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小学校時間割パンパン!「ゆとり教育」から一変「詰めこみ教育」

文部科学省は、2020年度から小学校5、6年生の英語が正式な教科となり、週2時間(1時間45分)に増やす計画がされている。

現行英語教育は、週1時間となっている、そこへ後1時間増やすことになる。

学校側からは、現状「時間割りの余裕がない」という声も上がっている。




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文部科学省の諮問機関が示したのは、休み時間を利用する15分程度の「短時間学習」に分割したり、夏休みなどを使ってまとめて授業する案が浮上している。

45分授業を60分授業に延ばす案もあったが、最終的には各学校が判断するとしている。

現在、英語教育は実施しているが、週1時間で歌や遊びなどが中心の「外国語活動」となっている。

2020年度からは、そこへ読み書きも含む教科になり、週2時間にしたい考えがあるらしい。

一週間で学ぶ授業は決まっており、小学校4年生以上は全部で28時間の時間が割り振られている。

月曜日から金曜日までを6時間とすれば、週30時間となる。残りの2時間はクラブ活動などで埋まってしまうという。

実際それでも間に合わない公立小学校では、土曜日に授業をしているところもある。

そこへ英語授業を2時間分を割り振られると、休み時間か夏休みを使うしかないのである。

以前は、「詰め込み教育」の反省から「ゆとり教育」に変えたことは、記憶に新しい。

学力低下が指摘する中で、「脱ゆとり教育」の方針に切り替えているのが現状だ。

しかも塾に通っているお子さんにしてみれば、これ以上の負担は、子供にとっては一層の重荷になってしまうのではないか。




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○「ゆとり教育」とは?

日本において、1980年~2010年初期まで実施されていた「ゆとり教育」が実施されていた。

当時文部科学省は、知識重視型の教育方針を「詰め込み教育」として学習時間と内容を減らし、経験重視型の教育方針に転換して行われてきた。

当時の詰め込み教育の時代は、校内暴力、いじめ、登校拒否、落ちこぼれなど、学校教育や青少年にかかわる数々の社会問題が起こっていた。

そこで中央教育審議会は、社会性の不足と倫理観の問題、自立の遅れ、健康・体力の問題と、国際性や社会参加・貢献へと意向してきた。

しかし、ゆとり教育は、詰め込み教育に反対していた日教組や教育者、経済界などの有識者などから支持されていたが、生徒の学力低下が指摘されるようになり、ゆとり教育は批判されるようになった。

2007年頃から、授業時間を10%増(土曜日授業に復活)」などが盛り込まれていった。

○「ゆとり教育」による学力低下が問題視

本当に「ゆとり教育」が原因で、生徒の学力が低下したのか、OECDが進めているPISAと呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査を行っている。

PISA調査は15歳児を対象に読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3つの分野について、3年ごと調査を実施している。

-PISA順位の推移

PISA順位の推移

PISAのグラフをみても分かるように、2003年から2007年にかけて、少なくとも日本の過去50年の義務教育の中で、最低の学力レベルだったわけだ。

それから、文部科学省は教育要領を見直すようになり、徐々に生徒の学力が上がっていったのである。

○けっこう忙しい小学生たち

小学校が終わるのは15時ぐらいで、それから塾や習い事に通う生徒も多いという。

塾では毎週テストなどがあり、その上学校の宿題があるとことで、小学校のお子さんたちは、何かと忙しい。

塾から帰ってきて、ご飯を食べた後に、学校の宿題をこなす毎日。

塾のテストで目いっぱいのときは、学校の宿題を放棄する子供も中にはいるという。

夜、寝るのが10時以降も当たり前。

テレビなんか見ている暇がないほど、忙しい毎日を過ごしている。

そん中で、学校の授業が増えていくと、子供の負担も大きなものになっていくことは必須となる。

○復習型から予習型へ

学校の宿題も多いことも事実である。
漢字の読み書き、算数の宿題やら親にとっても、子供の宿題を手伝うのも、大変負担が大きい。

宿題をやるより、明日の予習をやる方がはるかに、良い結果になると考える。

明日やる授業の予習をやることで、明日の授業の内容をイメージすることができ、疑問に思っていることを、先生に質問もできるのである。

分からないことは、明日先生に聞け。

受身の授業から自ら進んで授業に参加する形へとなっていく。

過去型の宿題より、未来型の宿題へと変化していけば、自ら考える力が身についていくと考える。

テストのときだけ、復習という形でも良い。

多すぎる学校の宿題は、生徒自らの意欲をダメにしている。




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