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猫が大好きな「かつおぶし」は武士の勝ちメシだった!

猫が大好きな「かつお節(ぶし)」ですが、古くから調味料(ちょうみりょう)として用いられてきました。





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最近になって猫に「かつお節」を与えて食べさせると、かつお節の中のミネラルが、猫に悪影響(あくえいきょう)を及(およ)ぼすとされていますが、あまり根拠が無いとされています。

さて、この「かつお節」は、昔から「勝負(しょうぶ)に勝つ」ということで、縁起(えんぎ)のよい食べ物とされています。

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戦国時代(せんごくじだい)の武士(ぶし)は、よく食べられていました。

今では、受験生(じゅけんせい)の人にも人気で、「受験に勝つ」などの縁起をかついで、「かつお節」の入ったみそ汁を飲んで、受験に臨(のぞ)む、お子さんもいます。

相手や受験に勝つのではなく、いわば「自分に勝つ」というようなイメージでしょうか。

○「勝男武士」だから縁起がよかった!

戦国時代(せんごくじだい)「かつお節」は、「勝(か)つ」「男(おとこ)」の「武士(ぶし)」として、「勝男武士(かつおぶし)」として、縁起のよい食べ物でした。

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公家階級(くげかいきゅう)から始まり、食習慣(しょくしゅうかん)に戦国大名(せんごくだいみょう)が、取り入れたと言われています。

「勝男武士(かつおぶし)」は、縁起(えんぎ)かつぎの、表れでした。

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「かつお節」は保存(ほぞん)しやすく、調理(ちょうり)しなくても食べられるうえ、栄養(えいよう)もあり、戦(いくさ)での食事に適(てき)していたのです。

戦国武将(せんごくぶしょう)の「北条氏綱(ほうじょううじつな)」が、「勝男武士」とあて字にし、戦(いくさ)の勝利(しょうり)につなげる「勝ちメシ」としていました。

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さらに、戦(いくさ)に勝ったときのお祝いでも、振(ふ)る舞(ま)われたことから、縁起(えんぎ)がよい食べ物とされていました。

戦国武士(せんごくぶし)たちは、常に生死(せいし)の狭間(はざま)に立たされているだけに、真剣(しんけん)になって縁起をかついだものです。

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初陣(ういじん)などで、嫡男(ちゃくなん、あととり)としての技量(ぎりょう)を試される場面では、当然「縁起かつぎ」は必ず必要なことでした。

また「うち・鮑(あわび)」「かち・栗(くり)」、「よろ・昆布(こんぶ)」を飾った儀式(ぎしき)にも、敵(てき)に「打ち、勝ち、喜ぶ」といった、祈りが込められていました。

amakoya-com(amakoya.com)

○その他「縁起のよい」食べ物はいろいろ!

その他に「縁起のよい」食べ物として、「かつお節」以外にも、たくさんあります。

入学祝(にゅうがくいわ)いや、結婚祝(けっこんいわ)いなど、おめでたいことを祝うときに、炊(た)かれる「赤飯(せきはん)」

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タイ(めで・たい)、昆布(よろこぶ)、豆(まめにはたらく)、七草(ななぐさ)がゆ、おせち料理などがあります。

日本では、昔から人生の転機(てんき)や季節(きせつ)の移り変わり目など、また大きな行事などで縁起のよい食べ物を頂(いただ)く習慣(しゅうかん)があるのです。




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○まとめ

・「かつお節」ですが、古くから調味料として用いられてきた。

・猫に「かつお節」を与えて食べさせると、猫に悪影響を及ぼすとされている。

・戦国時代「かつお節」は、「勝男武士(かつおぶし)」として、縁起のよい食べ物だった。

・「かつお節」は保存しやすく、調理しなくても食べられるうえ、栄養もあり、戦での食事に適していた。

・また「うち・あわび」や「かちくり・栗」、「よろこぶ・昆布」を飾った儀式にも、敵に「打ち、勝ち、喜ぶ」といった祈りが込められていた。




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