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消せるボールペンは冷やすと復活するって本当?

消せるボールペン(製品名:フリクションボール)は、パイロットが1975年に基本原理を発見し、2007年に発売して以来、私たちが便利に使ってきたのです。




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今や全世界で使われていると、言っても過言でもありません。
勉強や仕事で、消せるボールペンとして利用されています。
また、今では色も豊富に揃っているので、色を使って分かりやすく文章が書けるのではないでしょうか。

エンジョイ!マガジン

(写真:エンジョイ!マガジン)

えんぴつの代わりに、文字を書いたり、消したりして利用できます。
えんぴつで文字を書いて消す場合は、消しゴムで消しますが、消しカスでゴミも出てしまいます。またえんぴつ削りで芯を出さないといけません。

○普通のボールペンと何が違うの?

普通のボールペンでも、書くことについては何も違いはありません。

フリクションボールの一番の特徴は、ボールペンでありながら、消すことができるのが最大の特徴ではないでしょうか。

ノートなどに書いたとき、どうしても間違ってしまうこともあります。その時、普通のボールペンだと、横線を引いて書き直さなければならず、文章が見にくくなります。

ボールペンでありながら、消すことができるので、ちょっとした報告文章も簡単に直すことができます。

フリクションボールに使われているインキは、コピー機にも応用されつつあります。
そうすると紙の再利用ができて、CO2削減にも貢献することになっていくでしょう。




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○ボールペンの色が出たり、消えたりする原理は!

消せるボールペンに使用されているインキは、メタモカラーというインキを改良されたものになります。

メタモカラーの原理は、ロイコ塗料、顕色剤、変色温度調整剤からなっており、それを一つのカプセルの中に均一の混合されています。

このロイコ塗料は、ファックスなどに使われている感熱紙の塗料に使っているものです。
感熱紙は白ですが、ファックスを受信すると文字が出てきます。これは感熱紙に含まれる発色剤=ロコ色素が熱によって、反応し色素がに変わったためです。

感熱紙は、紙の上にロイコ色素と顕色剤が混ぜて塗ってあるのです。この状態では固体ですので、反応せず無色のままです。

ファックスの感熱ヘッドには、発熱体があり伝流が流れると発熱し、その部分のロイコ剤と顕色剤が溶けて、化学反応によりロイコ色素が反応し文字になって現れるのです。

fax3_MusicHubz

(イラスト:fax3_MusicHubzより)

この原理を応用したのが、「メタモカラー」ということになるのです。
ただ唯一の違いは、変色温度調整剤も一緒に混ざっていることぐらいでしょうか。

ファックス用紙に熱くなったコップなどを上に置くと、置いたところが真っ黒くなった覚えはないでしょうか。

これが、感熱紙が熱によって反応したことになります。

変色温度調整剤は、例えば10度で変色するもの、60度で変色するものというように、消せる温度を選べるのが特徴。

パイロットが一番研究しているのは、この消せる技術に他なりません。

変色温度調整剤は、もともと鋭敏な温度によって消えたり、復活したりするものではなかったのです。

そこで、より鋭敏に色が発せられたり、消えたりする温度調整できるように、開発が進められました。

ある温度で色が消え、ほぼ同じ温度になると復活するといったものです。
これはビールやワインなどのおいしい飲みごろを示してくれるような、そんな用途に使用されています。

この色を発色させたり消せたりする、温度調整をする上で、とても重要な役割を担っていたいるのが、「メモリータイプ」ということになります。

○消せるボールペンは、冷やすと文字が復活する?!

消せるボールペンの技術として、「メモリータイプ」と呼ばれる変色温度幅を広くとった、インキの開発を行った結果、一定の温度以上になると文字が消え、また消えた温度以上に相当に低い温度にすることで、文字が再び浮かび上がるとことができます。

このインキは、大幅な温度変化がなければ、常温では文字を浮かび上がらせたり、文字を消したりすることを記憶しているのです。

だいたいこのインキは、65度以上で消色し、復色させるためにはマイナス20度まで冷やせば、文字が再び浮かびあがるということです。

マイナス20度にすることは、一般家庭で使用されている冷凍庫がマイナス18度以下まで冷やすことができるのであれば、書いた文字を、復活させることができるかも知れません。

友だちとお遊びで、何を書いたのか当てるような遊びも、できるのではないでしょうか。

○こすっても消しカスが残らない、ラバーが秘密!

消せるボールペンは、書くときは普通にボールペンのキャップを外して、文字を書くのですが、消すときはどうやって消すのでしょうか。

もう皆さんは、使い慣れているので、分かっているここと思いますが、ペンの反対側についているゴムで消すことができます。

消す原理として、ゴムと紙の摩擦熱を利用し、消せる温度になるまで擦って消すことにができます。

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ただ私が使用していて、冬の寒い時期だとあまりよく消せないことがあります。また摩擦の小さい用紙も消えにくい気がします。

後ボールペンで書くので、書いた紙に溝ができてしまうので、消した後から再度文字を書いても、きれいに書けないのが難点と言えるでしょう。

今後は溝の残るボールペンではなく、溝のできないような技術も、必要になってくるのではないでしょうか。

きれいに書けて、きれいに消せるボールペンが理想のボールペンですね。




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