暮らしにかかせない電気とはいったいなあに!?
私たちは、いろいろなところで電気を使っている。
部屋の照明やアコン、電子レンジ、パソコン、スマホなど、今では電気は暮らしに欠かせないものになっている。
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こんな便利な電気であるが、電気は家庭のコンセントから流れてくることは、知っていても、電気そのものは何であるのか、知らない。
電気っていったい、なんなのか?
○電気は意外と最近まで使われていなかった!
電気を知る前に、昔は磁石を知ることから始まっている。
磁石についての歴史は古く、紀元前600年頃の古代ギリシャで、琥珀(こはく)が天然磁石であることを発見している。
電気に関して、科学として進歩したのは17世紀から18世紀になってからである。
1752年に、アメリカのフランクリンが、雷雨のときに空に凧を上げて、雷は電気であることを証明し、避雷針(いらいしん)を発明した。
1799年に、イタリアのボルタは「電池」を発明。
(アレッサンドロ・ボルタ – Wikipedia)
1826年に、ドイツのオームは、電流と電圧、抵抗の関係を示す電気の基本公式である「オームの法則」を発見した。
(オームの法則公式_受験のミカタ)
1840年に、イギリスの物理学者ジュールは、導体に電流を流して発生する熱量は、電流の2乗と導体の抵抗の積に比例する「ジュールの法則」を発見している。
(ジュールの法則_中部電気保安協会)
それから電気を実用化できたのは、さらに後のことで、産業や日常生活で使われるようになったのは、19世紀になってからのことである。
そのもとになったのは、1870年にジーメンスおよびグラムによって、発電機を発明し、この電力技術の発展が基礎となった。
1882年に、アメリカのエジソンが、日本の竹をフィラメントに使用した電球を発明している。
このように、私たちの暮らしに欠かせない電気は、つい最近になって発明されたものである。
冬に不快な思いをする「静電気」も電気である。
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○電気ってなあに!?
電気(Electricity)とは、電荷の移動や相互作用によって発生するもの。
すなわち電気とは、一言でいうと「電子の流れ」のことである。
すべてのものは「分子」と呼ばれる小さな粒子が集まってできており、その分子はさらに小さな「原子」が組み合わさってできている。
この原子をさらに細かくみると、中心にプラスの電気をもった「原子核」というものがあり、その周りをマイナスの電気をもった「電子」が回っている。
この電子の中には、原子核を離れて飛びまわることができる「自由電子」と呼ばれるものがあり、金属などの電気を通しやすい物質の中で自由に動き回っている。
(www.kokukagaku.jp)
○電気の正体は電子の流れ!
この自由電子は、普段はバラバラな動きをしているが、これが決まった方向に流れるようになると、電気が生じる。
磁石も磁性体そのものは、磁石としての性質を成さない。
金属などを磁石にくっつけると、その磁性体が同じ方向になって、磁石が金属にくっつくことになる。
つまり、電気の正体は、金属の中を動き回る「自由電子の流れ」ということになる。
(電子の流れ_www.kokukagaku.jp)
ドアなどに触れたときに、バチッと音がして、びっくりしたことがあるだろう。
これは「静電気」という電気の一種である。
これに対して、私たちがいつも使っている電気は「動電気」と言われている。
ちなみに、江戸時代、平賀源内(ひらがげんない)という学者は、「エレキテル」というものをつくって、人々を驚かした。
(平賀源内 エレキテル_ヤプログ!)
これは静電気を起こす機械のようなもので、病気にも効くと考えられていた。
○まとめ
・私たちの生活の中で電気は、電気は暮らしに欠かせないものになっている。
・電気は意外と最近まで使われていなかった。
・電気を知る前に、昔は磁石を知ることから始まっている。
・電気(Electricity)とは、電荷の移動や相互作用によって発生するもの。
・すなわち電気とは、一言でいうと「電子の流れ」のことである。
・電気の正体は、金属の中を動き回る「自由電子の流れ」ということになる。
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