイカを栽培している方も多くなってきています。
スイカの収穫時期については、スイカが受粉した日から35日~40日で、植え付けをしてから85日~90日ほど経ったものが、収穫に適しているとされています。
この収穫時期については、大玉スイカと小玉スイカでは少し差があります。
収穫時期の見分け方については、以下のようになります。
・巻きひげの色を見る
スイカの実についた近くに、巻きひげが生えています。
この巻きひげの状態によって、熟しているかどうか判断することができます。
巻きひげが、まだ青く柔らかい場合は、熟していません。
巻きひげの付け根まで、すべて濃褐色になり、硬くなったら収穫時期になります。出荷する場合は、この状態より前に出荷することになります。
・叩いて音で判断する
よくお店でスイカを叩いて、音で食べごろかどうか判断するのを見かけます。
叩いて時の音が高い音だと、まだ熟していない状態となります。
ポンポンと澄んだ音なら、ちょうど収穫の時期になります。
逆に鈍い濁ったようなボンボンという音がしたときは、熟しすぎています。
しかしこれは個人差があり、あまりお勧めしません。
・葉の枯れ具合を見る
スイカの周りに生えている葉が、だんだんと枯れてきたら、実も熟してきています。
このようになるときが、収穫の時期になります。
スイカのつるまで、枯れ始めれば熟しすぎとなります。
・スイカのお尻のへそを見る
スイカのつるの後ろにある「へそ」ですが、この部分で熟しているか判断できます。
(写真:スイカ収穫の目安)
熟していると少し大きくなっていく傾向にあります。
この「へそ」の大きさを収穫前と観察して、収穫時期を見ることができます。
スイカの収穫から日が経つにつれて、「歯触り」や「味」が低下します。
家で保存する場合は、冷蔵庫に入れて冷やすか、冷水に浸しておくと、スイカの美味しさを維持できます。
スイカは冷やすと甘みが増すと言われているので、食べる直前まで冷やしておくと良いでしょう。
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○スイカの歴史とは?
スイカは、紀元前2000年ごろの古代エジプトの壁画に栽培の様子が描かれています。
このことからスイカは、遅くとも紀元前3000年ごろには、食べられていたとものと思われます。
日本にスイカが伝わったのは、17世紀の江戸時代に、シルクロードにより伝来したとされています。
スイカは漢字で「西」の「瓜(うり)」と書いて「西瓜(スイカ)」と言います。
この漢字の名前から西瓜(スイカ)は果物ではなく、野菜として分類されているのです。
それから明治時代以降に、アメリカで品種改良が導入されたことから、栽培が根づいて今日に至っています。
○スイカに塩をかけると、どうして甘く感じるの?
スイカを切ってそのまま食べても、甘くてとっても美味しいですよね。
でもスイカに「塩」をかけて、食べている人も多いのではないでしょうか。
そんな甘いスイカに、わざわざ「塩」をかけると、しょっぱくなるのではないか思いますよね。
しかし、スイカに「塩」をかけると、よけい甘みが増して美味しく感じるのです。不思議ですね。
(写真:スイカに塩_midomidotacnet.blog.fc2.com)
それは、私たちの舌の味覚にあるのです。
私たちの舌は、甘い、辛い、しょっぱいなど、さまざまな味を感じることができます。
その味の感じ方は、味の種類によって違ってきます。
私たちの舌は甘さより先に、しょっぱさを感じるようになっているのです。
塩をかけてスイカを食べると、まず塩のしょっぱさを感じます。
その後少し遅れて、スイカの本来の甘さを感じるようになるのです。
そうすると、しょっぱさを感じた後になるので、スイカの甘さがより引き立って、甘く感じるようになるのです。
実際にスイカの甘さが増した分けではありません。
塩のために、私たちにの甘みを感じる感覚が、変わっただけなのです。
これを味の「対比効果」と言います。
スイカはそのまま食べても美味しいですが、塩を多少しかけることにより、私たちの舌が、より甘く感じるようになるのです。
しかし、塩をあまりかけ過ぎると逆効果となってしまうので、注意が必要です。
○まとめ
・スイカの種類として大別して、大玉、小玉スイカに分類される。
・大玉は5kg~8kgで、「縞玉スイカ」、「富士光スイカ」、「天竜2号」などがあります。
・小玉スイカは1.5kg~3kgで、「紅小玉」、「黄小玉」、「マダーボール」などがあります。
・スイカの収穫時期はついては、いろいろでスイカの巻きひげ、スイカを叩いた音、スイカのお尻のへそ大きさで収穫時期を判断することができます。
・スイカは紀元前2000頃古代エジプトの壁画に描かれている。
・スイカは「西瓜」と書く、果物ではなく野菜と分類されている。
・スイカに塩をかけると、甘く感じるのは人の味覚が塩のしょっぱさで、甘みが増したと錯覚したものである。
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